おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


食糧(レシピ・栽培)

手焼きバームクーヘン

平日BBQ!(挨拶)

さて、先日またバーベキューなど平日の夜にコテージ借りてやってまして。
今年はセミの当たり年周期だとかでセミが無闇に多いです。写真は近くで見かけた羽化したてのセミ。

その時の参加者の一人の方が、どこかでバームクーヘンの自作について見てきたらしく、肉食い終わったあとの炭火で実行。見物モードに入ってたら、生地がもう一本分くらいありそうなのでMayugeにもやるように指令が。



ということで手焼きバームクーヘン。
生地作りには関わってないので組成は不明。ググると吉。べつにホットケーキミックスでもいいような気がするんだけどどうか。

とりあえず今回は芯としてちょっと太めの竹串を購入。本当は芯にハケかヘラのようなもので生地を塗りつけつつ焼いていくらしいんですが、今回はペットボトルの上を切り落とした物に生地を入れ、そこに芯をタプっと浸して焼く手抜き戦略で。

ということで生地を付けた芯を炭火の上で炙りつつくるくる回転させて均一にして、と。
なんかむっちゃ垂れてて均一にするのがかなり難しいんですが。そして炭火の上にボタボタ落ちた生地が早くも非常に香ばしい香りを発してます。
しばらく回してると生地に火が通って固まってきまして、もうしばらく焼いて表面に焼き色が付いたら次の生地を塗ってレイヤー追加。
塗るっていうか浸すんですが。



最初はどうなるかと思いましたが、数回繰り返すとそれなりの太さになってけっこうそれっぽくなってきました。
ただ、ムラ加減でちょっと太くなっちゃった場所があるとそこにどんどん生地が集まってさらにその場所が太くなろうとする性質があるようで、均一な太さにするのがけっこう難しいかもしれません。あと、照明も何もないところでやってたので焼けてるのかどうかがわからん。
最初のうちは珍しがって見に来ていた人々も、余りにも地味な作業に速攻で飽き、花火とか始めてます。



そんな感じで作業を続け、生地を使い切ったところで終了。
切ってみたらけっこうちゃんと年輪できてます。多少いびつなのはご愛敬。
まあ材料が材料なので生焼けにしてしまうとか焦がしてしまうとかしないない限りは失敗はありませんし、それなりにそれらしい味になります。ただ、今回はしっかり焼き色を付けたくてじっくり焼いてたんですが、おかげでサックリとした食感のバームクーヘンに。よく考えたらバームクーヘンってしっとりしてるものであってサックリしてるものじゃないよな。なんか囓ってると無闇に喉が渇くんですが。
敗因は自分が作ってるのがどんな物かをしっかり意識せずに作業したことかと。もっと強火で一気に火を通しちゃって、すぐに次の層を重ねることで水分を逃がさない用にした方がよかったのかもしれません。
あと、焼き加減が全然見えなくなるので明るいときにやる方がいいでしょう。
芯の棒はもっと太い物を使う方がやりやすそうです。

じっくり丁寧に作業すれば、それだけ表面がなめらかで形が整ったバームクーヘンができるため、地味な作業に耐えられる方、例えば紙ヤスリで工作の表面の仕上げをする作業が好きな方などにはお奨めかもしれません(誰だよ)。


この後、脱皮しかけてるセミの幼虫に気を取られてる間にバームクーヘン全部喰われてました。そのまま幼虫など撮影しつつ深夜まで。
ちなみに翌日は普通に仕事でした。



2007年8月23日(木)00:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

ヤマドリタケモドキのパスタ

いや、ちゃんと生きてますよ?

バター炒め食べても腹痛とか起こさなかったんで、残りのキノコも処理。

ていうかバター炒めが美味しかった時点で「スライスして乾燥させれば保存できる」という記述を見て、とりあえずスライスして新聞紙の上に並べてたんですが、ここんとこ天気悪いし天日干し出来そうにないので一気に使い切ることにしました。

ということでまずは適当な大きさに切ってみました。キノコは食用にするにはやや育ちすぎ気味だったため、柄の内部がスカスカになってしまっていたので、主に傘を調理。あと、傘も管孔部は消化が悪いらしいということで除去したら、可食部がは半分くらいに。べつにそこまで気にする必要もないかなーとは思ったんですけどね。
肉質はきめの細かいスポンジかマシュマロみたいな感じで、かなりフワフワしています。



そしてニンニク、ハム、タマネギ、ニンジン、ピーマンを適当に切って、キノコと一緒にバター炒めに。味付けは塩コショウのみで。
キノコは油に触れるとすごい勢いでしぼんでしまい、他の具の間に紛れてしまいました。

で、具を炒めつつパスタを茹でておいて、茹で上がったら具と絡めて適当クッキング完成。



何となくそれっぽくなりました、ヤマドリタケモドキのパスタ。
パスタの茹で上がり時間を見誤ったため、具が少し焦げてます。あと、肝心のヤマドリタケモドキは先ほど書いたように、炒めた途端油となじんでチュルチュルと縮んでしまい、最初に投入した量の割に全然見あたりません。
まあ食べてると時々いるのが見つかるんですけど。油を吸って縮んだヤマドリタケモドキはとろっとして歯ごたえなどは無いんですが、うま味とコクがあって塩コショウのみとは思えない味わい。やはりバターとの相性がいいように思えます。この様子ならクリームシチューなども美味しそうです。
柄の方も食べ頃のキノコなら歯ごたえがあって食感がいいらしいんですが、今回は残念ながらそちらはイマイチ。

あとついでに、今回使ったニンニクは先日ニケからお裾分けで貰った物だったんですが、その写真でも。



これ絶対ニンニクの大きさじゃないって。


2007年7月20日(金)00:31 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

ヤマドリタケモドキ

ということでキノコ。
連休の雨が効いたのか職場の林がキノコ三昧となっております。
写真のは名前はさっぱり分かりませんが柄がすごくささくれ立っていて特徴的なキノコ。17、8cmくらい。

昼休みにそんなのを撮りながら蚊と格闘しつつ歩き回ってたところ、前方に異様な物体が。



どうみてもイグチの一種なのは間違いなさそうな一本。高さは20cmちょっと。
絵に描いたような姿というかオモチャみたい。そして圧倒的な存在感。
去年見かけたマントカラカサタケに比べると、背の高さはそれほどでもありませんが、重厚さと質量でインパクトは充分。

みたところヤマドリタケにそっくり。ヤマドリタケはポルチーニとかセップとかいってイタリア料理だのフランス料理だのに使われてるやつですな。なんかヨーロッパでは食用として人気のあるキノコだそうで、やや気になってはいたんですよね。



ちょっとその迫力を実感していただくために手と比較写真。
こんな調子でまとまって4本生えてました。

イグチ科のキノコはシルエットが特徴的でちょっと好きなんですが、ここまで巨大化してるのも初めて見ました。せっかくだから種類をしっかり調べてみたいと思って採取したところ、4本で自転車のカゴがいっぱいに。見ず知らずの職員が不審者を見る目でこっち見てたけどキニシナイ。


調べた感じ、ヤマドリタケの近縁種のヤマドリタケモドキっぽくみえます。こちらもヤマドリタケに劣らず美味しい食用キノコらしく、調べてるとサイトを開くたびに絶品だの最高だのという言葉で挑発してきて困る。
ただし、よく似たキノコで有毒のドクヤマドリが存在しています。
基本的にMayugeスタンスでは、そこら辺で見かけたキノコを素人鑑定で食べてみるような危険を冒す気はさらさらありません。
とりあえず調べた結果、ドクヤマドリの特徴として傷が付くと青く変色するという分かり易いものがありました。
さっそく試してみた結果、今回みつけたキノコは引っ掻いて放置しておいても色は変わらず、また柄にうっすらと網目模様もあることから、少なくともドクヤマドリではなさそうです。

そしてこの辺を調べてる課程で「一昔前まではイグチ類には毒キノコは無いといわれていた」という記述を、Mayugeが所持している図鑑をはじめあちこちで見かけました。たいていはこの後、「現在ではドクヤマドリがイグチ科の毒キノコとして~」と続きます。これはつまりドクヤマドリでないことの確認さえ取れれば比較的安全ということでは!(注 この文を読んで本気にした人がいても責任は負いかねます)
あと、中毒症状は下痢、腹痛程度、と。死にはしなくても肝臓、腎臓障害とか起こすキノコも勘弁ですな。
ヤマドリタケモドキ自体は可食だけど、傘の裏の管孔部分は消化が悪いから取り除いた方がよい、と。ほうほう。


…バター炒めにしてみました(テヘ

いやさすがに怖いから端っこの方数cmをスライスして試してみただけですが。
これは絶賛されるだけのことはあります。塩を振ってパターで軽く炒めただけなんですが、今まで食べたキノコのバター炒めの中で最高の味と言っていいでしょう。もっともキノコのバター炒めなんか今まで数えるほどの種類しか食べてないですが。

とりあえず今後二度とこのBlogの更新がされなくなった場合は、ヤマドリタケモドキの鑑定法にはまだ改良の余地があるとみてください。


どうでもいいことですが、「チャレンジ可」の判断を後押しする原動力として大きな割合を占めた「一昔前まではイグチ類には毒キノコは~」の記述をあちこちで見かけた件、単にMayugeを含めた全員が同じ図鑑を読んだだけではないかという気もします。みんなが同じこと言ってるからっても何の根拠にもなりませんな。

明日も無事だったらパスタとかにしてみようかなぁ。



2007年7月18日(水)02:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

キュウリぴんち

さて、ゴーヤー、キュウリ、青ジソ、三ツ葉、ハラペーニョ、シシトウ、ピーマン、コリアンダー、ディル、パセリ(去年の生き残り)という体制で動き始めましたMayugeベランダ農園2007ですが、本日ゴーヤーらしき物ができ始めてるのを発見しました。
たしかにゴーヤーらしい姿をしてますが、大きさは1.5cmくらい。蔓もどんどん伸びていて日よけとしてもなかなか頑張ってくれそうですし、花もぽつぽつと咲いていて、今後実も増えていくのではないかと期待できます。

キュウリも無事に育ちつつあったんですが、前回の写真に写っていたキュウリ2本が実ったあと、それまでぐんぐん延びてた蔓がぱったりと成長を止めまして。
よく見てみたらすごい勢いでアブラムシが繁殖中。シシトウ、キュウリ、ハラペーニョ、ピーマンが被害に遭ってます。仕方ないので手作業でプチプチ取り除いた後、無害でアブラムシに効果的と評判の、牛乳スプレーを農園全体にしぱしぱと散布。2倍くらいに水で薄めた牛乳を霧吹きで撒くと、乾燥してアブラムシの体表にこびりつき、窒息させるんだそうで。

無農薬で植物にも動物にも無害と評判の方法にもかかわらず、牛乳を浴びた三ツ葉、パセリ、ディル、コリアンダー、ピーマン、シシトウ、ハラペーニョがてきめんに萎れ始めて困惑するMayuge。話が違うぞ。
さらに夜になるとベランダから吹き込んでくる涼風がほんのりとラテ風味を帯びているという状況にいたり、事態はさらに困惑を深める様相を呈しつつあります。
ということで三ツ葉、コリアンダー、パセリ、ディルが殉職。死因はアブラムシ。あと牛乳。これなら殺虫剤使った方がなんぼかマシだったんじゃないか。

とりあえず最初に実ったキュウリ2本は無事に育ち、一本目を食したところです。しかしアブラムシの残党も息を吹き返してきててちょっとイヤな感じ。

で、先日、やや元気がないキュウリの茎に、黒い背中に赤い星が2つついたナミテントウが止まってまして、アブラムシ食ってくれないかなぁと思いながら眺めてたんですよ。テントウムシはしばらくしたらいなくなっちゃったんですが、数日後、キュウリを見たら数匹のテントウムシの幼虫がわしわし歩き回ってまして。



その後、葉っぱとかを見るたびにテントウムシの幼虫は増えてる様子。写真は脱皮中のテントウムシの幼虫。
ということで今、Mayuge家ベランダでは キュウリ → アブラムシ → テントウムシ という、ちょっとした食物連鎖が展開中。

今気付いたんですが、この生態系にMayugeを組み込もうとすると キュウリ → Mayuge となり、なんとアブラムシと同じ地位になってしまう人間としての尊厳の危機。
これはなんとしてもMayugeがテントウムシより優れているということを証明する必要がありますよ。人として!

というようなことを考えながらキュウリ ~ ゴーヤー周辺をわしわし歩き回ってるテントウムシの幼虫を眺めてました。テントウムシの幼虫って意外に足が速い。
どうやらMayugeよりテントウムシの幼虫の方が真面目に働いてるような気がしてきたんですが。



あと、なんとなく恒例で毎年やってる梅酒仕込みも6月末くらいにやってました。例によって職場に生えてる梅の木から1kgちょっとくらいの梅の実を採取して使用。あと、職場の同室の人の実家から送ってきたという梅のお裾分けをもらったのでこれも一緒に。
などとやっていたら毎年より大きめの瓶になってしまい、途中でホワイトリカーが不足気味になりました。
写真のはホワイトリカー買い足して追加投入する前の写真。

ついでにこれまでの作品を味見してみたところ、2年前の梅酒がいい具合になってました。それに比べると去年のはまだちょっと口当たりが柔らかくない感じ。配合が悪かったのか熟成がまだ足りてないのか、どっちなのかは不明。なにしろ毎回目分量なもので。



2007年7月13日(金)02:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

ベランダ農園2007・近況

ということで今年も懲りずにセッティングされたMayugeベランダ農園ですが、その後、キュウリの苗なども追加しまして。
ゴーヤーも順調に育っています。
いや、去年のなーべらーも伸びるとこまでは順調だったんですけどね。わりと。
しかし今回のキュウリは力強さがひと味違います。



すでにこの通り。

そんなに大きなプランターではないのであまり期待してなかったんですが、なんか予想外にどんどん花を咲かせ、早くもキュウリらしき物が次々と実りつつあります。
ただ、花は咲いてるんですが、なんかあまり蔓が伸びていかず、わりと背が低いままなのがやや気がかりではあります。

あと、なんでそんな根本近くでばかり花咲かせてるんだ君は。キュウリじゃなくてズッキーニじゃないかコイツ。



一方、薬味およびハーブですが、こちらもなかなか頑張って伸びてます。

ていうか速攻で伸びたと思ったら、パクチーとパセリと三ツ葉が早くも花を終えて種作り体制に入ってるんですが。少々気が早過ぎやしませんか君ら。
硬くなり過ぎてて食えやしねぇ。
とりあえず青ジソは今年は順調に色々使えそうです。手前の3つはピーマン、ハラペーニョ、シシトウ。ハラペーニョがちょいと全然育ちません。

とりあえずまずはこんな感じ。



2007年6月28日(木)23:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

薬味農園2007

今年もベランダ農園を先々週辺りから準備中です。

全体的に不調終わった昨年の薬味農園ですが、先日久しぶりにベランダに出てみたところ、パセリが冬を越してるのが発見されました。パセリってそういうもんだっけ?
とりあえず例年通りハラペーニョの種を適当に撒き、同じくピクルス用としてディルを撒いてみました。本当にピクルスにしか使い道がない気がしますが、葉っぱ買うのと種買うのが同じ値段だったため。さらにハラペーニョのピクルスの主な消費法であるワカモーレに使用するためにパクチーの種も撒いてみました。こっちはディルの種を見つけたときに隣にあったので。あと、乾燥パクチーが予想以上に不甲斐ない性能だったということもあって。
あと、去年の、「道端に立ち枯れていたシソから採った種を使用したら赤ジソが生えてきた事件」の教訓より、今年はちゃんと青じその種を購入しました。

ということで写真はこの辺りのものの様子。手前のは苗で買ったシシトウ。
あと、パセリ越冬隊の隙間に38円で叩き売られていた三つ葉の苗を植えてみました。植えずにそのまま食ってももとが取れそうなご奉仕価格。



さらに去年ナーベラーを植えた場所には、今年はゴーヤーの苗を配置してみました。
ゴーヤーの手前のプランターにぽつっと生えている双葉はハラペーニョのもの。なんか今年は今のところこの一本しか生えてません。

どうも今回色々種を撒いたんですが、それなりの発芽率を発揮したのは青ジソくらいですね。物によっては苗を買って植える方が効率がいいような気がしてきました。

とりあえず今後、動きがあればまたここに記録していこうかと思います。



2007年6月4日(月)23:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

たけぬこ

さて、ゴールデンウィーク中の足跡補足中。

3日はゴールデンウィーク、Mayuge職場敷地内のタケノコ 盗掘 採取決行。

計画段階では五街さんほか数名の参加表明もあったのですが、残念ながらそれぞれ風邪や所用とのことで、結局いつも通りニケと。
まあこれは例年通りといえば例年通り。気温はそれほど高くなく、天気は見事に晴れ、ちょうど連休の合間、1、2日に雨が降ったため、タケノコも生えてそうだし地面も柔らかくなってそうで条件はなかなか。

ということで現地に到着。まずは例によってワラビ採取。ワラビってべつに野菜売り場で売ってたり一品料理で見かけてもわざわざ手に取ることはない気がしますが、採取となると妙な魅力がありますね。なんでだろう。



そして目に見える範囲のワラビを絶滅させる勢いで採取し終わったら竹藪の方に移動。
竹藪内はすでに先人たちによる穴だらけに。まあしばらく前から昼休みなどにも竹藪内を歩き回る不審者の姿をよく見かけたため、これ自体は想定内。結局1時間ちょっとウロウロして、ワラビをコンビニの袋に一杯くらいと、タケノコをスーパーの袋に2袋収穫しました。あとは野菜の直売所で米ぬかをもらってMayugeの部屋でひたすら皮むき&下ゆで。



ということで下ゆでを終了したタケノコを山分けして終了。
とりあえずワラビは油揚げと一緒に煮物に、タケノコはタケノコご飯を作ってみたのでそのときの画像を。
タケノコご飯は鯖の水煮をベースにして具を炒め、炊きあがったご飯に混ぜ込むタイプ。

例によって「そこに生えているから」という理由で、実際に食べそうな量以上に収穫しちゃってますが気にしない。



2007年5月14日(月)19:03 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

タイ米

今をさかのぼることXX年前、日本が未曾有の米の不作に見舞われたことがありまして。
Mayugeはそれまでインディカ米というのを知識としては知っていましたが、このときの緊急輸入で初めて目にしました。
ちなみに通常日本で米(うるち米)と呼んでいるのはジャポニカ種の米です。インディカ種の米は写真右上に拡大してあるようにかなり細長い外見をしています。世界的には米というとインディカ種の方が主流であり、ジャポニカ種の米は日本人以外にはあまり好まれないという話も聞きます
厳密に言えば形よりむしろアミロペクチン含量の違いが食味等への影響から考えても大きな特徴といえ、もち米などとの対比とMayugeの好みも含めて書きたいことが無くはないですが、長くなりそうだしデンプンの種類を細々書いても一般の方には情熱が伝わりにくそうなので割愛。

さて、その米不足の際に緊急措置としてタイ、アメリカ、中国などから米が急遽輸入されたんですが、このうちアメリカ、中国の米は日本と同じジャポニカ種で、タイ米のみがインディカ種でした。このため、あまりにも日本米と違う食味からタイ米は不人気となり、スーパー等ではタイ米の在庫処分に苦労したようです。
当時、スーパーで5kgの国産米を買うためにそれまでの2倍程度の金額を払い、さらに中国米とタイ米の2kgの袋が縛り付けられて売られていたのを憶えています。いまだに気になってるんですけど、これって独占禁止法かなにかに触れない?
憶えていますというか買ったんですが。で、国産米を食べ終えた後、中国米を炊いて食べ、最後にタイ米を炊飯器で炊いてみたんですがどうにも「ごはん」と言われて想像する物からはほど遠く、消費しきれませんでした。当時、このタイ米をなんとか日本米っぽく炊く方法として色々胡散臭い方法が雑誌や新聞、テレビなどで紹介されてまして、一部は試したんですがいずれも大げさな口調ほどの効果はありませんでした。

さて、そうこうするうちに翌年は一転して米が豊作となり、米不足はあっという間に忘れ去られ、タイ米は美味しくないというイメージだけが日本に浸透してしまったように思います。
しかしこの時に色々と流布した「タイ米を日本米風に誤魔化す方法」とは一線を画するタイ米調理法として、「美味しんぼ」に紹介されたインディカ米本来の伝統的な炊き方というのがMayugeの印象に残りまして。インディカ米は日本の米のように「炊く」のではなく、パスタのように大量のお湯で「茹でる」のが正しい炊き方なんだそうです。
米を茹でるという発想自体が目から鱗だったことと、以前から耳にしていた「東南アジアで食べたインディカ米がすごく美味しかった」という噂と、家で炊いてみたタイ米とのギャップはまさにここから来ているのではないかと鮮烈に印象に残ったのですが、世の中はすでに日本米一色。そもそもタイ米がどこにも売ってません。

さて、この前、一連の工作のために工具や材料を探して部屋の奥を荒らし回ったとき、引っ越し以来全然開けていなかった箱の奥からこの時のタイ米が一袋出てきまして。
あー、そういえば2袋タイ米を買わされて、一袋目を消費しきらないうちに米不足が終わったんでしたか。



開封してみましたが虫などはわいておらず、ひどく古米臭いとかいうこともないようです。どうやら未開封で暗所に詰め込まれたまま忘れ去られていたのが幸いした様子。

ということでタイ米を茹でてみようの会。
とにかく方法はそうとう昔に読んだマンガのうろ覚えでは心許ないので検索。

マンガのうろ覚えより詳細な情報は手に入りませんでした。

仕方ないのでうろ覚えに従って作業開始。
まずは普通の米と同じように水で米をとぎます。
同時に大きめの鍋にお湯を沸かし、十分に沸騰したらタイ米投入。そのまま沸騰させつつ茹で続けます。まるっきりパスタ茹でてる風味。



そのまま沸騰させ続けること約10分。米粒が透明になってきたら加熱終了。この時点で試してみたところやや芯がある感じ。
このまま鍋を火から下ろし、ゆっくり傾けて煮汁を捨てます。



そしてお湯を捨てたあとまたフタをし、そのまま蒸らすこと約10分。よくわからないけどこのくらいで終了。
食べてみたところ、先ほどの芯の残った感じは消えており、だいたいこのくらいでいい様子。捨てきれずに残っていたお湯も何となく米に吸収されたようで、普通に炊いたご飯っぽくなっってます。
まあ粘りけがないという特徴はそのままなので、普通のご飯のようにお箸でご飯をまとめて持ち上げることはできませんが。
お湯を捨てるためタイ米の独特の香りもかなり薄まっていてクセがない仕上がりになります。ついでに古米臭もほとんどしません。掛け値なしの古米なんですが。



ということでレトルトカレーをかけてみました。モノは明治製菓の「インド風スープカレー スパイシーチキン辛口」。これだけでは寂しいのでエリンギ、カボチャ、グリンピース、コーンを適当にバター焼きにした物をトッピング。
ご飯は先ほども書きましたが、一般に言われるように日本の米と比べると粘りけが無くパラパラした感じ。ただ、炊飯器で炊いたときに感じた水気のなさというかパサパサした感触はなく、けっこうしっとりしています。さらに噛むとプチプチした食感があってなかなか面白いです。店で出てくる美味しいインディカ米はやはりこの方式で炊いた物と思われます。

Mayuge的にはこの炊き方を米不足の時に知っていれば、使い切れないどころかこれはこれで普通に主食として利用できたのではないかと思います。ご飯かといわれるとちょっと違う気もしますが。
日本米とは違った香りがありますし(個人的には悪くないと思いますがこの辺は好みが別れるかも)、食感はプチプチしてるし、どちらかというと麦飯に近いかもしれません。さすがにスープカレー系との相性はなかなかいいようです。

とりあえず調理法おさらい。

  ・パスタ鍋くらいの鍋にお湯を沸かし、よく沸騰させる
  ・米をといで水を切る
  ・おもむろにお湯に放り込んで10分間適当な火加減で沸騰させつつ茹でる
  ・お湯を捨てたあと、鍋にフタをしてそのまま10分放置

以上です。パスタ茹でられる技量のある人なら誰でもできます。
米をとぐところから開始して30分程度で炊きたてご飯が完成するというのはなかなかの利点だと思います。ポットのお湯を鍋にあけて調理を開始すれば帰宅して25分以内にレトルトカレーを完成させることも可能でしょう。
いやそんなタイムトライアルをする意味はありませんが。

とりあえず今回発掘された2kgのタイ米袋は時々この調子でカレーにして消費されそうな気配。



2007年3月13日(火)00:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

タンドリーチキンの親子丼

さて、しばらく前に皇子(読みは「たまにゃふ」)のところで取り上げられてましたいわゆるカレー味の親子丼事件
ってこれしばらくどころか一ヶ月半も前じゃないか。まあとにかくその頃はMayugeは星ステッキ制作にかかりっきりだったため、話題には参加してませんでした。
で、その後、皇子が宣言通りカレー味親子丼作成のレポート及びレシピを公開してまして、なんか最後にバトンがこちらに向けて投げられていました。


ということで冷蔵庫に放り込んで放置してあったバトンをそろそろ取り出してきてネタに。

親子丼・カレー味というお題ですが、これを聞いてまず思いつくのはやはり「お蕎麦屋さんのカレー丼」。カレールーを和風だしに溶き、ちょっととろみをつけたような感じでしょうか。カレーうどんのつゆを丼にしたような。
とりあえずこれは皇子案とほぼ同じだったため、後手としては何かひねらないといけないわけで。

チキンカレーに温泉卵をトッピングして親子丼と言い張るのも手ではあるんですが、これではBlogのネタにもならないので何かないかなぁと考えた結果、逆にカレーから少し離れてみることにしました。
その結果涌いてきたイメージ、「炭火焼き鳥丼風カレー風味の親子丼」へと舵をとってみることにします。題してタンドリーチキンとオムレツの親子丼。



ということでタンドリーチキン材料。


 鶏肉       … 作りたいだけ
 ヨーグルト(無糖)… 1カップ
 カレー粉     … 大さじ2
 おろしニンニク  … 大さじ1
 おろしショウガ  … 大さじ1
 ケチャップ    … 大さじ1
 パプリカ     … 小さじ2
 塩        … 小さじ1
 レモン果汁    … 小さじ2
 スパイス類    … 適当
   チリペッパー
   クミンシード
   コリアンダーシード
   コショウ


例によってレシピは適当です。入れた量を大まかに書いてますが計量関連の物は一切使ってませんし。スパイス類は混ぜた合計がだいたい大さじ2くらいになりました。スパイスは個別に揃えなくてもガラムマサラを買ってしまうのが楽だと思います。最近はけっこう普通のスーパーのスパイスコーナーでも売ってますし。


まずは下味つけ。
適当な鶏肉を用意しまして、フォークでプスプスつついた後、ジップロックに入れて塩とチリパウダー適量、レモン果汁を振り掛けて軽くもみほぐします。
今回、チリパウダーが無かったので和のコラボレーション・七味を使用。
そのまま冷蔵庫に一昼夜監禁します。



翌日、タンドリーソース作成。
まずはクミンシードとコリアンダーシードを気の赴くままに石臼に放り込んでガツガツ破砕。というか私は単に色々な種が入った小瓶というアイテムが好きでわざわざシードで買って潰してますが、一般的にはパウダーを買うのがオススメ。試作段階ではフェヌグリークも放り込んでみたんですが、これ人力じゃ潰れねぇ。ということで没。
そしてあとはヨーグルトをボウルに放り込んでそこにこのスパイス及びその他の材料を投入、スプーンでかき混ぜます。今度はチリパウダーもちゃんと買ってきました。
ちなみに写真の赤い粉はパプリカです。チリパウダーをこの勢いで入れないように注意。ふたくち食べれば身体が動きだす料理ができます。



もっとお手軽に試してみたければ、ヨーグルト、塩、ニンニク、ショウガ、カレー粉、レモン果汁だけでもそれらしくはなるんじゃないですかね。これくらいなら普通に台所にありそうですし。
パプリカは多分単なる色づけ。しかしいくら入れても店で出てくるような赤いソースにはならないと思ったら、インド料理店のタンドリーチキンは色素で赤くしてるだけとのこと。ということで、このレシピでできるタンドリーチキンはどちらかというと黄色です。店で見るのと同じ赤いのが食べたい人は、このソースに食紅を適量投入するといいでしょう。投入する際に「コチニール!」と唱えると食と安全に関する理解が深まるかもしれません。虫が嫌いな方は「タール色素!」と唱えるといいんじゃないかと思います。
色素嫌いだけど赤くしたいんじゃあ!という人にはチリペッパーという材料が赤い色をしてるというヒントだけを与えておきましょう。

さて、こうやってできたソースをジップロックに追加して袋の上から軽くもみ、再び冷蔵庫で漬け込み。今回は2日間漬けてみました。べつに1日でも3日でもいいような気はしますが、このへんはスケジュールの都合とか味の好みで適当でいいんじゃないですかね。



漬け込みが終わったら魚焼き網で焼く。個人的にはちょっと焦げた感じがいいと思うんですけど、もも肉を使ってみたらものすごい勢いで油が出てきて、さらにそこに引火して焼いているというよりは燃やしているという雰囲気になりました。まあ使う肉はもも肉、胸肉、手羽元どれでもいいと思います。今回は丼にする都合で骨がない方がよかったのでもも肉で。おつまみとかには手羽元が使いやすいと思います。
両面に焼き色を付け、中まで火が通ったら完成。



さて、親子丼に進化。
焼き上がったタンドリーチキンを1cm幅くらいに切り分けて並べ、卵を適当にオムレツ状にして一緒に丼飯の上にトッピング。
最後に皇子へのオマージュとして焦げ目を付けた焼きネギを乗せて完成。
タレをどうしようかなぁと思ったんですが、まずはタンドリーチキンの味をそのまま試してみたかったので今回はタレ無しで。やるとしたらスープカレー風のさらっとしたものをご飯にかける感じですかねぇ。
とりあえずタレの代わりにレモン果汁を軽く振り掛けてみたりしました。

ということでタンドリーチキン、思ったより簡単に店で食べるものに似た味ができます。まとめて作るといいかも。



2006年12月22日(金)12:22 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

柴栗ごはん

さて、この前の栗ごはん作製の際に書きましたが、普通に売ってるサイズの栗より一回り小さい柴栗というのがありまして。これが職場の敷地内に点々と生えていて、なおかつあまり誰も拾わないので大量に残っています。
で、実家に帰った時に親と話したところ、この柴栗の方が普通の栗より美味しいという重大な証言を得まして。
これは聞き捨てならん情報ですよ! 普通より美味しい物がゴロゴロ地面に落ちてるってどういうことですか! ここは天国か何かか!

さて、そんなわけでしばらく前、週末に職場まで出張っていって、また栗拾いなどやってました。
しかし季節が遅かったらしく、位置を知ってる柴栗の木はもう実がなり終わってまして。

仕方ないのでまだがんばってる木を他に探すべく敷地内を散策。
うちの職場はむやみな敷地面積を誇ってまして、正直自分が働いてる建物の周辺以外はよく知らないんですが、とりあえず闇雲に進んでみます。で、敷地のちょうど反対の端辺りまで来たところで「ここら辺が怪しい!」という天啓が降りてきたため、突如道から逸れて藪の中に吶喊。
進むこと十数m、現役で実をつけている柴栗の木を発見しました。

ニケ来襲の際に栗拾いに行ったのもこの木なんですが、この木を見つけた時のことを話したところ、「それは現代人には必要ない能力だ」と切り捨てられました。
そうやって見つけた栗を処理しきれないくらい拾いまくってる奴に言われたくねぇ。



さて、そんなわけで収穫結果。
上に乗ってる数個が普通サイズの栗。
柴栗はせいぜい大きめのドングリとかクヌギの実くらいですな。これは確かに一個一個剥いてられないかもしれない。



ということで考えたのがこちら。
まず鬼皮だけはがした栗を魚焼き網で焼いて、渋皮を焼いてしまえばパリパリはがしていけるんじゃないかと。
これは画期的かもしれんですよ。



結論から言いますと、非常に上手く焼ければ渋皮を適度に燃やして、それをパリパリとはがしてきれいに剥くことが可能でした。
しかしその適度にというのがくせ者でして、魚焼き網を常に見張りつつ、一個一個焼け具合を確認してまんべんなく火が通るようにひっくり返さないといけません。
これはひょっとして普通に包丁で皮剥く方が楽なんじゃなかろうか。
あと、拾いに来る人がいないから、落ちてから時間の経ってる栗が含まれているため、剥いてみたら虫食いとか、悪くなってる栗の頻度が高かったのも徒労感を増大させます。

さて、なにはともあれ量としては前回と同じくらいの栗を入手したので再び栗ごはん作製。

…なんかイマイチ。
木がそんなに大きくなかったせいか、どうも甘みがそんなに強くなく苦労した割に今ひとつ報われない感じの仕上がりでした。一緒に入れた普通の栗の方が美味しいし。
というか、普通の栗の木のほうはかなりの古木なので、これは比較対象が悪かった可能性もあるんですけどね。やはりこの手の木の実は木が古い方が美味しいですし。
今回、天啓に従ってウロウロした結果、もう実は終わってるけど今回収穫した木より良い実を付けていたっぽい木を何本か確認したため、来年はこの辺を試してみることにします。



2006年10月23日(月)01:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理


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