三升漬け |
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| 1年以上前、たまたま調べ物で検索してたところ、本来の調べ物とは別に、三升漬けというものが見つかりまして。 青トウガラシと醤油と麹を1升ずつ用意し、まとめて漬けるので合計で三升漬け。 逆にそれぞれ一升ずつだから一升漬けと呼ぶ場合もあるらしいです。パウンドケーキ的なネーミングですな。
ということで、これがなんか妙に美味しそうに見えたのでそのうち作ろうと思い、とりあえず備忘録代わりにBlogにメモ。 おかげでわりと覚えてはいたんですが、これがちょっと季節早めに漬けすぎると気温で腐ってしまい、遅くなると今度は青トウガラシの季節が終わってしまうという微妙さ。 要するに涼しくなるタイミングを計ってる間に青トウガラシがどこにも売ってないという事態に。 シシトウはけっこういつでも売ってるんですけど、これはちゃんと辛いトウガラシで作らないとイマイチらしいんですよね。
ということで2008年はぬかりなくトウガラシをプランターに植えまして。 自宅は日当たりの良い場所に空きスペースがないということで職場に設置してるけどキニシナイ。
そして9月末ごろ、最初に実ったトウガラシがちょこちょこ赤っぽくなってきたため、ひとまずごっそり収穫し、2年越しの三升漬け作製にチャレンジとなりました。
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| 検索の結果、麹は乾燥したのを戻してから使うレシピとそのままぶち込んでるレシピが混在してたので、せっかくだからお湯で戻してみました。 加減はなんか目分量で、さらに2、3時間置いて使うつもりが忘れててちょっと時間経ったけど気にしない方針で。
スカスカのおこしみたいになってた乾燥麹が、お湯を吸って繁殖してすごく生き物というか生ものっぽく。
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| さらに収穫した唐辛子を全部適当に切る。 最初はいいんですが、唐辛子延々切ってるとだんだん指先が辛くなってくるんですが。 辛味が指先から染み込んで来るというか、なんかピリピリするなーとか思いつつ刻み続けてたらだんだん痛みが!ていうか熱!
唐辛子を大量に刻む作業にはゴム手袋必須です。注意。
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| そして多大な犠牲と引き替えに刻み終わった唐辛子にほぐした麹を混ぜ、それぞれと等量くらいの醤油をだばだば添加。 密閉できる容器ということで、ちょうど空いてた2Lくらいの巨大タッパーに。あとは時々かき混ぜながらこのままひたすら放置するのみ。 直射日光が当たらず、うちの部屋の中で比較的涼しくて、気温が安定してるような気がする場所ということで、台所の隅に安置。
まあ早ければ1週間くらいから漬かってくるという記述があるかと思えば、1ヶ月くらいで食べられるという記述もあり、長く漬ければ漬けるほど味が出るというような話もあって、実際どのくらいで完成なのかよく分かりませんな。 そんなわけで最初の2、3週間くらいは時々フタを開けてかき混ぜたり様子見たりしてましたが、いつしか忘れてその後は完全に放置状態。
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| ということで年の瀬も押しせまった頃、ふと思い出して開封したところ、わりといい感じに漬かってました。およそ3ヶ月。 本体どんな感じに仕上がるものなのか、なんか検索しても人によって全然違いまして、Mayuge的にはもうちょっと半固形っぽいのを想像してたんですが、わりと液体。 麹を水で戻した分でしょうか。
辛さは箸にちょっと付けて舐めてみただけでかなりのもの。ていうかフタを開けただけで若干目と鼻にきます。 用例としてはご飯に乗せるとか色々書いてありましたが、そのままメイン調味料として使うのはやや危険そうなスメル。 しかし辛味以外ではちょっとコクのある醤油という感じになっており、季節柄鍋や湯豆腐などに薬味代わりにちょっと添加するというような用途にはけっこういいです。
…問題は、そんな消費量ではタッパーになみなみとあるコレを全然消費できなそうな点だけですな。
というわけでニケをはじめ職場の人など興味を持った人に 押しつけ お裾分けしてみたところ、みそ汁やインスタントラーメンに添加するといった無難な使用法の他、肉じゃがやひじきなどの煮物を作る際に添加すると、隠し味としていい働きをするとの情報が。 福神漬けの瓶に一杯入れて渡したところ年明けには一回り大きな瓶でおかわり要求が来たので、気を使ってのお世辞というわけではないと思います。たぶん。
とりあえずMayugeから三升漬けを作ってみようという人のためにワンポイントアドバイス。 唐辛子を切ったあと、お風呂にはいるとぬるま湯程度でも指先に激痛が走ります。 さらにその手で体を洗うと、洗った場所に痛みが移ります。 指先は翌日くらいまで痛辛いです。
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2009年1月29日(木)01:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理
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