ホテルオークラ特製 フレンチトースト |
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以前、この記事を見て表面はカリッと中はふんわりとろーりのフレンチトーストというのが無性に食べたくなりまして、このホテルオークラ特製 フレンチトーストというのを試してみました。 もちろんこんなに大量に作っても仕方ないので適当にダウンサイジングして、パンも厚切りじゃなくて普通の食パンで。
で、こないだまたやってみたので家庭用スケールで収録。 この時はフランスパンを使用。 特に何か思惑があっての選択ではなく、以前にフランスパンの食べ残しを切って冷凍してたらそのまま忘れてしまい、気づいたら完膚無きまでパリッパリに乾燥してまして、普通に使用するにはどうにもならなそうだったのでダメモトでフレンチトーストにしてみようかと。 冷凍庫臭くなってそうなので一度トースターで軽く炙ってから漬け込みました。
フランスパン 4切れ 卵 2個 牛乳 120mL 砂糖 20g(大さじ2=18g) バニラエッセンス 少々 バター 少々 サラダオイル 少々
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卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスをよくかき混ぜ、皿やタッパーなどの浅い容器に移してパンを並べて浸す。
写真は最初卵1個でやり始めたときのもので、あっという間に卵液を全部吸われたのでこの後卵一個分を追加しました。合計で上記の卵2個分のレシピになります。
ラップしてそのまま12時間冷蔵庫で保存。
12時間後、パンを裏返してまた冷蔵庫に戻し、合計24時間漬け込んで卵液を浸透させる。 開始から12時間後って平日にやろうとするとけっこう微妙なタイミング。
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フライパンを熱してサラダオイル、バターをひき、パンを並べて蓋をして弱火で加熱する。
そのまま表面7分、裏面7分、ロスタイム1分の合計15分間焦がさないようにじっくり焼く。 7分間焼きっぱなしなのでかなり弱火にしないと焦げ付きます。
以上です。基本焦がすか腐らせるかくらいしか失敗の要素がないシンプルさにもかかわらず、表面はカリッと中はふんわりトロッとした、なにやらプロっぽい雰囲気のフレンチトーストができます。 1年近く冷凍したまま忘れてたパンだったんですが、軽くトースターにかけたのが良かったのか元々問題なかったのか、冷凍庫臭いということもなく上々の仕上がりでした。
このレシピの特徴はなんといってもパンを卵液に片面ずつ12時間、合計24時間じっくり時間を掛けて漬け込み、中までまんべんなく卵を行き渡らせるところですが、一方で、この行程を1分間に短縮するレシピというのも出回ってまして。 レンジにかけて膨張した空気が冷えて収縮するのを利用し、代わりに卵液を吸収させてしまおうという、おでんを一旦冷まして味を浸ませるのと同じ原理。
ホテルオークラのレシピを試したあとにこのレシピを知り、原理的には納得できるけどどのくらいうまくいくものなのか気になりまして。正直なところ「ある程度染み込むけど芯までしっかり行き渡らないんじゃない?」「パンがしぼんでペッチャンコにならない?」「食感がベチャベチャのヘナヘナにならない?」と、わりと失敗イメージがふんだんに脳内シミュレートされる感じ。 それでも前日から用意しておかないといけないのが、思いついたらその場で作れるようになるのはかなり魅力的です。 ということでまず倍量の卵液を用意し、半分に分けてレシピ通りに24時間前から漬けておいたものと、その場で電子レンジにかけたものの2種類を作り比べてみることに。
まあ実際のところ食べ比べてみる前から、というか試してみようと思いついた瞬間には、「まあ食べ比べるとさすがに差はありますが、下拵え時間を1/1440まで短縮できるというメリットを考えればこの方法もアリだと思います」などとドヤ顔で〆るところまで脳内文章構成を済ませてたんですけどね。
ん、びっくりするくらい違いがわからん。
1分レシピの方で卵が染み通ってない部分があるとかパンが薄くなってるとか食感が悪くなってるとかいうような違いは、少なくともMayugeが食べ比べて感知できる範囲内ではまったくありませんでした。交互に囓ってもどっちか分からないレベル。 少なくとも厚切りじゃない普通の食パンで作ってご家庭で楽しむ分には「卵液に浸してレンジで1分」のレシピで問題なくいける様子。
ホテルオークラのレシピに出てる写真はさすがにプロの仕事だけあって真ん中がこんもり盛り上がった良い形をしてますが、このレベルを目指そうとしたら電子レンジ方式では難しいんじゃないかと思います。レンジで温めて吸わせた場合、おそらくパンの中の気泡をロスする分が確実に出るはずなので。Mayugeが試したときはそもそもどっちもこんなに膨らみませんでしたが。 あとは今回のMayugeの都合みたいにパサパサに乾いたパンとか使う場合も時間をかけて漬ける方が良いかもしれません。
まあ1分レシピと24時間レシピは各自こだわりと時間の都合の兼ね合いで。 やっぱり24時間かけて下拵えしたフレンチトーストとか食ったら気分は良いですよ。若干。
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あと、Mayuge的にはフランスパンの耳とか歯ごたえがあるパンは好きなんですが、ふわトロ系のフレンチトーストを楽しみたい場合はやはり耳を落とした食パンを使うのがいいと思います。パンも使い残しではなく新しいうちに使う方が食感や香りが良いでしょうし。 レシピ比較はちゃんと食パンでやったんですが、やり始めの写真は撮ってあったけど一番肝心なここから先の写真が無いんですよね。何やってんだ私。
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Jul.30.2013(Tue)00:27 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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夏への扉 |
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先日、某書店に寄ったところ「夏に読みたい小説」なるコーナーが設けられており、夏をテーマにしたり題名に夏の文字が入った小説が各種並べられていました。姑獲鳥とか。
その中にハインラインの「夏への扉」が含まれていまして。 ルンバ的なものを開発して社会的成功を修めた男が、巨乳にふられたショックで突発性のロリコンを発症し、こじらせるという内容の近未来SFです。
この小説、ジャンルはSFなんですが、猫マニア御用達としても知られてまして。 主人公の飼い猫ピートは気象の変化は飼い主の責任と思っており、冬、猫用扉の外が雪景色になると「人間用扉のうちどれかは夏の空間に通じてるはず」と考え、家にあるすべての扉を主人公に順番に開けさせてチェックします。そして扉を開けても夏には通じてないと確認できるたびに不満げに咽を鳴らし、気象を管理できていない飼い主に無言のプレッシャーを与えてきます。ピートがこうして探しているのがつまり夏への扉ということらしいです。 この独自理論とマイペースさがいかにも猫の性質をよく表しているように思えて猫好きの心をくすぐるんじゃないかと思われます。 本編は今となってはやや古くさい感じのするSFかもしれませんが、Mayugeもこのエピソードはわりと好きです。
けどこの小説に夏は出てこねぇから。 むしろ夏へ通じる扉とかいま間に合ってるから。
写真はピートではなくニケ家のチャパティ。 なんか箱に入って妙に満足そう。
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Jul.29.2013(Mon)00:19 | Trackback(0) | Comment(0) | 徒然(日記) | Admin
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2013年ヤマドリタケモドキ |
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アンズタケのことは書きましたが、6月末~7月頭にかけてMayugeがナワバリとしてる周辺でヤマドリタケモドキが発生してまして、こっちも多少採って活用したので収録。 梅雨が早々に明けてしまったので今は発生ポイントの地面がカサカサでキノコとか生えません。雨早よ。
次生えてくるのはやっぱり9月頃になってからかなぁ。
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ヤマドリタケチャーハン。 具はヤマドリタケモドキ、タマネギ、卵のみ。仕上げにちょっとパセリ振ってますが。 ボリュームで言えば具の7割くらいヤマドリタケモドキという贅沢な構成で、バターたっぷりめの洋風チャーハン。 ヤマドリタケとバターの相性が良好。スライスした柄のシャキシャキした歯ごたえも面白いです。 ただ、傘の表面に若干ぬめりがあるので、パラッとしたチャーハンとはちょっと違和感がある気がします。
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ヤマドリタケモドキのクリームシチュー。 市販のルーで作成。 ヤマドリタケモドキはバター、クリーム等の乳製品と相性が良いようなのでクリームシチューは用途としては鉄板。 ただ、クリームでコーティングされるので風味はおおむね市販のクリームシチューの味そのままになる気がします。ゴロッと大きく切ったキノコの満足感はありますが、味的にヤマドリタケ独特の何かがあるかというとちょっとどうだろうという気も。 柄のシャキシャキした食感はこちらでも健在。
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クリームシチューの残りでヤマドリタケモドキのクリームパスタ。 鍋の最後に1食分にするには微妙な量のシチューが残ったので、カレーの残りでカレーうどん作る要領で適当にクリームパスタ的なものに。 シチューの残りを牛乳で水増しして、ちょうど残ってた6Pチーズも砕いて一緒に煮溶かし、別で茹でたパスタを投入して馴染ませただけ。正しいレシピとか知りません。
そういえば某明治の十勝6Pチーズの「ほろうま新食感」というフレーズに惹かれて買ってみたんですが、Mayugeの好みとはいまいち合わなかったので料理に使用中。たしかにほろほろした食感で旨味も強いんですがなんか。 非常にナチュラルチーズっぽく進化したものだということはよく分かるんですが、まあこの辺は個人の好みの問題ということで。 ついでに同社からモッツァレラ6Pチーズというのも出てまして、こっちは真逆の方向にこれまたナチュラルチーズっぽく進化した感じ。たぶん旨味の強さという点では負けてますが、トロッとぺったりした感触でクセは少なめ。手に持つと体温で緩んで指にくっつくくらいで、モッツァレラと銘打ってるけどどっちかというとカマンベールチーズを連想させると思います。こっちは気に入ったのでリピーター中。 というか十勝消費しきってないのにこっちも買っちゃって、こっちばっか食ってました。
話が逸れましたが初夏のキノコ活用はだいたいこんな感じで。 アンズタケの乾燥したやつがまだ残ってるのでリゾット試してみたいなぁとも思いつつ。
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Jul.27.2013(Sat)02:33 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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ザワークラウトでポトフ |
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そういえばしばらく前にザワークラウト自作にはまったとき、香りがイマイチな感じの仕上がりになったことが一度ありまして。
不味くて食べられないというほどではないけど付け合わせにしても楽しくないので、どうにかしようと思ってレシピ検索。 もともと本場ではザワークラウトをさらに調理するのも一般的とのことで、見かけた中で一気に消費できそうなポトフ的なものにしてみました。
参考にしたレシピに再会できないので引用はできませんが、普通のポトフと違う点はキャベツの代わりにザワークラウトを使って、使う前に一度水洗いすることくらい。 若干酸味があるのが思ったより抵抗なく、むしろあっさりしてなかなか美味しかったです。 辛くない酸辣湯とかそんな感じで。
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Jul.26.2013(Fri)02:07 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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干しアンズタケのピラフ |
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しばらく前、アンズタケを採取してニケ邸に持って行き、ソテーにしたものをつまみにしつつ酒盛りしまして。 その時の話によるとニケは、4年前に採取したアンズタケはちょっと味見したあと残りを干してみたものの、その後採れなかったのでもったいなくて今まで使ってなかったとのこと。 で、これを思い立ってピラフにしてみたところ非常に美味しくできたそうで、味を占めて先日また採りに来てました。 この時は絵的にあまり良いキノコがなかったので写真は無し。
ということでこの前後に採れたアンズタケをMayugeも自分用に干しておいてたので、ちょっとピラフを試してみました。 写真は干してる最中のアンズタケ。 干しかごはダイソーの多用途ネットを使用。1段105円でS字フック付きなので無限に連結できます。 ていうか使おうとするとS字フック部分でけっこうぐらぐらして使いにくいので、ぴったりくっつけて縫い付けた方がいいかも。 もしくは1000円くらい出して最初から三連のを買うか。
天気の良いときに2、3日吊しておいたらびっくりするくらい量が減りました。
レシピはニケに聞きそびれたので適当に検索。 参考にしたのは主にこちらのレシピ。アンズタケではなく乾燥ポルチーニを使ったシンプルなピラフです。 ニケはベーコン入りにしたらしいので同様にアレンジ。
干しアンズタケは写真の1段分はニケに進呈し、残りのうちのさらに半分くらいを使用。
材料:
乾燥アンズタケ : 20~30gくらい 米 : 2カップ 水 : 500mL(乾燥アンズタケの戻し汁込み) タマネギ : 1/4個 ベーコン : 1パック(30gくらい) バター : 大さじ1 オリーブオイル : 大さじ1 コンソメ : 1キューブ(5.3gらしい) 塩 : 少量 コショウ : 少量 粉チーズ : 少量 パセリ : 少量
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アンズタケはあらかじめ適当な量の水に浸して戻しておきます。 この時は水に浸したまま調理を先送りにしてたので3日ほど冷蔵庫の奥で放置してました。
使う前に水から出し、アンズタケは刻んで、戻し汁は水で薄めて500mLに。
生のアンズタケは洗ったりすると端がぽろぽろ崩れる感じだったんですが、一度乾燥させると干物らしい固さになり、水で戻してもかなりしっかりしたままです。 戻し汁はほんのり黄色がかって干しキノコっぽい香りとフルーツのような甘い香りがわずかにする感じ。
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ベーコン、タマネギを適度に刻み、オリーブオイル、バターをひいて熱したフライパンで炒めます。 さらにアンズタケを投入し、塩、胡椒を軽く振って気が済むまで炒めた後、米を投入。レシピ的には「米が透明になるまで炒める」と書いてありますが、フライパンに米を投入してひと混ぜしただけで米の表面に油が馴染んで透明になりました。 本来なら「洗ったあとよく水を切り、白くなった米を透明になるまで炒める」という意味だったのではないかと思われます。
仕方ないので何となく気が済むまで炒めておきます。
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適当なところで水を追加し、さらにコンソメを投入して溶かします。キューブなのでなかなか溶けません。 あらかじめ水に溶いておけばよかった。
溶けたらそのまま炊飯器に移して普通に炊飯。 機械任せで特別どうといった点も無し。
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盛りつけて上から粉チーズ、パセリを散らして完成。
以前に生のアンズタケをベーコンと一緒にオムレツにしてみたら完全にベーコン味しかしなかったことは書きましたが、干しアンズタケはやや香りが強くなり、ベーコンやバターの香りにかき消されることなくほんのりと主張してました。 ヤマドリタケを干したときと同様に、干しキノコっぽい香りも出てきて生の時とは風味がまたちょっと別物という感じですが、せっかくのキノコがいるのかいないのか分からない残念さはありません。 食感も、加熱しても生の時ほど柔らかくはならず、油揚げ程度の歯ごたえがある感じ。 風味、食感ともに生よりも存在感が増してるように思います。
今回はコンソメとベーコンも入っているので旨味がどの程度までアンズタケの働きなのかはわかりませんが、なかなか美味しくできました。けっこう簡単だったのでまた収穫できたら作りたいです。あと、乾燥や生のままのヤマドリタケモドキでもチャレンジしてみたいところ。
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Jul.22.2013(Mon)00:13 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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空芯菜収穫 |
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5月末に準備し始めたエンツァイ(中国名 空芯菜)ですが、10日ほどで芽が出たのを掲載したあと続報を忘れてまして。
ちょうど種を蒔いてから1ヶ月ほどで15cmくらいに育ってきたのでプランターというかトロ箱に水を張りました。 写真はその後10日くらいでさらに伸びてきた頃の様子。
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で、良い感じに茂ってきたので7月10日頃に一回目の収穫。 産直でよく売ってるひと束分くらい。このままニンニクスライスと一緒に塩胡椒で空芯菜炒めにしました。ちょうど一人前程度。 調理後の写真は撮り忘れ。
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Jul.21.2013(Sun)23:25 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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連休明け |
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連休が明けて数日ぶりに見てみると、先日のマンゴーがなにやら見る者を若干不安にさせるような佇まいに進化してました。
威嚇なのか?
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Jul.17.2013(Wed)19:50 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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タイフェスティバル 2013 |
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ちょっと時間が経ってますが、GWが明けた翌週の5月12日は代々木公園恒例のタイフェスティバルを見に行ってました。 以前行った時の様子はこんな感じで。
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会場に到着してまず目に止まったのはタイカフェ ブルーパパイヤで売ってたゲーン・マッサマン・ガイ(マッサマンカレー)¥500。 「辛くない!」「昔ながらのコク旨カレー」という売り文句で売ってました。 正しいマッサマンカレーがどういう物かは知らないんですが、以前にとりあえず知らない物だからという理由で輸入食材通販でこのマッサマンカレー用のカレーペーストを買ったことがあり、作成にチャレンジする前にマッサマンカレーの正しい姿を体験しておくのがいいだろうと選択。 たしか購入したカレーペーストはかなりの辛みと酸味を予想させるシャープで攻撃的な香りを放ってた記憶があるんですが、このカレーは売り文句の通りほとんど辛くなく、具として入ってるピーナッツの風味と相まってピーナッツバターを連想させる甘味とコクの独特なカレーでした。タイカレーと言われて想像するものとはまったく異なるモノですが、これはこれでなかなか面白い味。
写真下段、なんかさっきのカレーが思いの外甘かったので塩味のものが食べたくなり、タイ風居酒屋 Thon Homで好物のカオマンガイ。イベント最終日の夕方特価¥300。 テイクアウトしやすそうなパック詰めに名刺入り。タマネギの看板絵がなんか好き。 唐辛子の辛さと生姜の風味が効いた酸味のあるタレで期待通りの味。インディカ米の炊き込みご飯が鶏肉のエキスがよくしみてて美味しいです。
あとはいつも通りガイヤーンを買ってテイクアウト。 翌日のごはんのおかずにしてみたところ、ここ10年で食べたうちでもっとも不出来なガイヤーンでした。火の通しすぎでパサパサの肉に甘辛さもスパイスもハーブも感じられない味付けで、新聞紙食ってるような気分。 ていうかあらためて写真を見てみると店の看板には「鳥モモ焼き」と書いてあったんですが、Mayuge舌アナライズの結果はどう考えても鳥胸肉だったと思うんですが。そりゃ材料費は半分くらいに抑えられるだろうけど、客が食って気づかないとでも思ったのか。 まあべつにガイヤーンに胸肉を使うこと自体は悪いとは思いませんが、胸肉を使うなら火の通し加減には細心の注意を払っていただきたいところ。 この店は掲載はしないけどとりあえずMayuge脳内ブラックリストに収録。
この日は本ときのこ展を見に行ったりそのまま谷中周辺をウロウロしてたりして会場に着いたのが夕方だったため、品切れの食べ物とかも多くてちょっと残念でした。タイのお菓子各種を置いてる店とか非常に気になったんですが、ほぼすべて売り切れ状態でしたし。 やはりこの手のイベントは昼前くらいに着いておくのが良いと再確認。
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Jul.12.2013(Fri)19:06 | Trackback(0) | Comment(0) | くいだおれ(食記録) | Admin
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マンゴーの種 |
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先日、上司から職場にマンゴーのお裾分けがあってみんなでいただきまして。 その際マンゴーの切り方とかの話題から発展して何人かが「マンゴーの種を植えてみたけど芽が出なかった」という思い出話を始めました。 聞いてると食べ終わったあとのあの種を水に漬けてみたり、土に埋めてみたりしたことのある人がけっこういる様子。 やたらと巨大な種なので気持ちは分かります。
で、「殻も固そうだし、カッターで傷とか付けてやらないと無理なんでは?」とか言いながらなんとなく検索してみたところ、「殻を剥いて中身だけを水栽培する」というのがセオリーらしく、面白そうなので試してみることに。 検索結果眺めてると、パキラみたいなちょっとした鉢植えくらいに育ててる人もけっこういるんですよね。普通に観葉植物として悪くない感じ。
ということでまずは種。 軽く水洗いして表面に残った果肉を落とします。 べつに洗わなくても問題はないと思いますが、ぬるぬるして中身を取り出す作業がやりにくそうなので。 殻の合わせ目に沿って軽くカッターを入れてやると意外と簡単に割れ目が入ります。中の胚や胚乳を傷つけないように注意。
検索結果を見てると種の中身の大きさにけっこう違いがあるようで、殻よりもかなり小さい場合もあるようです。品種とか収穫時期にもよるんですかね。
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で、これを皿などの浅い容器に置いて半分ほど水に浸します。 完全に水没させないことと、毎日水替えすることがポイントの様子。 今回は職場に置いてるので平日は毎日水替え、土日は放置という方針で。
2、3日で胚の部分がちょっと変形し始め、5日目には明らかに芽のようなものがが伸び始めた感じ。 殻を割る際に胚乳部分にちょっとだけ傷をつけてしまったんですが、その部分が黒く腐ってきました。 そこからカビそうなので毎日水替えの際に容器をしっかり洗い、黒くなってる部分のぬめりをちょっと念入り気味に洗っておきました。
そのまま伸びるに任せてると芽っぽいものが下を向いちゃってて、先端が種の下敷きになりはじめまして。ちょっと気になるのでひっくり返してみたところ、翌日には水から出た部分が真っ黒になって抗議してました。これ根か。
ということでまた裏返して元に戻し、栽培開始から10日ほど経ったのが写真。 伸びてきた根の付け根に裂け目ができ、そこから芽が出始めたところ。
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栽培開始から2週間ほどの様子。けっこうそれっぽくなってきました。 昔埋めてみたけど何も生えてこなかったと言ってた人々から「え、あれちゃんと生えてきたんですか!」と言われるように。
根が何本かに分かれて伸び始め、種を持ち上げるようになってきたので深い容器に移し替え。 深い容器に水を入れて台を沈め、台の上に種を乗せて半分くらい水から顔を出すようにしてあります。
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栽培開始から3週間ほど経過。 一気に葉っぱが拡がり始めました。 根っこもしっかり伸びてるようなのでこの辺で植木鉢に移植することに。
ちなみに2週間目辺りから根の付け根辺りに水カビか根毛か微妙だけど水カビじゃないかなぁという感じのものが発生してましたが、特に問題はなかったもよう。まあこれもあったので鉢に植え替えてしまおうと思ったんですが。 ちなみに傷を付けて黒くなってしまったところは栽培を始めてしばらくはじわじわ広がってましたが、途中から進行が止まりました。
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ということで水栽培を始めて1ヶ月弱。赤色っぽかった葉っぱが緑色になり、茎もしっかりした感じになってきました。 種は土に埋めてしまわず、半分外に出してるのが良いとのことなのでそのように。 何となくその方がそれっぽいですし。
思った以上にしっかり観葉植物っぽい姿になってけっこう楽しいです。
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Jul.12.2013(Fri)02:56 | Trackback(0) | Comment(0) | 食糧(レシピ・栽培) | Admin
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ありがた山石塔群・ご神木? |
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先日、ニケ邸に遊びに行く途中に寄り道し、多摩川周辺に点在する気になってたポイントをいくつか巡ってきました。 学生時代にこの辺りに住んでいて半径十数km圏内をよく自転車でウロウロしていたんですが、GW前に折りたたみ自転車を買って出先での若干の機動力を手に入れたため、久しぶりにゆっくり回ってみたいと思いまして。
しかし移動を開始してみるとどんよりした曇りからパラパラと雨。なんか途端に気分が失せて来ました。
傘がなくても我慢できる程度の微妙な雨が降る中、当時よく寄ってた古本屋だの最近知った雑貨屋だのを順次回りつつ、どの辺りで切り上げるか悩んでる頃に見えてきたのが写真の風景。地質学方面で西山の大露頭とか呼ばれてるらしい砂層の崖です。 周囲が平坦なことから遠めにも目立つ地形で、この辺りをウロウロしてた頃から何となく好きな景色だったんですが、写真の通り現在造成のために派手に掘削中。
で、数年前、この辺りに存在してることを知ったのがありがた山石塔群です。 戦前ごろ、関東大震災の復興と開発のために撤去され、行き場所がなくなった無縁仏や石仏をまとめて移動して供養したものだそうで、山の斜面に約4千体の石仏がびっしりと並んだ異様な光景が見られるそうです。 何度も通ったことのある道を数百m逸れただけでそんな場所が?と思ったけど航空写真を見てみたらたしかにそれっぽいものが。
ちなみにこの周辺には昔の仮面ライダーシリーズのロケ地が点在してるそうで、石塔群もその一つとのこと。
ついでにこの移設作業中、荷車に大量の墓石を積んで歩く人々がたびたび警察に呼び止められたりしたため、「ありがたやありがたや」と唱えながら移動することで事なきを得たというのがこの「ありがた山」という名前の由来だそうです。 大変申し訳ないんですが不審者度はむしろ上がってると思います。
で、さらに最近知ったのが、この場所は先ほど触れた造成工事の開発予定地に含まれているそうで石塔群も存続が危ぶまれており、一部はすでに取り壊されているとのこと。どうも供養を行ったのはあまり規模の大きくない宗教団体で、これに当地の寺が好意で場所を提供したらしいという、聞くからに図面や書類上の扱いが曖昧なままに放置されてそうな事情。開発計画上はただの山の斜面ってことになってんじゃないかココ。
そんなわけで残ってるうちに一度見ておきたいなと思ってました。 ただ、今回は雨も降ってますし、こんな中で山の斜面なんか登りたくないのでまたの機会でいいかと考えて細かい位置もチェックしないで来てました。 ここで話が戻ってきます。自転車で川崎街道沿いを移動してたところ、先ほどの写真の風景が目に入り、「あの掘削部分が問題の工事かー」と思ったらついそちらに足が向いてしまいまして。
以前に地図をチェックしたときのおぼろげな記憶に従って京王よみうりランド駅に向かい、行き当たりばったりに近辺にある妙覚寺を発見。ここから先の道はまったく覚えてなかったんですが、見落としそうな細い路地の入り口がふと目に止まり、「ここに違いない!」という謎の啓示が天から降りてきたので嗅覚を信じてそっちの方向へ。信じたのは天か嗅覚かはっきりしろといった感じですが急な傾斜にうんざりし始めた頃、無事にそれらしい場所、というか石塔群の手前にある墓地が見えてきました。
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日もちょっと傾いてきつつある時間帯と雨のぱらつく天気が相まって、薄らぼんやりした光にびっしりと敷き詰められた石仏がたしかになかなか異界的な光景。写真では伝わりにくいですが、湿気が多くて空気に微妙に靄がかかったような感じだったのも印象に一役買ってたのかもしれません。 墓地との境界には縄で結界が張ってあり、ちょっと勝手に立ち入るのも躊躇われたので横の散策路っぽい方を通って斜面の上へ。 墓地から先の傾斜がけっこうきつく、運動不足の人間にはなかなか堪えます。
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上まで登るとフェンスが立てられてそれ以上先が立入禁止である旨が仰々しい文面で書かれており、なんとなく工事反対派と揉めてるんではないかと邪推させます。 幸い掘削は石塔群本体部分までは及んでおらず、この先にあったという仏舎利塔が解体された後、こちら向きには工事はまだ進んでない様子でした。 振り返ると石仏や石塔越しに稲城~府中・調布方面と思われる景色が雨に烟ってなかなか絵になります。 ちょっとした化野のような風景は静かな迫力があり、見てる分には雰囲気は良いのですが、登坂で息は切れるわ暑いわ湿度は高いわ蚊は集るわで早々に退散したい気分。 日が暮れないうちに見ておきたい場所がもう一ヶ所あるので、あまり長居せずに早々に立ち去りました。 数年来気になってた風景を確認できてひとまず満足。
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さて、そのもう一カ所は多摩川を渡って対岸のここらへん。 京王多摩川駅近くの変な道路というか、ど真ん中に立ったちょっと大きめの木を道路が不自然に避けて舗装されているという場所。 ストリートビューでも確認できます。というか、こういう木がこの辺にあると知ってストリートビューで探し出しました。便利な世の中です。
いかにも「切り倒そうとしたら事故が起きた」「工事関係者が地元の古老に止められた」「それでも切れと指示した社長が死んだ」「押し倒そうとしたブルドーザーが爆発四散炎上した」などという因縁話でも付いてそうな光景ですが、検索した限りそれらしい怪談もない様子。先ほどのありがた山すら心霊スポット扱いしてる連中がいるのとは対照的に感じます。 注連縄など巻かれてて御神木っぽい感じもありますが、こんな妙な工事をわざわざした割には由来や謂れをを示すような案内もなく、郷土史愛好家などが解説してるページも見つからず、宙に浮いたようななんともいえない半端さ。
ちょっとこの樹を直に見てみたかったのと、現地に行けば何か歴史とかが書かれた案内板でもないかなと思ったんですが、それらしいものは見つかりませんでした。
ということでこの辺りの個人的に懐かしい風景や気になってた若干オカルト色の名所など巡ってきました。 本日の収穫として、折りたたみ自転車だとタイヤカバーが付いてても雨の日に走ると尻が濡れるということがわかったので、カバーをもうちょっと何とかしようと思います。
後日追記
京急多摩川駅近辺の木について、もうちょっと気合い入れて探したら由来が見つかりました。榎観音と呼ばれるご神木とのこと。 無礼な文章ですみません。
名前の由来になった観音像のお堂は交通量の増加に伴って多摩川沿いに移設され、現在は多摩川白衣観音菩薩として祀られてるとのこと。あ、帰りにこの横通ったわ。
‥‥で、大木を残したら交通量的にあまり解決してない気がするんですが。
ともあれ漂着神譚に町中にぽつんと残されているご神木と、なかなか風情のある話です。
ついでに、この木を切ろうとしたら切り口から血を流したとか関係者が交通事故に遭ったとかいうステレオタイプの怪談話も見つかりました。すっきり。
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Jul.12.2013(Fri)02:50 | Trackback(0) | Comment(0) | 徒然(日記) | Admin
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