おもいつき
 
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夏への扉

先日、某書店に寄ったところ「夏に読みたい小説」なるコーナーが設けられており、夏をテーマにしたり題名に夏の文字が入った小説が各種並べられていました。姑獲鳥とか。

その中にハインラインの「夏への扉」が含まれていまして。
ルンバ的なものを開発して社会的成功を修めた男が、巨乳にふられたショックで突発性のロリコンを発症し、こじらせるという内容の近未来SFです。

この小説、ジャンルはSFなんですが、猫マニア御用達としても知られてまして。
主人公の飼い猫ピートは気象の変化は飼い主の責任と思っており、冬、猫用扉の外が雪景色になると「人間用扉のうちどれかは夏の空間に通じてるはず」と考え、家にあるすべての扉を主人公に順番に開けさせてチェックします。そして扉を開けても夏には通じてないと確認できるたびに不満げに咽を鳴らし、気象を管理できていない飼い主に無言のプレッシャーを与えてきます。ピートがこうして探しているのがつまり夏への扉ということらしいです。
この独自理論とマイペースさがいかにも猫の性質をよく表しているように思えて猫好きの心をくすぐるんじゃないかと思われます。
本編は今となってはやや古くさい感じのするSFかもしれませんが、Mayugeもこのエピソードはわりと好きです。

けどこの小説に夏は出てこねぇから。
むしろ夏へ通じる扉とかいま間に合ってるから。


写真はピートではなくニケ家のチャパティ。
なんか箱に入って妙に満足そう。



2013年7月29日(月)00:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理


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