おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


食糧(レシピ・栽培)

一斗缶で石焼き芋

食べ物に関する行動力に定評のあるニケですが、しばらく前から燻製の自作に興味が湧いてるようです。
で、さらにスモーカーも市販品ではなく一斗缶などを流用して自作しているサイトや動画を見付け、これが心にヒットした様子。
さらにそこから関連して一斗缶を利用して自家製石焼芋をやっているのを見かけ、これもやってみたいと。
そんなわけでMayugeの職場に不要な一斗缶の空き缶がないかとういう問い合わせが来ました。ていうか明らかに一斗缶の加工も丸投げしてくる気満々なような気がするんですが。
不要な一斗缶は幸いMayuge職場で数個廃棄待ちで積みあがってるのが見つかり、これを譲り受けることができました。
ということでこの週末はニケ邸で自家製燻製&石焼芋祭。
その後の紆余曲折で、結局スモーカーは入門用にお奨めというコンパクトサイズのをニケが購入し、一斗缶は石焼芋のみで使用することになりました。
長くなりそうなので一斗缶石焼き芋からレポート。

まずは金曜の夜、一斗缶持ってニケ邸まで電車で移動。
京浜東北線で運よく座れたので足の前に一斗缶を置いたら「ベコン。」という音。何事かと思ってこちらを見る人数人。
そのまま訝しげにこちらをチラチラと覗ってる気配がチクチクと伝わってきます。いやべつに可燃性液体とか入ってませんから。
おもむろにフタとか開け始めたら何人か逃げるかなぁとか不穏なことを考えつつ読書開始。本は先日購入した唐沢俊一奇人怪人偏愛記。ていうか現状どう見てもMayugeが奇人です。本当にありがとうございました。
べつに狙ったわけではないんですが。

そんなんしてたら東京駅からMayugeの乗ってる車両に酔っ払いが一名雪崩れ込んできました。普通は一名では雪崩れ込むとは言わない気がしますが、この酔っ払いはまさに雪崩という感じでMayugeの隣の空席を目指して崩れ落ちつつ車内に駆け込んで来まして。しかしタッチの差でそこには別の男性が着席。遅れを取った酔っ払いはそのまま男性の膝にもたれかかるように崩落。しばらくそのまましなだれかかった後、のろのろと立ち上がって車内中から「大丈夫かコイツ」という視線を集めつつドア横のポールまで移動し、そこを自らの居と定めた様子。しかし足に力が入らないらしく、ポールに両手でしがみついたまま無意識にだんだんずり下がり、床に座り込んだら我に返ってまた立ち上がるという、なんとなく間寛平を思わせる動き数回繰り返してまして。おかげさまで車内の注目度No.1の座はこの酔っ払いに移り、Mayuge的には一安心。ナイスアシストだ酔っ払い!
と思ってたらポールを掴み切れなくなった酔っ払いがそのまま受け身も取らずに後ろ向きにぶっ倒れました。後頭部を痛打した感じの音がしたぞ。大丈夫か。
「うう、大丈夫っす」と手を振りつつまたポールにしがみついた酔っ払いですが、ポール横に座ってたおかげで目の前に倒れ込まれる破目になった人がさすがに放っておけなくなったのか、肩を貸して新橋辺りで連れて降りようとしまして。しかしなぜか意識だけはあるらしい酔っ払い、「だ、大丈夫っす」と言いながらポールにしがみついて離れません。そうこうするうちに車掌に異変を感づかれたようで電車は運行停止モードに。そして「車両点検をいたしまーす」のアナウンス。いや点検が必要なのは車両っていうか酔っ払いな。もう車外に引っ張り出されてるんだけど。
どうも車掌が納得するまでにしばらくかかりそうな気配なので、ちょうど向かいに入ってきた山手線に乗り換え、京急に乗り継いで横浜方面に行くことに。やれやれと一斗缶を床に置くと「ベコン。」という音。そして周囲から注がれる訝しげな視線。そこからやり直しか!

なかなか気苦労の多い移動となりました。
正直言って駅構内で鉄道警察に職務質問されないかガクブルだったんですが、とりあえずその辺は大丈夫でした。警察の方々はそこまでヒマでもない模様。

こんなこといちいち書いてるから日記が長くなるんですな。

なにはともあれ一斗缶を持って無事にニケ邸に到着。あと、100円ショップで金切鋸、ネジ、さらに妙に一斗缶にフィットするサイズのバーベキュー網を購入。



ニケ's旦那がなにげに電気ドリルを所持してたので、手伝ってもらって一斗缶の側面に穴を空け、ボルトを通して固定。内側に突き出たボルトに金網が乗るようにしました。さらに側面の下部を切り抜いて炭火投入口を作成することに。金切鋸まで100円で手に入るとは便利な世の中になったものですな。電気ドリルで切り込み口を作ってそこから金切鋸をつっこんでゴリゴリと。程なく「ぺきーん」というアカっぽい音を立ててノコギリが根本からが折れました。むう、所詮安物。使えねぇ。
仕方ないので念のため持ってきておいた植木バサミ(同じく100円)でギリギリと力業切断。切断面はペンチを駆使して気合いで内側に折り込んで処理。最後に上面を缶切り(これまた100円)でクキクキと切り落として完成。缶切りは一斗缶を一周切り抜いたら刃がボロボロになって相打ち風味。
上面を切り開くのは最後にしないと、缶が潰れやすくなって作業が非常にやりにくくなるらしいです。情報をくれた 人柱 先人に感謝。



ここにガーデニング用の小石を投入し、平らにのばしたらサツマイモ配置。さらに芋が埋まるまで小石を追加し、埋まったらその上にサツマイモとジャガイモを配置。これも埋まるまで小石を追加して準備完了。あとはバーベキュー用の炭に火を起こし、下の投入口に放り込んで放置するのみです。
最初は小石がいつまで経っても温まる様子が無く、大丈夫かなぁと思ってたんですが、気にせず放置してたらいつの間にか結構な高温になってました。それとともにサツマイモに火が通る良い香りが漂ってきています。およそ2時間後、小石のすき間から見える上段のサツマイモに竹串を刺してみたところ、けっこう抵抗無く通る感じ。ジャガイモの方は若干抵抗がある感触だったため、まだしばらく放置することに。



そして加熱開始から4時間後、ふと思い出して様子を見てみたところ、炭火もだいたい消えてきたようなので芋発掘開始。
まず表層近くに埋めてあった上段のサツマイモとジャガイモを回収してみました。なにやら若干ぺそっとへこんだというかしおれたような形になってます。
割ってみると中身は黄金色。しっとり柔らかい仕上がりで、水分が飛んだ分濃縮されているのか、非常に濃厚な甘味があります。しおれ具合からして、ゆっくり温度を上げて長時間加熱したため、中身の水分がかなり蒸発してしまったのではないかと思われます。外側は乾燥してパリッとした食感になっており、内部の方は逆に妙にしっとりした蒸し焼きのような仕上がり。
サツマイモは内部のしっとり部分が、ジャガイモは外部のパリパリ部分がそれぞれ美味しい感じ。
ジャガイモに関しては全体的にほっくりと茹で上げる方がMayuge的には好みかもしれません。サツマイモの方はほっくりも良いですが、このしっとり濃厚な焼き上がりはなかなかのものだと思います。時間をかけた甲斐があるというものです。忘れてただけじゃないかとか言わない。



第一弾のサツマイモの仕上がりに大満足のニケがさっそくおかわり要求してきたため、下段に埋めていたサツマイモもそのまま発掘。
掘り出した芋を器に入れたところ、「かろん。」という不審な音。芋の音じゃねぇな。
どうやら上段よりも高い温度に早期から長時間曝されていたと思われる芋は、ほとんど炭かその手前くらいの状態。真ん中辺りは囓ると確かに非常に甘いんですが、なにしろ可食部自体が非常に少ない状態。これはまごうかたなき失敗。
やはり二段重ねにしてどちらも上手く焼こうという考えが甘かったということで、次回からは1段で時々火の通り具合を確認しつつ焼くことにします。

下段の芋は残念な仕上がりでしたが、うまくいった上段の芋の仕上がりは満足のいくものでした。

  一斗缶   :  0円
  ネジ    : 105円
  金網(x3)  : 315円
  缶切(殉職) : 105円
  金鋸(殉職) : 105円
  玉砂利   : 350円

1000円未満で工作時間1時間の割にはなかなかの仕上がりと言えるのではないでしょうか。

ちなみに金網が3枚なのは石の重みに耐えられるか不安で念のために3枚重ねにしたため。あと、余分に空けておいた穴を利用して、3~4段重ねのスモーカーとして活用できるようにと。本当にちゃんと使えるかは不明。




後日、スモーカーに転用してみました。



2009年8月10日(月)22:33 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

山賊キノコ狩りツアー(素人鑑定編)

Mayuge的にキノコシーズン到来と先日お伝えしましたが、によってヤマドリタケモドキが顔を出してきてることなどをニケに写真入りで伝えたところ、「週末に採りに行くー!」との山賊なお答えが。

そんなわけで土曜日はニケ夫妻が来襲してキノコ狩り in Mayuge職場。
昼前につくばに到着し、昼食に先日紹介したスパイシータンドールのバイキングを堪能した後キノコ狩り開始。
ニケ's旦那は虫とか嫌いなので草むら拒否。ついでにいうとその辺に生えてるキノコとか食う気もあまり無いと思われます。ということで、昼食後はキノコ部隊の気が済むまでスーパー銭湯か温泉かなにかにで時間潰してることにして遁走。

つくば周辺では火~水曜日ごろにちょうど気候がよかったらしく、食べ頃のヤマドリタケがけっこう収穫できてました。その後2日ほど雨が続き、さらに金曜の午後からは天気が回復して気温が高めだったため、うまくいけば週末辺りにはまた次のが生えてきてるんじゃないかなぁとのMayuge予想。



さらに同様に週の中頃にウロウロしてて見つけたのがこちらの色鮮やかなキノコ。特徴からしてアンズタケではないかと思うのですが確証は無し。見てすぐMayugeが名前に思い当たることからも分かる通り食べられるキノコです。色だけでなく香りもアンズに似ていることが特徴とされています。
写真を撮ったあと試しに匂いを嗅いでみたところ、強くはないもののほんのりと果物のような甘い香り。やっぱりアンズタケなんじゃないかなぁなどと思いつつその時は一旦スルー。



そして土曜。Mayugeがここ数年でチェックしているキノコポイントを順に見てまわってたんですが、ヤマドリタケモドキの方はポツポツと生えているのが見つかって一安心といったところ。ボウズでの帰還はまぬがれました。
あと、2ヶ所ほどでムラサキヤマドリが生えているのも発見。ちょっと傘が開ききってる感じで食べ頃は逃したかな?という個体でしたが、ニケが初めてだしせっかくだから試したいのでと採取。

ところがいい加減荷物も増えてきたし引き上げようかと言いだした辺りでヤマドリタケモドキフィーバー。「この辺の藪突っ切って戻るか」と入ったところがヤマドリタケモドキ群生地になってまして。

ということで終わってみるとヤマドリタケモドキ大漁。
最初のうちはちょっと開き気味のキノコもせっかくだからと全部採ってましたが、後半になると「これは開き気味だから」とか「これはなんか虫にかじられてるから」とか贅沢にケチを付けて選り好みしてました。
Mayugeは今後シーズンいっぱい楽しむ機会があると思われるため、ちょっと食べる程度に数本取って残りはニケに進呈。ニケ持参のクーラーボックスがキノコまみれに。



さらにアンズタケ(らしきもの)。
アンズタケだという確証はないのですが手元の図鑑(上司から借りパク中)や検索で情報収集しても似たキノコで危険な毒キノコもなく、ちょっとどうしようかなぁという感じ。「とりあえず持って帰ってみる!」ということなのでひとまず採取。
わりと小さいキノコなんですがそれなりの数が採れました。



このあと夕方6時くらいにキノコツアーは解散。山ほどキノコを抱えたニケはホクホク顔で帰っていきました。

Mayugeは分け前分のヤマドリタケモドキはひとまず半分を炒めてパスタに。残り半分はバター炒めにして保存中。

ニケは持って帰ったヤマドリタケモドキを早速ソテーにしたようですが、ニケ's旦那はやはり食べる気は無いようで。
翌日曜のニケは一日かけてひたすらキノコの処理をしてたもよう。一部はソテーにして使い切れない分は干しヤマドリタケモドキにチャレンジ中とか。あと、食べられたらいいなぁという願いを込めてアンズタケかもしれない謎キノコも干して残しておくようです。

ちなみに以前からMayugeの自家製干しヤマドリタケはニケのところにも輸出されてまして、これを使用したパスタなどがニケ家の夕餉に顔を出し、好評を博したりはしてたようです。出す際に「今日のはMayugeさんから貰ったキノコだよ」とは言ってあったのでてっきり解ってるかと思ってたら、どうやらニケ's旦那は自力採取キノコとは思ってなかったらしいとのこと。不意打ち人体実験。

ソテー作る際にニケが参考にしたレシピはこちらですが、たいていのメニューにはつくれぽが付くクックパッドにおいて、キノコを自力で採取してくる以外にチャレンジする方法がない(ヤマドリタケは栽培不能なので日本で市販されているのは乾燥品のみ)このメニューはさすがにまだ一件もレポートが挙がってません。「レポート第一号になるんだー!」とかニケが意気込んでます。



2009年6月29日(月)20:51 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

タケノコ採取

祭、旭屋の翌日は、Mayugeの職場内にある竹やぶでタケノコ収穫。本日の運転はmayuge。

例によって竹やぶ前の草むらでワラビを発見して足止めを食らいつつ。ワラビってそこまで食べたいようなものでもないんですけど、見つけるとつい採ってしまいますな。



今年は先客がまだ少なかったらしく(それでもあちこちに 先客の痕跡はありましたが)、去年よりタケノコが見つけやすい感じでした。
結局ワラビ採り時間も込みで小一時間ばかりウロウロした結果がこの収穫。
昼食後、下茹でして山分けにしました。
もう何年も繰り返してる恒例行事なので特にトラブルも面白アクシデントもなく順調に完了。



今回、久々にタケノコ団子を。タケノコのみバージョンの方で。以前に作ったときに考えた通り、今回はちょっと塩を入れて作ってみました。やはり薄くでも塩味を付けた方がしっくりきますな。
器はせっかくなので陶炎祭で購入したやつをさっそく使用。

残りのタケノコはタケノコご飯に。炊き込みタイプを1回と混ぜ込みタイプを2回。



2009年6月2日(火)23:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

三升漬け

1年以上前、たまたま調べ物で検索してたところ、本来の調べ物とは別に、三升漬けというものが見つかりまして。
青トウガラシと醤油と麹を1升ずつ用意し、まとめて漬けるので合計で三升漬け。
逆にそれぞれ一升ずつだから一升漬けと呼ぶ場合もあるらしいです。パウンドケーキ的なネーミングですな。

ということで、これがなんか妙に美味しそうに見えたのでそのうち作ろうと思い、とりあえず備忘録代わりにBlogにメモ。
おかげでわりと覚えてはいたんですが、これがちょっと季節早めに漬けすぎると気温で腐ってしまい、遅くなると今度は青トウガラシの季節が終わってしまうという微妙さ。
要するに涼しくなるタイミングを計ってる間に青トウガラシがどこにも売ってないという事態に。
シシトウはけっこういつでも売ってるんですけど、これはちゃんと辛いトウガラシで作らないとイマイチらしいんですよね。

ということで2008年はぬかりなくトウガラシをプランターに植えまして。
自宅は日当たりの良い場所に空きスペースがないということで職場に設置してるけどキニシナイ。

そして9月末ごろ、最初に実ったトウガラシがちょこちょこ赤っぽくなってきたため、ひとまずごっそり収穫し、2年越しの三升漬け作製にチャレンジとなりました。



検索の結果、麹は乾燥したのを戻してから使うレシピとそのままぶち込んでるレシピが混在してたので、せっかくだからお湯で戻してみました。
加減はなんか目分量で、さらに2、3時間置いて使うつもりが忘れててちょっと時間経ったけど気にしない方針で。

スカスカのおこしみたいになってた乾燥麹が、お湯を吸って繁殖してすごく生き物というか生ものっぽく。



さらに収穫した唐辛子を全部適当に切る。
最初はいいんですが、唐辛子延々切ってるとだんだん指先が辛くなってくるんですが。
辛味が指先から染み込んで来るというか、なんかピリピリするなーとか思いつつ刻み続けてたらだんだん痛みが!ていうか熱!

唐辛子を大量に刻む作業にはゴム手袋必須です。注意。



そして多大な犠牲と引き替えに刻み終わった唐辛子にほぐした麹を混ぜ、それぞれと等量くらいの醤油をだばだば添加。
密閉できる容器ということで、ちょうど空いてた2Lくらいの巨大タッパーに。あとは時々かき混ぜながらこのままひたすら放置するのみ。
直射日光が当たらず、うちの部屋の中で比較的涼しくて、気温が安定してるような気がする場所ということで、台所の隅に安置。

まあ早ければ1週間くらいから漬かってくるという記述があるかと思えば、1ヶ月くらいで食べられるという記述もあり、長く漬ければ漬けるほど味が出るというような話もあって、実際どのくらいで完成なのかよく分かりませんな。
そんなわけで最初の2、3週間くらいは時々フタを開けてかき混ぜたり様子見たりしてましたが、いつしか忘れてその後は完全に放置状態。



ということで年の瀬も押しせまった頃、ふと思い出して開封したところ、わりといい感じに漬かってました。およそ3ヶ月。
本体どんな感じに仕上がるものなのか、なんか検索しても人によって全然違いまして、Mayuge的にはもうちょっと半固形っぽいのを想像してたんですが、わりと液体。
麹を水で戻した分でしょうか。

辛さは箸にちょっと付けて舐めてみただけでかなりのもの。ていうかフタを開けただけで若干目と鼻にきます。
用例としてはご飯に乗せるとか色々書いてありましたが、そのままメイン調味料として使うのはやや危険そうなスメル。
しかし辛味以外ではちょっとコクのある醤油という感じになっており、季節柄鍋や湯豆腐などに薬味代わりにちょっと添加するというような用途にはけっこういいです。

…問題は、そんな消費量ではタッパーになみなみとあるコレを全然消費できなそうな点だけですな。

というわけでニケをはじめ職場の人など興味を持った人に 押しつけ お裾分けしてみたところ、みそ汁やインスタントラーメンに添加するといった無難な使用法の他、肉じゃがやひじきなどの煮物を作る際に添加すると、隠し味としていい働きをするとの情報が。
福神漬けの瓶に一杯入れて渡したところ年明けには一回り大きな瓶でおかわり要求が来たので、気を使ってのお世辞というわけではないと思います。たぶん。


とりあえずMayugeから三升漬けを作ってみようという人のためにワンポイントアドバイス。
唐辛子を切ったあと、お風呂にはいるとぬるま湯程度でも指先に激痛が走ります。
さらにその手で体を洗うと、洗った場所に痛みが移ります。
指先は翌日くらいまで痛辛いです。



2009年1月29日(木)01:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

手作りラー油

先日、ちょうど自宅に常備しているラー油を2年ぶりくらいに使い切りました。

のっけから話が逸れるようですが、去年、三升漬けを作ってみたいとちょっと思いついたことがあったんですが、結局「適度に涼しくなりつつ青トウガラシが安い時期」というタイミングをうまくつかめないままに時期を逃してしまいまして。
ていうか青トウガラシってあまり売ってないんですよ。シシトウはけっこう売ってるんですけどねぇ。

で、今年の春、近所の野菜直売所でトウガラシの苗が2本35円でたたき売られてるのに遭遇し、6本ほど買って数年前から職場に置きっぱなしになってるプランターに植えておきました。

三升漬けはとりあえず仕込み中ですがそれはまた漬かった頃にいずれ記事にするとして、その後も唐辛子は順調に実り続けているため、今ならトウガラシの在庫にも困らない状態。

ということで前フリが長くなりましたが、以前からちょっと気になっていた自家製ラー油作りに挑戦してみようの会(会員1名)。

自家製ラー油というと、子供の頃によく行った福知山の中華料理店、のカウンターに、様々なスパイスが下に沈殿した自家製らしいラー油がいつも置いてあったのが印象に残ってます。あれが子供心にも惹かれるものがあり、いかにも美味しそうに見えたんですよね。

とりあえず適当に下調べし、トウガラシ以外に色々薬味を入れていて惹かれるレシピをピックアップ



この辺りを参考にしつつ手元にあるものと摺り合わせて投入材料を以下のように決定しました。

  トウガラシ      … 10個程度
  ニンニク       … 2片
  ネギ         … 1/4本
  ショウガ       … 1片
  花椒         … 少々
  柚子皮(乾燥)    … 少々
  シナモンパウダー   … 少々
  サラダ油       … 50cc程度
  ごま油        … 50cc程度

全体的に適当です。根拠とかありません。
陳皮(みかんの皮)を入れているレシピがなかなかよさそうに思えたんですが、みかんの季節じゃないのでちょうどあったフリーズドライの柚子の皮で代用してみました。
シナモンパウダーは、桂皮を入れてるレシピに惹かれたけどうちにあるのがパウダーだけだったためこれを。荒く砕いた桂皮なんか使うとちょっとプロっぽいかもしれません。
何のプロかは知りませんが。ラー油?

全体的にレシピを色々眺めた結果、七味唐辛子を一本買ってきて熱したごま油に投入するだけでも良いような気がしてきたのはさておき。

激辛とかは目指さず、香味油的な仕上がりにしたかったので、トウガラシは全部種を取り除きました。
あと、漬け込んだときの見栄えのために半分は実の形をまるごと残し、残り半分を細切れというか輪切りに。
ネギは小口切り、ニンニクとショウガは皮を剥いて薄切りに。



まずはサラダ油とごま油をフライパンで加熱し、ネギを投入して加熱。ネギ油を作る感じで。
あまり油を高温にせず、フライパンを傾けてネギがキツネ色になるまでじっくり加熱。

というか揚げネギが食べたい気分だったので、材料のうちネギだけを先に揚げてしまい、これを取り分けておいて揚げネギとして活用しました。ラーメンのトッピングにオススメ。



揚げネギを取り分けた後、残った油に刻んだ唐辛子、ニンニク、ショウガを投入。
そのまま材料が全体的にカリッとするまで加熱を続けます。

残りの花椒、乾燥柚子皮、シナモンパウダー、あと、飾り用の刻まなかったトウガラシはラー油を漬ける瓶にあらかじめ入れておきます。

加熱した材料は生もの、加熱しなかった材料は乾燥物という分け方です。乾燥したスパイスは焦げやすいので、今回は安全策としてこのように。
本来ならそれぞれのスパイスごとに適温があるんでしょうがそこまでは追求しません。



気が済むまで加熱したら熱いままの油をスパイスを入れておいた瓶にそのまま投入。
検索したレシピではスパイスは漉して取り除く人が多いようですが、私としてはなんか色々漬かってる方がよさそうに思えるのでそのままで。

今回はごま油の瓶をそのまま使いましたが、口が細い瓶はフライパンから移すのが面倒なのでメンマの瓶とかああいう感じの広口瓶が便利だと思います。
あと、油は空気と接してどんどん酸化するため、気休めでも密閉できる瓶がお勧めかもしれません。

ごま油の香りは加熱でけっこう飛んでしまうため、香りが好きな方はここでさらに若干ごま油を足しておくといいです。

ということで何となくラー油完成。市販品より辛さ抑え目、ちょっとニンニクとシナモン、ごま油が香っている感じで、適当にやってみた割にはおおむね満足の出来。
写真は作ってすぐなためやや濁ってますが、しばらく置いておくと沈殿して上澄みが透明になりました。
なんかちょっといい瓶にでも入れてやればわりと絵になりそうです。

ということで、けっこう簡単に出来る割に期待以上にそれらしくなりました。
餃子、ラーメンなどに活用中。

実際のところ、一番単純なレシピは粉のトウガラシにごま油のみでもいいわけですし、そこに気が向いたスパイスを適当に放り込むだけでOK、失敗する可能性というと焦がすかこぼすか程度と、なかなかお手軽かつお勧めだと思います。
焦がすのが心配なら、油を加熱して火を止め、スパイスを投入するだけでも何とかなりそうです。



2008年10月17日(金)22:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

今年もヤマドリタケ

さて、ふくすけからキノコ鑑賞しながら帰ってきた週明け、職場のいつもの場所を通りすがりに見てみたところ、これまたもっさりキノコ。ヤマドリタケモドキですな。

ここしばらくの雨と気温の低下がヤマドリタケにちょうどいい具合だったんですかねぇ。
ちなみに今年になって気付いたんですが、この場所にも若干ムラサキヤマドリタケが生えることがあるようです。
ていうかしばらく前に見つけて食ってました。



ということで先日に続いて根こそぎにする勢いで収穫。
上が先日のムラサキヤマドリタケ、下が今回のヤマドリタケモドキ。
ていうか食べ頃よりちょっと育ち気味かな?という程度のキノコはスルーして選り好みする余裕があるほどの生えっぷり。
前回と合わせるとヤマドリタケ方面の在庫がちょっとすごいことになりました。



さっそく消費。
例によってパスタにした他、今回はクリームシチューにも投入してみました。
写真はクリームシチューの残りに茹でたマカロニとジャガイモのスライスを放り込み、上にチーズを乗せてオーブンで焼いた適当グラタン。ちょっとパセリ振るとかして色合いよくすればよかったかも。

あと、生のヤマドリタケをバターでソテーにし、そのまま冷凍しておくと乾燥より使いやすくて便利というネタをwebで見かけまして、一部はそのようにしてみました。炒めて冷ました後、適当にジップロックの小袋に分けて冷凍庫へ。



いちおう今回も乾燥ポルチーニ作製はやってます。

ていうか、スライスしてある程度乾燥させた後、使用法など調べてるときに先ほど書いたソテー冷凍方式を知りまして。多分この方が便利そうなんですよね。
あと、乾燥ポルチーニは普通に食材店で買えますが、生のヤマドリタケの食味は自力で採取しないと楽しめない(ヤマドリタケはまだ人口栽培できないらしい)という点でもこちらの方がお得な気がします。
次回の収穫からは余ったヤマドリタケは基本的にソテー冷凍で保存しようかと。

ちなみに今回、職場の 命知らずな 物好きな方が興味を示したため、ムラサキヤマドリタケとヤマドリタケモドキをセットでお裾分けしておきました。
Mayugeとまとめて倒れてたらかなりの笑いものニュースな予感。



2008年9月11日(木)00:30 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

肉餅(ローピン)

ニケが学生時代に北京の小麦粉料理という本を買ってまして、これがなかなか魅力的なレシピが載っていたため、遊びに行ったときなどによくパラパラ眺めたりしてました。で、しばらく前に同じ著者のウー・ウェンの北京小麦粉料理という本を購入しまして、まずは餃子を作る際の参考にしたりしてました。

ちなみにこの二つの本は収録レシピはほぼ同じですが、と後者の方が手順が細かに写真で載っている感じです。
ただ、前者はレシピをページをいちいちめくらなくても確認できるため、どちらがいいかは人によって意見が違うようです。
ていうかどっちがいいか掲示板で議論してるのを見かけました。

それはさておき。

先日これに収録されている肉餅(ローピン)を作ってみまして、けっこう手軽に作れることもあり、わりと気に入りました。

肉餅といっても日本ではあまり馴染みがないですが、北京あたりでは定番のファーストフード的な食べ物なんだそうです。小麦粉の薄い皮が何層も重なり、豚肉とネギを混ぜた餡がその間に挟まれている感じです。
外見はホットケーキくらいの平らな円盤ですが組成的にはほとんど餃子。ただし、小麦粉部分が多めなこともあり、おかずというより主食的な位置付けの食べ物らしいです。
実際、これ一枚と中華風スープでも作れば普通に晩ご飯というくらいのボリュームになります。

で、一回目作ってみて、食べてるときに干し椎茸とか入れても合うんじゃないかなぁと思ったんですよ。
さらにその後、何かを検索してるときにレンコン入り餃子というのを見かけまして、肉餅にレンコンなど刻んで入れてみてもいいかもしれないと思いまして。

ということでアレンジしてレンコン椎茸入り肉餅を試してみたのでレシピをメモ。

本に載ってたレシピは1枚分換算でこんな感じ。

生地

 薄力粉  100g
 ぬるま湯 60mL

餡(標準)

  ひき肉(豚) 150g
  こしょう  少々
  酒  大さじ1
  ショウガ  10g
  醤油  大さじ1
  オイスターソース  小さじ半分
  ごま油  小さじ1.5
  ねぎ  半分


なので、この肉を減らしてレンコンと水で戻した干し椎茸を追加。

餡(レンコン椎茸アレンジ版)

  ひき肉(豚) 100g
  レンコン  50g
  干し椎茸  若干
  こしょう  少々
  酒  大さじ1
  ショウガ  10g
  醤油  大さじ1
  オイスターソース  小さじ半分
  ごま油  小さじ1.5
  ねぎ  半分

という感じになります。ちなみに実際には2、3枚分まとめて作ってます。



生地:

まず粉をボウルに入れ、水を分量から1/4ほどだけ注ぎ、割り箸でひたすらグリグリ混ぜます。
最初は水を入れた周りだけダマになりますが、気にせずにひたすらグリグリやってると、ダマが細かくなってフレーク状になってきます。こうなってきたらまた少し水を入れてまた混ぜるのを繰り返し、水を4回ほどに分けて全て加えます。
この後、生地に混ぜムラが無くなり、滑らかな感じの塊になったら完成。

最終的には餃子の皮などと比較するとかなりゆるい感じの、ぺっとりしたお餅みたいな塊になります。

生地は表面が乾かないようにラップか濡れ布巾などで覆って保存。



餡:

レンコンとショウガは皮を剥いて、干し椎茸は水で戻して、あとネギをそれぞれ全部みじん切りに。
ちなみに干し椎茸は冷蔵庫で冷やしながら30分以上、できれば一晩かけて水で戻すと美味しくなると志の輔が言ってました


材料を上から順にボウルに入れていき、一つ追加するたびによくかき混ぜます。

と本に書いてありますが、適当にまとめて投入してはかき混ぜてました。
この時点ですでにゴマ油とショウガが良い香り。



そして生地を打ち粉をした麺台に乗せ、麺棒で20cmくらいに丸く延ばします。
先ほども書いたように生地はかなりぺっとりしているので、わりと念入りに打ち粉をしておかないとくっついて収拾がつかなくなります。

どうでもいいことですが、Mayugeは本来造作がいい加減な人間なので、打ち粉はずっと薄力粉をそのまま流用してました。
で、先日なんとなく台所で眠っていた片栗粉(といっても中身は馬鈴薯澱粉)を打ち粉に使用してみたところ、みちがえるほど作業がやりやすくて驚愕。
やっぱ本に書いてあることは守らないとダメだ!

丸く延ばした生地に中心から一本切れ目を入れ、切れ目の横の1/4だけスペースを残して餡を270°薄く敷き詰めます。

餡を乗せなかった1/4をつまみ上げて隣の餡の上にたたみ、耳の部分を軽くつまんで端をふさぎます。
さらにそれを隣にたたんでまた耳の部分をくっつけてふさいでいき、これを繰り返して90°の扇形にして周囲を全てふさぎます。
ていうか生地が柔らかいので、軽くつまんだだけで生地同士が勝手にくっつく感じですが。

これをおおまかに丸く整え、麺棒でふたたび20cmくらいの円形に延ばします。



フライパンに油をひいて中火にし、片面をまず20秒焼いてひっくり返します。

蓋をして2分間蒸し焼きにし、裏返してまた2分焼きます。これを2回繰り返して、最後に強火で20秒焼いて焼き目を付けて完成。


本場では黒酢を付けて食べたりするようですが、うちには黒酢が無いので醤油と酢とラー油を混ぜてこれをつけて食べました。餃子やん。

パリッとした皮と生姜風味がなかなかよい感じ。

火がちゃんと通るかが不安だったのでレンコンはかなり細かく刻んだんですが、そこそこサクサクした歯触りでよかったです。もう少し大きめに切ってもよかったかもしれませんが、あまり大きくすると多分皮を突き破ってしまうので、食感との加減が難しいところかもしれません。
干し椎茸の香りも材料的に相性は良いもよう。

餃子に入れるような材料なら多分何を入れてもそれなりに収まりそうなので、色々試してみても面白そうです。



2008年8月13日(水)20:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

干しヤマドリタケモドキ

いや失踪とかしてるわけじゃないんで。

ということでなんとなく放置が一ヶ月に及ぼうかという感じになってますMayugeですごきげんよう。
文章書き始めたりはしてたんですけど、途中まで書いてそのまま放置してたり、ネタ写真撮ってアップの用意しておいて文章書かずにそのまま放置したり、カレー食べに行って文章書かずにそのまま放置したと多忙な日々を送ってました。

放置されてたネタを年越さないうちに順次消化。

夏にヤマドリタケモドキを職場で発見したり軽くパスタにしてみたりしてたのは記憶に新しいところですが、その後、採取地点辺りを通りかかったら増えてまして。



せっかくなので採取。今回数があったので選り好みして若めの個体をメインに。前回以来時々その辺を見てたので早めに気付いたのもよかったかと。ちなみに採取は9月の半ばごろ。
実際は自転車のカゴからあふれかけるくらい採ってまして、カビてたのとか開きすぎてるのを捨てたあとでこんな感じ。
地面に菌がはびこっちゃってるんだか、今回生えてきてそのまま黴びちゃってるキノコが多かったです。



まずはそのままトマトソースと和えてパスタに。
フジッリを使ってるのは特に意味があってのことではないので、こういう調理法に向いてるパスタなのかどうかとか知りません(待て)。100円ショップで売ってたから。ショートパスタ好きなんですよね。なんとなく。
前回はけっこう育った個体だったので傘の部分はきめの細かいスポンジ状になってまして、油と一緒に加熱するとそのまま縮んでしまい、他の具に紛れてわからなくなってしまいました。今回はまだ傘が開ききってなかったのも多く、加熱してもしっかりしたままでエリンギのような歯ごたえ。ただ、油となじんで妙なコクを発揮するのはスポンジになっちゃってるやつのほうが向いてる気がします。



どうみても一度や二度パスタにしたくらいで消費しきれる量じゃないので、干しポルチーニにしてみることに。
適当に調べて適当に実行するMayuge方式。とりあえずスライスして新聞の上に並べてみました。幸いにもその日から数日間はけっこう晴れてたので、そのまま窓際に持って行って天日干し。
ていうか干してると部屋全体にダシっぽい臭いが充満するんですが。乾物屋かここは。



3日ほどそのまま裏返したりしつつ干してたらわりとそれっぽくなったんですが、どうもしっかり乾燥しきらないというか、最後までパリっと乾いてる感じがしません。
ということで回収してキッチンペーパーの上に軽く広げた状態で電子レンジ。
様子を見ながら数回レンジにかけたらパリパリになりました。そのまま熱が取れるまで紙の上で放置して完成。

650mLだかの密閉瓶にぎっしり一杯でなかなかの量ですな。使うのかこれ。 ←作るだけ作ったら気が済む奴



2007年12月11日(火)00:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

17日午後2部 サバメシ編

2日目(16日)午後、ハコフグ試食と同時に以前ちょっとネタにしたサバメシ決行。
350mLの空き缶2本と1Lの牛乳パック3本を使ってご飯を炊こうという企画です。

最初はMayuge、ニケ、ニケ's旦那の3人分を各自準備して行ってたんですが、Mayuge持参の米がカラスに荒らされたのと、あとは移動とかの都合もあって昼食は普通に食堂で食べることになったので、とりあえず一本だけ試しに炊いてみる感じで。

ということでまずは公式メソッドに従ってサバメシセット作成。使用してる缶が酒ばっかじゃねぇかとかキニシナイ。
2本の350mLアルミ缶の上蓋を缶切りで切り抜き、一方はそのまま無洗米0.8合と水1合を入れてアルミホイルで蓋。
アルミホイルは4つ折りにして強度をかせぎ、圧力が維持できるようにきっちりと缶の縁に密着させる。
最初は貝とか拾ってきて炊き込みご飯にするとか色々考えてたんだけど、時間的余裕もなかったのでとりあえずスタンダードに白米のみ。

もう一個の缶は公式ページのコンロ作成ガイド、通称「サバゲージ」に従って穴を開け、通気口と燃料投入口を作成。
空き缶の上蓋を切り抜くのが、十徳ナイフの缶切りではちょっと面倒でした。ちゃんと缶切りは缶切り専用のものを用意した方がいいかもです。あとの工作はカッターナイフで何とかなる感じ。大型のカッターがあればその方が使いやすいかと思われます。

あと、牛乳パック3箱は短冊形に切って燃料に。

ということで点火。

…あんま燃えない。
再度点火してコンロに投入するもいまいち燃えていかない。なんか紙パックに火をつけてもコンロに投入したら消えてしまう感じ。

原因としては紙パックの乾燥が不十分で湿気っていた可能性もありますが、根本的に通気口が狭すぎるんではないかと感じたので、適当に通風口を2.5倍くらいの大きさにしてコンロ再作成。せっかくだから俺は燃料投入口も1.5倍にしてみたぜ!



ということで再開。
ん、燃える燃える。通気口、燃料投入口はやや大きめに作った方が作業はやりやすいですね。公式ガイドに従ってやってみて、うまくいかなかった場合はこれらを大きめに作り直してもいいかもしれません。

あと、公式ガイドに「燃料を調子に乗って入れすぎると、途中で燃料が足りなくなることがある」との記述があったため、すごく慎重に使ってたんですが、最初、火が安定するまでは、ある程度どんどん燃料投入しないとすぐに火が消えてしまうようです。
そして調子よく火が燃え始めたら、燃料短冊が燃えるのにあわせて次の短冊を一本ずつ投入。10分ほどで沸騰してる感じの音がし始め、アルミホイルが膨らんで水がジュウジュウ吹いてきました。



このままさらに15分間火力を維持して完成。写真が完成時のサバ缶の様子。
公式ページに「火力が強すぎるとアルミ缶が融ける」と書いてありましたが、今回のはまさにそれですな。通気口拡張改造とかやったせいで、燃焼中の温度はやや過剰だった様子。通気口の上部が融けてる、というか焼け落ちてる感じ。あと、コンロ全体も明らかに最初よりひしゃげてます。これはけっこう耐久力ギリギリだったのかもしれません。
燃料については、最初に慎重に燃やしすぎてたのか、やや余りました。

ちなみにサバカンのうしろにある真っ黒の物体はハコフグの丸焼き。



ということで開封。
おお、けっこうちゃんとご飯らしくなってますな。
炊き加減も味も全く問題なし。ちょっとおこげっぽい風味がしますが、見たところ焦げ付いてる様子はありません。むしろこれも香ばしくてよい感じ。
ハコフグの炭火焼きをおかずに非常に美味しくいただきました。ていうか自力で炊いた炊きたてのご飯を外で食べて美味しくなかろうはずもなく。

ちなみにハコフグに関しては、「皮に毒があるとの噂」という情報を聞いてニケ's旦那は食べたがらなかったため、旦那には緊急事態が起こったときに生き残って対処して貰うということでニケとMayugeだけで食べました。ちょっと苦みがある感じですが、あっさりした白身でこちらもたいへん美味しかったです。食べられるとこ少ないですけど。



食べ進んでいくと、底の方がちょっとだけ焦げてました。しかし飯盒とかでご飯炊いてももっと焦げるのが常な気がしますし、むしろおこげがある方が香ばしくて良いくらいなので無問題。

全体的な感想としては、

  ・美味しい
  ・予想以上に失敗無くご飯が炊ける
  ・牛乳パックを一人3箱集めるのは意外に面倒
  ・500mL缶でも何とかなりそう(安定性と燃料消費量は要検討)
  ・空き缶を使う必然性はない

という感じでしょうか。
なにげに最後の項目で台無しな気がしますが、実際のところこの点は紹介記事において主催者の方も言われています。
あくまでも専用の器具が何一つ無くてもご飯が炊けるというのが楽しいのであって、その辺の枯れ枝と石でかまどを作れる人なら飯盒でご飯炊いた方が手っ取り早いですし、カセットコンロでも持ってくれば何のスキルもなくてももっと色々なことができます。
Mayugeは小学校くらいの頃に家族で山で飯盒炊爨とかやってたので特に違和感はないですが、そういう経験がない人に非常時の対策を体験して貰うには、やはりちょうどいいのではないかと思います。これを一回体験しておけば、次は空き缶と枯れ枝でもご飯が炊けそうな気がしますし。
ま、ここまで親切にマニュアル化されてるものをなぞった程度でどこまでサバイバル能力が身に付くかは分かりませんが、それはそれということで。

なかなか楽しいですし、ご飯も美味しく食べられるということでなかなかお奨めです。
350mLではご飯だけで容量いっぱいなので、500mL缶を使って炊き込みご飯を作るとかも気が向いたらやってみるかもしれません。

けど次回やるならたき火の上に金網置いて、その上に空き缶並べるかも。



2007年9月22日(土)00:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

16日午後 ハコフグ試食編

2日目(16日)午後は石白川海岸に。
何やら欧米系外国人20人くらいの集団が先客でいました。外国からの旅行者が海水浴に式根島とは、なかなか渋い選択肢を通り越してマニアックというか、どういう経緯でそうなったのか逆に気になる。

この海岸は前の二ヶ所に比べると波を防いでくれるような地形が少なく、やや波が高い感じです。まあ時間帯とかの関係もあるでしょうし一概には言えませんが。海岸付近では水の見通しも悪く、魚見えないかなーと思ったんですが、水自体の透明度は悪くないようで、海岸付近で視界が悪かった原因は主に砂粒と気泡だったもよう。ちょっと進んだらよく見えるようになりました。
ここは海岸左側の岩がゴロゴロしてる辺りに小魚の群れがかなりいて、たまたまかもしれませんが、他の浜に比べて接近してもなかなか逃げなかったような気がします。

と思ったらニケが小魚を追いかけて岩の間に頭突っ込んでます。いやその魚小さいから。

魚があまり逃げないのは、この海岸は町の中心部から徒歩で来れるくらい近いので、人が多くて慣れてるのかもしれません。まあそれでも捕獲できるほどにはそうそう近寄れませんけど。

さて、しばらく泳ぎ回った後、午前中の獲物であるハコフグの調理とサバメシを実行することに。とりあえずサバメシは記述が長くなりそうなので独立エントリに。
ということでまずはハコフグ試食について。



  山賊 with ハコフグ。

正直、本当に獲れるとはあまり思ってなかったのでちゃんと下調べしてきてませんでした。むきぃぃぃぃ!とか言いながら銛を振り回したあげく、他人を狙い始めるんじゃないかと思ってた。
「身には毒がない」「皮には毒がある」「身は美味しい」という最低限の情報が我々の持つ全て。
まあ以前見たサイトがそのまま網で丸焼きにしてたということなので、今回はそんな感じの方針で。

まずは安全そうな場所に穴掘って石組んで即席かまどに。ちなみに式根島は炊事以外での焚き火は禁止だそうですので注意。

さて、火が起こってきたのはいいけど網がありません。串焼きでもいいかと思ったんですがもちろん串もありません。どうしたもんかなーと考えながら何か使えそうな物がないか探しつつ海岸をウロウロ。



面倒になってきたのでそのまま投げ込んでみました☆彡
なんか炊事っていうより火葬っぽいけどキニシナイ。

ハコフグは厚いウロコがぴったりと合わさって、ほとんど甲冑か外骨格みたいな状態になってまして、そのまま焼くだけで蒸し焼きみたいになるらしいです。とりあえずそのまましばらく加熱してたら表面がコゲてきて、さらにしばらくしたら横の方にヒビが入ってそこから謎の液体がジュワジュワ湧き出てきました。
大丈夫なのかこれ、と思いつつもしばらく加熱を続け、そろそろいいかなーってとこで火から下ろして分解。



表面の殻を箸でパリパリ分解していくとまさに箱に入ってる感じ。むしろ包み焼きっぽいかも。内臓は食べても大丈夫かよく分からないので念のため除去し、さらにどんどん分解。最終的にささかまぼこのような形をした白身が出てきました。さっそく身を回収して軽く塩振って、と。

ということで試食。
身には毒はないらしいけど皮にはあるらしいという微妙な情報があり、なおかつ皮はどの程度まで取り除けば安心なのかもよく分からないという半端な状況なため、ハコフグ試食はニケとMayugeだけが行い、ニケ's旦那はいざというときの救護要員となるために試食はしないとのこと。試食に参加できないというのにそれほど残念そうに見えないのはなぜ?

さて、ちょうど炊けたサバメシと一緒に試食。
ん、特にクセもなく無難な白身魚ですな。淡泊なあっさり味で普通に美味しいです。内臓と一緒に蒸し焼きになったせいか身にほんのりと苦みがある気がしますが川魚食べてるような感じで特に不快な味ではなく。
まあ、『「皮に毒がある」って書いてある魚を食べてみたらなんか少し苦いんだけど』ってちょっとイヤな状況ではありますが。

幸いにしてその後誰かが倒れたり腹痛を起こしたりということもなく、ハコフグを丸焼きにしてその身を食べる分には問題ないようです。味はなかなか良いといえると思いますが、手間の割に可食部が少ないのがやはり普通に食用にされない原因なんでしょうね。

帰ってきてからちゃんと調べたところ、火が通ってきたら腹側の殻を切り抜いて穴を開け、内臓を一旦取り出して味噌を入れ、肝だけをまた戻して和えて蒸し焼きにするという調理法が出てきました。これはなかなか美味しそうですな。
ていうかハコフグは可食部としては肝が一番大きく、味も良いということのようで。
やはり下調べはちゃんとやってから実行するべきですねぇ。



2007年9月21日(金)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理


(6/11ページ)
最初 2 3 4 5 >6< 7 8 9 10 11 最後