おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 

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今年も空芯菜

そういえば去年に引き続き今年も空芯菜(エンツァイ)を育成中。
去年のトロ箱は水漏れし始めたので今年はプラスチックコンテナを使用してみました。

15日ごろに種を一晩水に漬けて翌日に軽く施肥した土に埋め、土がカサカサにならない程度に数日ごとに水やりをしてますがわりと普段は忘れ気味。
種まきから10日目くらいにはけっこう芽が出てきました。



あとは10cmくらいまで伸びたら水を張って‥‥ってこないだからの雨で浸水してるし!
まだ気が早いので手作業で排水。



2014年5月29日(木)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

ラム(RAM)

GWに水戸の方に行ったついでに以前から時々名前が聞こえてたインドカレー店、ラム(RAM)へ。
ラムといえば土浦に支店ができたのはけっこう前から目にしてて、そのうち行ってみようとずっと思いながら先延ばししてたらいつの間にか閉店してたという経緯もあり。
今回はこれもあってぜひラムのカレーは一度食べてみないとと訪問。



今回注文したのはチキンチリとプロンカレー(各¥1000)。

チキンチリは「玉ねぎ、ピーマンとトマトを炒めました」という説明。
かなり鶏肉ゴロゴロの具いっぱいで、日本のカレーっぽいとろみの強いルーを具に絡めたようなタイプ。チキンに串刺ししたっぽい穴が空いてたので、一旦タンドールで炙ったタンドリーチキン的なものを使ってるのかもしれません。辛さとともにピーマンとスパイスの香りが感じられて美味。

プロンカレーは「エビとオニオンソースのカレー」との説明。
剥きエビがこれまたゴロゴロ入ってて、こちらのソースはチキンチリに比べると辛さは控えめで甘みと酸味があり、バターチキンをちょっと連想させる感じの味。インドカレーらしいさらっとタイプで、ちょうど別系統のカレーが並ぶことになって良い選択でした。



 「サービスでインドのキムチ。」

と言いながらパパドと一緒に最初にテーブルに来たのが上の写真のアチャール。あ、キムチね。たしかに一般には分かりやすいかも。
味の方はかなり辛い、というかむしろ激辛と言っていいレベルですが、タマネギのすっきりした風味と辛さの向こうにある少しの甘みが非常に良いバランスで、カレーやタンドリー料理、野菜など何に合わせても美味しいです。何か一口食べる度にちょっとだけアチャールを混ぜたり乗せたりするのが妙にクセになって、結局この辛さにもかかわらず小ぶりな汁椀くらいの器で出てきたのを大部分食べてしまいました。

あと下の写真はバターナン(¥300)とサフランライス(M)(¥250)。
バターナンは薄めに伸ばしてパリッとしっかり焼き色を付けてあり、讃岐うどんを思わせる強いコシのある生地。個人的に好きな系統です。そして手がヌルヌルになるくらいたっぷりバター。
ナンが同じく水戸にある人気店のI-Nキッチンとまったく真逆の方向性で面白いです。

あと、タンドリー盛り合わせ(M)(¥1100)も注文したんですが写真を撮る前に食ってしまったので絵がありません。
タンドリーチキン(骨付きもも肉1本)、シークカバブ、チキンティッカ、フィッシュティッカ、マライティッカ、タンドリープロン(海老2尾)などが入った盛り合わせ。



あとデザート。マンゴークルフィとマンゴーアイスクリーム(各¥250)
クルフィは以前ナマステインディアで棒アイス状のを買ったことがありますが、ベースはあれと同じ感じでカシューナッツの粉末とミルクのベースに粗挽きマンゴーの気配。ナッツパウダーの効果で普通のアイスよりちょっとどっしりした食べ応えがあり、自家製アイスという感じで美味しいです。

マンゴーアイスクリームはバニラアイスにマンゴーピューレをたっぷりかけてココナッツパウダーをふりかけてあります。こっちは一般的日本人が名前だけ聞いて想像する物とそんなに違いがないであろう仕上がり。ココナッツパウダーがちょっとしたアクセントでなかなか良いです。

ということでなかなか来る機会のない水戸で久しぶりにIN-キッチンに行くか新店開拓にするかちょっと悩んだんですが、来てみてよかったと思える店でした。それぞれに特徴のあるカレーとナンとともに、辛いのに妙にやめられないアチャールが印象的。


 ラム(RAM)

  電話:  029-233-1765
  所在:  茨城県水戸市中央1-3-3 山口ビル 2F
  営業:  11:00~15:00、17:00~23:00





2014年5月21日(水)01:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | くいだおれ(食記録) | 管理

桐箱とねこ

以前、箱義桐箱店 谷中店で買った万年筆用桐箱がきのこフェーヴ収納ケースに手頃なサイズだったことは書きましたが、同店の85mm x 85mm x 90mmくらいの桐箱が同じく衝動買いしたまいけるからわたさんの猫七福神にジャストフィットだったので収録。
各サイズの箱が200円くらいからとお手頃に揃っていて、この七福神サイズは確か300円台半ばくらいだったと思います。

あまり収納する機会はないので祭壇代わりとして使用中。



2014年5月18日(日)23:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 物欲(商品レビュー) | 管理

マンゴー水栽培

上司が宮崎マンゴーを貰ったそうで、みんなで食べるようにと職場にお裾分けを持ってきてくれまして。
仕事の合間に机に戻ってきたところ、秘書さんから声をかけられました。

 「あ、Mayugeさんマンゴー切ったのでそこに置いてあります」
 「あ、はーい、いただきます」



 「‥‥」

 「‥‥これはまた植えておけということですか」
 「みたいですよ」

何の担当だ私は。



ということで去年と同様また皮を剥いで中身を水に漬けておきました。
マンゴーの種の皮剥き技術が去年より向上したため傷一つ付けずに処理完了。



え、去年のやつですか?
あのあと葉っぱの端っこが変色し始めまして、たぶん根腐れしかけてるなと思って一旦水やりを控えてたんですよ。
しかし一向に改善しないばかりかどんどん悪くなってるなー、根腐れじゃないのかなーとか思ってたら、同僚たちがMayugeがマンゴーの世話に飽きたもしくは忘れてると思ったらしく、交互にせっせと水やりを続けてたことが判明
水やりを禁止する札を立ててみたんですが手遅れだったようでそのまま枯れました。



2014年4月28日(月)19:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理

宙 -SORA- 樹脂包埋タンポポ

週末、ちょっと捜し物があって画像検索をしてたら妙なものが目に止まりまして。
アクリル樹脂のブロックに包埋されたタンポポの綿毛。

ていうかまあ以前買った猫シルエットオブジェに使われているアクリルケースと同じものがどこかで手に入らないかなと思って探してたんですが、いろんな物が透明なケースに収まった画像の中でこれがひときわ目を惹きまして。

  宙 -sola-

様々な植物の花や種子などを樹脂包埋してキューブに加工して販売してる様子。
他の物はともかくタンポポの綿毛を壊さずにこれだけ綺麗に包埋する方法が思い浮かばないんですが。

ラインナップを見た感じ学術的な意味付けはあまり無さそうで、たぶん入手・加工がそれぞれ容易な素材をピックアップしたのではないかと思えますが、その中でやっぱりタンポポが異彩を放ってます。
価格は1個2650円と、個人的にはこのくらいならちょっと欲しいなぁと思わせるライン。

と思ったらタンポポだけ値段高い。4300円。

しばらく元の捜し物に戻ったりしつつ悩んでたんですが、結局深夜の勢いでポチってしまいました。
どうせならもう1個付けて送料を無料にとか思ってしまう辺り深夜テンション怖ぇ。

2、3日で届いたのでさっそく職場の人々に見せてみたところたいへん好評。

 「おー、何これ本物?」
 「樹脂標本は作ったことあるけど綿毛は絶対できる気がしない!どうやったんだろう!?」

樹脂標本を作ったことある人がさらっと含まれてる辺り一般社会から若干ずれてますが。



ということで宙-SORA- からタンポポの綿毛。
4cm四方のアクリルキューブに綺麗に封入されて、なんの使い道もありませんが非常に魅力的です。
背の低いタンポポが咲いてるのを見つけ出して並べてみました。



さらにルリタマアザミ。
生花だとこんな感じで非常に綺麗な瑠璃色をしているため、少しでもこの色合いが残ってると一層よかったんですがたぶんあまり強い色素じゃないんでしょう。それでも一瞬何者かと思うようなトゲトゲのシルエットが面白いです。

日当たりの良いところを探してあちこち持ち歩き、置いては撮影してを繰り返した結果、いつの間にか松ヤニがべっとりくっついてました。べったべた。

被写体を松の切り株に置いてはいけない。


さらに密閉箱入り8種セットとか上蓋が透明な標本箱入りの9種セットなどというラインナップもあり、それはそれで魅力的なのが危ういところ。
いややっぱり使い道はないんだけど。



2014年4月25日(金)00:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 物欲(商品レビュー) | 管理

ウラシマソウ

週末、自転車でウロウロしてたら草むらにウラシマソウがいい感じに佇んでるのを発見。
相変わらず妙なシルエット。

このあとスマホでも撮ろうとしたらハングしました。再起動法がわからないのでそのまま帰宅。



2014年4月24日(木)02:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理

アミガサタケ

去年初めて見つけたアミガサタケですが、桜の季節から生えてくるキノコで特徴的な外見、しかも可食ということもありMayuge的に新たな注目株。
ということで桜も散り始めたしちょっとした雨が降って地面も湿ってることだし、去年見た場所とかなんとなく直感センサーに引っかかる場所を巡回してみました。

うむ。無い。

デジカメとコンビニ袋持ってわざわざ歩き回ったのにびっくりするくらい空振り。
仕方ないのでたまたま目に付いた発芽どんぐりの写真でも撮ろうかとしゃがみ込んだら芽の脇にドングリより小さいミニチュアみたいなアミガサタケ発見。うわ食えねぇ。
サイズは1cm未満くらいで、生えてからしばらく経ってるらしく乾燥してます。
被写体的には面白いんですがさすがにこれでは採取しても使いようがありません。

まあとりあえずタイミングと生えそうな位置の確認はできたということでひとまず満足しておくことにします。
ちゃんとしたサイズのが生えてきたら改めて採取してみたいところ。



で、さっきの写真撮った後、またちょっと別のドングリの写真とか撮ってるうちに「あ、さっきのアミガサタケもうちょっと絞り開放して撮ればよかった」と気付いて振り向いてみたんですが足元にはびっしり発芽どんぐり。さらにそれが延々と数十m続いてます。
あ、ダメだこれ見つかんねぇ。
しばらくコンタクト落とした人みたいな不審な行動を取りつつ粘ってみたんですがどうにも見つかりそうにないので断念。



こんな感じになるともう少し存在感が増すかと思ったんですが。
たいして違いがありませんかそうですか。

コンデジなのでぼかすのはこのくらいが限界。



2014年4月14日(月)01:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理

Souvenir seeker

5、6年前にたまたま見かけて「へー、そんな単語が」と思ったあと、そのまま単語本体は記憶から抜け落ちてしまい、それがなんだったか思い出せないままモヤモヤし続けてる言葉がありまして。

『「想い出のため」と称して目に付いた物を勝手に記念に持って帰ろうとする奴』の呼び名で、ちょっと非常識な記念品マニアという感じのニュアンス。
目にしたのはたしか阪神大震災の話題が出てた掲示板か何かのログで、「震災のボランティアに来た奴にXXXXがいて、引き揚げる際に避難所になってた学校の看板を記念に持って帰ろうとした」というような文脈で使われていたと記憶しています。このXXXXの部分がカタカナでその謎の単語になっていて、「あー、いるいるそういう困った奴」みたいな事象にしっかり個別の名称が振られていたことが非常に印象的でした。
印象的だったわりに肝心の名称の部分がそのまますっぽり記憶から抜け落ちてたわけですが。
微妙に気になってたのでその後も何度か検索してみたんですが、該当のログにもそれらしい単語にもまったくたどり着けず、Mayuge内で「人生に一切影響無いけど気になってる引き出し」にずっと入ってました。

で、先日、「何かの調べ物をしてるうちに気付いたらWikipediaのぜんぜん関係ない項目を読んでいる。しかも数時間経っている。」という、ネットでありがちな怪奇現象にまた見舞われまして。この時は気付いたらどういうわけか猟奇趣味の殺人犯であるエド・ゲインの項目を読んでました。リンク先の文章はこっから先の話にあまり関係ないので開かなくてもいいです。グロいし。
ここに彼の墓についての記述があるんですが、その中の「彼の墓があるプレインフィールドの敷地は、数年にわたってたびたび破壊されており、2000年には、記念品の探索者が彼の墓石の大部分を削り取って盗んでいる。」という一文に目が止まりまして。この「記念品の探索者」という微妙な単語はひょっとして例のずっとモヤモヤしてたカタカナ語の無理矢理和訳じゃね?と思い、英語版の記述を開いてみた結果、「souvenir seeker」という単語に辿り着きました。
スーベニアシーカー。あー!うん、たしかこんな‥‥こんな感じの言葉だったかなぁ‥‥? 記念品探索者って感じで意味的には非常にしっくり来るものの、記憶の言葉はもうちょっと短くて一単語って感じだったような気もするんだけど‥‥。

ということでなんとなくすっきりしないけどとりあえず数年来のモヤモヤがまがりなりにも偶然片付いたのでまた忘れる前にメモ。

ついでに今度はsouvenir seekerでググってみると、「スーベニアシーカーのおばはんが高校の校舎からレンガを記念に抜き取ろうとして、コンクリ片に脳天直撃されて死にました」という古い新聞記事などが出て来ます。Mayugeは英語の雰囲気を感じ取る能力は低めですが、この記事からはわりと「ざまあwww」という空気が溢れ出てるような気がします。souvenir seekerという言葉には「おもひでさがし」というようなほんわかしたニュアンスはなさそうで、この点もだいたい合ってる気がします。

うーん、こんな単語だったかなぁ‥‥。



2014年4月11日(金)01:09 | トラックバック(0) | コメント(2) | 徒然(日記) | 管理

インド大使館 さくらフェスティバル2014

先日メモしてたとおり4/2~6にかけてインド大使館でさくらフェスティバルが開催されてまして。最終日である6日の午後からちょっと見に行ってきました。
都内ではこの前の週辺りから気温が急に上がって一気に桜の開花が進んだため、さくらフェスティバルの頃には桜はやや散り始めというタイミング。しかもこの週末にかけては天気が不安定で、晴れてたと思ったらあっという間に真っ暗に曇って雨が降り出したりというのを繰り返してました。この日も昼頃には暑いくらい晴れてたのに、地下鉄に乗り換えて九段下の階段から地上に出てみたら薄暗く小雨までぱらついてる変わりよう。むしろ風が冷たいです。
武道館前から大使館へ向かう道すがら、桜吹雪はなかなか見事でしたがやっぱり桜の木の方はやや寂しげな雰囲気。
花見客もピークを過ぎたようで千鳥ヶ淵の散策道も列ばずに入れる感じでした。



ということで大使館裏の出店コーナーへ。
昼どきは過ぎてたんですが奥の方のステージでマサラダンスの出し物が始まってたためちょっと混雑気味。あとは傘のせいでよけいに狭く感じるのかも。
露店で去年と同じくムンバイのセットを買って遅めのお昼に。ってよく見たら一昨年も同じ物食ってました。この店のバターチキンの甘酸っぱさの加減が好きで、他の店と迷いつつ結局ついこれを買ってしまうパターンが続いてる様子。サモサも付いてるし。同じなので写真省略。雨で薄暗くて綺麗に撮れてませんでしたし。



あと大使館前庭の方の出店で5パック1000円のスナックやレトルトを物色。去年最終日夕方に来たらさっさと店じまいしてて買えなかったお店です。インド系スナックとビリヤニのレトルトらしきものを購入しました。インドスナックは一昨年見かけたチドワがまた食べたかったんですがあれ以降見かけません。スパイスマジックバザールさん再入荷はよ。
左下のソーンパブディは以前に買って以来年1回くらいのペースで買ってます。たまに無性に食べたくなるんですよね。ナッツの粉と砂糖1:1くらいの気配でダイエット的に非常に危険な食べ物っぽいんですが。今回は1パック400円。



あとはせっかく列ばなくていいならと千鳥ヶ淵の遊歩道に入ってみたものの、小雨がぱらついてる上に風が冷たく、桜も撮るにはちょっと隙間が多いし空も薄暗いということでわりと早足に一巡り。
写真はあまり人を怖がらない感じのスズメ。花の蜜を吸いに来たらしく、桜の花をつついてブチブチ千切ってました。
普段エサでも貰ってるのか単に見慣れて気にしないだけなのか、動いてない人なら足元などけっこう近くも気にせず集団で跳ね回ってます。

ということで2014年のインド大使館さくらフェスティバルは例年通りお手軽インド満載ではありましたが、今回は桜のタイミングと天候にはいまいち恵まれてませんでした。


過去のインド大使館 さくらフェスティバル / さくらチャリティーバザー

 2005年 前編後編
 2007年
 2008年
 2012年
 2013年



2014年4月11日(金)00:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | くいだおれ(食記録) | 管理

革パスケース作成

土地柄あまり電車を使わない生活をしてることもあってMayugeは今までSuicaを財布に入れっぱなしにしてまして、改札通るときも毎回財布をかざしてました。で、出かけた折に同じように財布でSuica使ってるらしい人が改札前で小銭を盛大に撒き散らしてるのを見てその危険性を認識しまして。なんか気に入るパスケースでもあれば買ってみようと思い、もののついでなどにちょこちょこ眺め始めたのが1年ほど前。
しかしどうせなら財布を無駄に分厚くしてる職場のカードキーだの使用頻度低めのポイントカードだのバスの回数券だのもそっちに移したいとか考え始め、ちょっと収納力大きめでできるだけ薄くて色とか好みのもの‥‥とか注文を付け始めるとなかなか「これだ!」という物に逢えないのが実際のところ。
で、ちょうどスマホケース作ってみて気をよくしてるところで思いつき、例によって好みの物がないなら作りなさいの精神発動。

財布とかパスケースはレザークラフトの定番品なため、最初に買った入門書やサイトなどを見ると作り方の情報は色々と手に入ります。
スマホケースはわりと思いついてすぐに突っ走ったため、情報収集はあまりやらずに手を付けてしまい、むしろ今回初めてレザークラフトについて具体的に検索してみた感じ。

どうでもいいことですが今回作成のためにSuicaを財布から引っ張り出してみて、IOカードという単語をそうとう久しぶりに目にしました。



ということで写真上段、脳内で色々練っていった結果、だいたいこんなもんだろうと考えがまとまってきた辺りでパーツの齟齬を確認するために概要図を手描き。やっぱり脳内設計図をこうやって図にしてみたら省略できる部分が見つかったり、物理的に縫えない構造が見つかったりするため、改変部分をまとめてちょいちょいと何度か修正。
真面目にレザークラフトをやってる方々の型紙などを見るとポケットなどもすべて革の組み合わせで作るのがセオリーっぽいですが、実際に持ってる財布などよく見てみるとポケットの内側なんかは布を使って厚みを抑えてあったりします。革を重ねるとあっという間に厚みが増えていくんですよね。Mayuge的にはべつにレザークラフトを極めたいわけじゃないし、正道とか邪道とか気にしないので布ポケットを採用することに。

で、さらに今回パスケースを作るにあたって下調べがてら色々検索して回ったところ、フリーのCADソフトを使って型紙を作る方法が紹介されてるのを見かけまして。Mayuge的には今までCADとか敷居が高いイメージだったんですが、ちょっと便利そうだったのでせっかくフリーだしとAR CADを導入してみました。やってみたらこのくらいの作業ならPower pointで図を描くのに毛が生えた程度。ぴったり大きさが合った図がどんどん量産できるんだから使わない手はありませんな。幅の揃った部品とか同じ形で数mmだけ大きい部品とか左右が反転した部品とか色々必要になるため、やっぱり手描きで型紙作るのとは雲泥の差。あと試行錯誤もしやすいですし。個人的には今回の作成で一番の収穫かも。

ということで図面と脳内作業工程もまとまってきたので作業開始。下段写真がCADからプリントアウトして切り抜いた型紙と切り出し終わった革。
なんか革細工の各工程をどの順でやっていくのが正しいのかいまいち分からないんですが、今回は切り出し→染色→染料止め加工→床面仕上げ→溝彫り→接着→手縫い→コバ面仕上げ→加工で剥げた部分の再染色・染料止め、と進めてみました。本とか見てると染色したあとの革をガンガン切ったり彫ったり削ったりして、その後の処理について特に何も触れてないんですが、切削面から出てくる地色どうしてるんですかね。中まで染まってる革前提なんでしょうか。表面しか染まらないMayugeのやり方が染色として何か根本的に間違ってるんでしょうか。
素人の我流だと地味な部分に色々疑問が。



スマホケースはヌメ革の生成りで仕上げましたが今回はまず染色から。デジカメの革カバー計画のために染料は買ってあったので、これに考えてた焦げ茶→赤茶のグラデーションの練習がてら。使用したのは水性染料のローパス バチックの茶色と赤と黒。アルコール染料と悩んだんですが、まあ扱いが手軽な水性染料でいいかと。
水を含ませた革の表面に赤茶色を塗りたくり、深みのある感じになってくるまで重ね塗りを延々と繰り返します。染料の液体はかなり鮮やかな濃い色をしてるんですが、一回一回の塗装では拍子抜けするくらい革には色が付かないですね。写真上段はだいたい納得いく色まで染まってきた辺り。
作業中、何回塗っても色ムラが消えない場所があると思ったら、革の裏側まで水が染み込んでるか染み込んでないかの地色の濃さの違いが透けて見えてるだけでした。乾いたら同じ色に。紛らわしいのでそれ以降は全体を裏までしっかり水浸しにしてから染色しました。

あとスマホケースを作った際に「キノコモチーフが無いなんてMayugeじゃない」とのコメントをいただいたのでキノコ。
刻印を打ち込むのはレザークラフトの定番ですが、以前に購入した亜鉛スタンプがこれに使えるんじゃないかとふと思いまして。金属部分薄いし打ち付けるのはちょっと不安だったので、軽く湿らせた革にハンコをクランプで押しつけて一晩放置。おおむね期待通りに仕上がりました。
写真下段左側がクランプで型押し中の様子。

表面の処理が終わったら革を乾かして表面にレザーフィックスを塗り、染料を固定します。表面にツヤが出て一気にそれっぽく。
さらに乾燥させた後裏側の床面処理。あ、ここ写真撮り忘れて一気にやっちゃってる。
教本的にはこの床面処理を最初にやることになってたんですが、なんとなくそうするとうっかり銀面に付けちゃったトコノールでその場所だけ染色されず、斑が残るという失敗をやりそうな気がしたので今回は染色の後にしてみました。
床面にトコノール塗って裏返しの革をガラス板でゴリゴリこすって処理してたら、革の切れ端が下敷きになってて革の表面に凹み目ができました。失敗orz。
パーツを縫い合わせたら見えなくなる場所だしまあいいか。作業場は綺麗にしながら使いましょう。

さらに下調べの時点で必要かどうかも分からないままステッチンググルーバーを買ってしまったため、無理矢理活用するために縫い溝を掘ってみました。工具の中では値段が高い方なので買ったからには使わないと。
あと接着する部分は表面がザラザラの方が接着剤の食いつきが良いため、接着予定部分をカッターの刃でゴリゴリやって表面を荒らします。ここまで終わった状態が写真下段右側。
染色したところに溝を彫ると染色できてない下地が出てきて非常に目立つため、結局あとからここを染め直すハメになりました。順番失敗した。けど本に書いてある行程は染めた後に溝彫りなんですよねぇ。まあどうせコバ面の仕上げは最後にやらないといけませんし、そこに色付けるついでにやればいいからたいした問題ではないのかもしれませんが。



ポケットは最初普通に布を考えてまして、以前に魔女三輪車デコったときに余ったナイロンの布でも使おうかと思ってたんですが、実際作業してみると布ってけっこう伸び縮みして歪んだりするため切り出しに苦戦。あと薄手のナイロン生地でも折りたたんで重なってくるとけっこうな厚みが出てきます。
そうこうしてるうちに「べつに重い物入れるわけじゃないしもっと手軽な素材でも問題なくね?」という気がしてきて頭に浮かんだのが不織布。具体的なイメージとしてはCD-ROM袋の裏地部分のアレ。エコバッグとかであの素材のやつがたしかあった気がすると思ってダイソーを見に行った結果、不織布のラッピング用紙を発見。材料をこれに切り替えました。
ということで写真上段中段、図面に合わせて不織布を切り抜き、ボンドで貼り合わせたあと縫って補強。縫うか貼るかどちらかでもいいような気はしますがまあ念のため。これを図面通りに革にボンドで貼り付け、革を縫う際に一緒に縫い込みました。
手順的にはまず内側の革の裏に不織布でできたポケットを下の段から順に縫い付け、すべて縫い付け終わったら外側の皮と接着してクリップで固定して1日放置。このあと菱目打ちで穴を開けてあとはひたすら手縫いという感じで。この辺が写真下段。
高校生の頃に何となく買ったプラスチック製のオモチャみたいな万力が今回初めて本格的に役に立ちました。

ちなみに今回使用したボンドはウルトラ他用途S・U ソフト
革細工用に吟味したとかいうことではなく、しばらく前、ポロプロピレンも接着できるという売り文句に惹かれて特に使い道もないのに何となく購入してみてたのをこの機会に試しに使用。
様々な素材に使える、無色透明、接着後も柔軟性があるなどの点で色々使いやすそうな接着剤です。使い始めたとこなので接着力や耐久性については未知数。

不織布パーツは革パーツより0.5mmほど小さく切り抜いてあります。最終的に仕上げたとき、コバ面から挟まった不織布がサンドイッチの具みたいに見えてると目立ちそうだと思ったので。布だと線を引いたり切り抜いたりする度に微妙に伸び縮みして歪むため、この微調整が難しかったんですよね。不織布だと紙と同じような感覚で扱えるのでわりと簡単でした。

すべて縫い終わったら400番くらいの紙ヤスリを平らなところに置いてコバ面を平らに削り、染料を筆塗りして色を表面と合わせて染め直し。あとついでにステッチンググルーバーで掘った溝部分も染め直してレザーフィックス処理。
2度手間になるから今度から染めた革にステッチンググルーバー使うのやめよう。

染料が乾いたらコバ面にトコノールを塗って擦り、ツヤが出るまで磨いて完成。



ということで完成。

工夫ポイントとして3段あるポケットの切れ込みが1段ずつ微妙に左右にずらしてありまして、カードを入れると斜めに列んで後ろカードが何か分かりやすいようにしてみたんですが、ずらし具合が微妙すぎて効果がいまいちでした。次作るとしたらもう1mmほどズレを大きくした方がよさそうです。あと、せっかくならもう1、2mm大きく作っておけば名刺が余裕をもって入れられたことに完成してから気づきました。まあ今でも入らなくはないんですが、ちょっと出し入れに手間取るギリギリ感。
あとがんばってグラデーション付けて染めたんですが、カード類を入れると大部分が見えなくなります。

まあとりあえず好みな感じの色合いとグラデーションにできたのでひとまず満足です。
市販品では

 ・シンプルなデザイン
 ・赤茶色系のグラデーション
 ・リードとかチェーンが付けられるDカン
 ・2つ折りで内側に多めのポケット

という希望をすべて満たしてくれる商品がなかなか無かったための自作となりましたが、チャレンジしてみた甲斐はあったと思います。

あと、作業の感想として、革の断面の角を丸く削るための道具で彫刻刀の丸刀を裏返しにしたような縁落としという工具があるんですが、この作業、紙ヤスリじゃダメなんか?という疑問が。Mayugeは縁落としで削った後に結局紙ヤスリで整えたんですが。
いきなり買いそろえてしまう必要はなかったかも。



2014年3月31日(月)02:48 | トラックバック(0) | コメント(2) | 工作 | 管理


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