16日午後 ハコフグ試食編 |
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| 2日目(16日)午後は石白川海岸に。 何やら欧米系外国人20人くらいの集団が先客でいました。外国からの旅行者が海水浴に式根島とは、なかなか渋い選択肢を通り越してマニアックというか、どういう経緯でそうなったのか逆に気になる。
この海岸は前の二ヶ所に比べると波を防いでくれるような地形が少なく、やや波が高い感じです。まあ時間帯とかの関係もあるでしょうし一概には言えませんが。海岸付近では水の見通しも悪く、魚見えないかなーと思ったんですが、水自体の透明度は悪くないようで、海岸付近で視界が悪かった原因は主に砂粒と気泡だったもよう。ちょっと進んだらよく見えるようになりました。 ここは海岸左側の岩がゴロゴロしてる辺りに小魚の群れがかなりいて、たまたまかもしれませんが、他の浜に比べて接近してもなかなか逃げなかったような気がします。
と思ったらニケが小魚を追いかけて岩の間に頭突っ込んでます。いやその魚小さいから。
魚があまり逃げないのは、この海岸は町の中心部から徒歩で来れるくらい近いので、人が多くて慣れてるのかもしれません。まあそれでも捕獲できるほどにはそうそう近寄れませんけど。
さて、しばらく泳ぎ回った後、午前中の獲物であるハコフグの調理とサバメシを実行することに。とりあえずサバメシは記述が長くなりそうなので独立エントリに。 ということでまずはハコフグ試食について。
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| 山賊 with ハコフグ。
正直、本当に獲れるとはあまり思ってなかったのでちゃんと下調べしてきてませんでした。むきぃぃぃぃ!とか言いながら銛を振り回したあげく、他人を狙い始めるんじゃないかと思ってた。 「身には毒がない」「皮には毒がある」「身は美味しい」という最低限の情報が我々の持つ全て。 まあ以前見たサイトがそのまま網で丸焼きにしてたということなので、今回はそんな感じの方針で。
まずは安全そうな場所に穴掘って石組んで即席かまどに。ちなみに式根島は炊事以外での焚き火は禁止だそうですので注意。
さて、火が起こってきたのはいいけど網がありません。串焼きでもいいかと思ったんですがもちろん串もありません。どうしたもんかなーと考えながら何か使えそうな物がないか探しつつ海岸をウロウロ。
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| 面倒になってきたのでそのまま投げ込んでみました☆彡 なんか炊事っていうより火葬っぽいけどキニシナイ。
ハコフグは厚いウロコがぴったりと合わさって、ほとんど甲冑か外骨格みたいな状態になってまして、そのまま焼くだけで蒸し焼きみたいになるらしいです。とりあえずそのまましばらく加熱してたら表面がコゲてきて、さらにしばらくしたら横の方にヒビが入ってそこから謎の液体がジュワジュワ湧き出てきました。 大丈夫なのかこれ、と思いつつもしばらく加熱を続け、そろそろいいかなーってとこで火から下ろして分解。
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| 表面の殻を箸でパリパリ分解していくとまさに箱に入ってる感じ。むしろ包み焼きっぽいかも。内臓は食べても大丈夫かよく分からないので念のため除去し、さらにどんどん分解。最終的にささかまぼこのような形をした白身が出てきました。さっそく身を回収して軽く塩振って、と。
ということで試食。 身には毒はないらしいけど皮にはあるらしいという微妙な情報があり、なおかつ皮はどの程度まで取り除けば安心なのかもよく分からないという半端な状況なため、ハコフグ試食はニケとMayugeだけが行い、ニケ's旦那はいざというときの救護要員となるために試食はしないとのこと。試食に参加できないというのにそれほど残念そうに見えないのはなぜ?
さて、ちょうど炊けたサバメシと一緒に試食。 ん、特にクセもなく無難な白身魚ですな。淡泊なあっさり味で普通に美味しいです。内臓と一緒に蒸し焼きになったせいか身にほんのりと苦みがある気がしますが川魚食べてるような感じで特に不快な味ではなく。 まあ、『「皮に毒がある」って書いてある魚を食べてみたらなんか少し苦いんだけど』ってちょっとイヤな状況ではありますが。
幸いにしてその後誰かが倒れたり腹痛を起こしたりということもなく、ハコフグを丸焼きにしてその身を食べる分には問題ないようです。味はなかなか良いといえると思いますが、手間の割に可食部が少ないのがやはり普通に食用にされない原因なんでしょうね。
帰ってきてからちゃんと調べたところ、火が通ってきたら腹側の殻を切り抜いて穴を開け、内臓を一旦取り出して味噌を入れ、肝だけをまた戻して和えて蒸し焼きにするという調理法が出てきました。これはなかなか美味しそうですな。 ていうかハコフグは可食部としては肝が一番大きく、味も良いということのようで。 やはり下調べはちゃんとやってから実行するべきですねぇ。
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2007年9月21日(金)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理
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