おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


2007年9月21日を表示

16日午後 ハコフグ試食編

2日目(16日)午後は石白川海岸に。
何やら欧米系外国人20人くらいの集団が先客でいました。外国からの旅行者が海水浴に式根島とは、なかなか渋い選択肢を通り越してマニアックというか、どういう経緯でそうなったのか逆に気になる。

この海岸は前の二ヶ所に比べると波を防いでくれるような地形が少なく、やや波が高い感じです。まあ時間帯とかの関係もあるでしょうし一概には言えませんが。海岸付近では水の見通しも悪く、魚見えないかなーと思ったんですが、水自体の透明度は悪くないようで、海岸付近で視界が悪かった原因は主に砂粒と気泡だったもよう。ちょっと進んだらよく見えるようになりました。
ここは海岸左側の岩がゴロゴロしてる辺りに小魚の群れがかなりいて、たまたまかもしれませんが、他の浜に比べて接近してもなかなか逃げなかったような気がします。

と思ったらニケが小魚を追いかけて岩の間に頭突っ込んでます。いやその魚小さいから。

魚があまり逃げないのは、この海岸は町の中心部から徒歩で来れるくらい近いので、人が多くて慣れてるのかもしれません。まあそれでも捕獲できるほどにはそうそう近寄れませんけど。

さて、しばらく泳ぎ回った後、午前中の獲物であるハコフグの調理とサバメシを実行することに。とりあえずサバメシは記述が長くなりそうなので独立エントリに。
ということでまずはハコフグ試食について。



  山賊 with ハコフグ。

正直、本当に獲れるとはあまり思ってなかったのでちゃんと下調べしてきてませんでした。むきぃぃぃぃ!とか言いながら銛を振り回したあげく、他人を狙い始めるんじゃないかと思ってた。
「身には毒がない」「皮には毒がある」「身は美味しい」という最低限の情報が我々の持つ全て。
まあ以前見たサイトがそのまま網で丸焼きにしてたということなので、今回はそんな感じの方針で。

まずは安全そうな場所に穴掘って石組んで即席かまどに。ちなみに式根島は炊事以外での焚き火は禁止だそうですので注意。

さて、火が起こってきたのはいいけど網がありません。串焼きでもいいかと思ったんですがもちろん串もありません。どうしたもんかなーと考えながら何か使えそうな物がないか探しつつ海岸をウロウロ。



面倒になってきたのでそのまま投げ込んでみました☆彡
なんか炊事っていうより火葬っぽいけどキニシナイ。

ハコフグは厚いウロコがぴったりと合わさって、ほとんど甲冑か外骨格みたいな状態になってまして、そのまま焼くだけで蒸し焼きみたいになるらしいです。とりあえずそのまましばらく加熱してたら表面がコゲてきて、さらにしばらくしたら横の方にヒビが入ってそこから謎の液体がジュワジュワ湧き出てきました。
大丈夫なのかこれ、と思いつつもしばらく加熱を続け、そろそろいいかなーってとこで火から下ろして分解。



表面の殻を箸でパリパリ分解していくとまさに箱に入ってる感じ。むしろ包み焼きっぽいかも。内臓は食べても大丈夫かよく分からないので念のため除去し、さらにどんどん分解。最終的にささかまぼこのような形をした白身が出てきました。さっそく身を回収して軽く塩振って、と。

ということで試食。
身には毒はないらしいけど皮にはあるらしいという微妙な情報があり、なおかつ皮はどの程度まで取り除けば安心なのかもよく分からないという半端な状況なため、ハコフグ試食はニケとMayugeだけが行い、ニケ's旦那はいざというときの救護要員となるために試食はしないとのこと。試食に参加できないというのにそれほど残念そうに見えないのはなぜ?

さて、ちょうど炊けたサバメシと一緒に試食。
ん、特にクセもなく無難な白身魚ですな。淡泊なあっさり味で普通に美味しいです。内臓と一緒に蒸し焼きになったせいか身にほんのりと苦みがある気がしますが川魚食べてるような感じで特に不快な味ではなく。
まあ、『「皮に毒がある」って書いてある魚を食べてみたらなんか少し苦いんだけど』ってちょっとイヤな状況ではありますが。

幸いにしてその後誰かが倒れたり腹痛を起こしたりということもなく、ハコフグを丸焼きにしてその身を食べる分には問題ないようです。味はなかなか良いといえると思いますが、手間の割に可食部が少ないのがやはり普通に食用にされない原因なんでしょうね。

帰ってきてからちゃんと調べたところ、火が通ってきたら腹側の殻を切り抜いて穴を開け、内臓を一旦取り出して味噌を入れ、肝だけをまた戻して和えて蒸し焼きにするという調理法が出てきました。これはなかなか美味しそうですな。
ていうかハコフグは可食部としては肝が一番大きく、味も良いということのようで。
やはり下調べはちゃんとやってから実行するべきですねぇ。



2007年9月21日(金)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理

民宿 はまゆう

今回の式根島滞在中の根城は民宿はまゆう。主催のダイビング集団の人々は古くは30年前から式根島に入り浸ってるらしく、どうやらその間ずっとこのはまゆうを利用してる様子。売りは宿のご主人夫婦のアットホームな対応と魚主体の美味しい食事。

ということで初日の夕食の写真をば。
海老フライとタカベの煮付け、タカベの刺身、タケノコの煮物。あと、写真に撮りそびれましたがタカベのつみれとアシタバの味噌汁。

そうそう、タカベだ。タカベ。Mayugeがなぜか名前を覚えられない魚
今回は多分しばらくは名前を覚えておけそうな予感!

伊豆諸島周辺で獲れるんですが鮮度が落ちやすく、本土では高級魚としてわずかに出回る程度。刺身が食べたかったらやはり現地に来るしかないという魚だそうで。
これがあっさりした白身魚なのに非常に脂がのっていて衝撃の美味しさ。
刺身、煮付けも美味しいんですがMayuge的には塩焼きで是非。検索したら英語名がイエローストライプド バターフィッシュだそうです。 毛唐もたまには上手いことを 非常に的確な名前です。塩焼きが乗っていた皿を食べ終わったあとに見たら、塩焼きじゃなくてソテーが盛ってあったんじゃないかと思えるようなバターのような脂がこってりと溜まってました。こんだけ脂のってたらそりゃ美味しいわ。



ということでその塩焼きがある2日目の夕食の写真。

タカベの塩焼き、刺身盛り合わせ、豚肉の味噌包み焼き、揚げ出し豆腐、海老の味噌汁、カボチャサラダ、黒蜜寒天。
刺身はタカベとイカとアワビ(?)がデフォルトで、さらに同行者で今日は釣りをしてた人がブダイとカワハギを確保したため、これを一緒に調理してもらいました。当然のごとくこれまた美味。
さらに一人あたりの割り当ては極少量しか行き渡りませんでしたが、カワハギの肝がコクとうま味の塊といった風情で非常に美味しかったです。

あと、この辺りは気候の都合でワサビが採れないため、刺身の薬味としてカラシを使うっていう話は以前テレビで見たことがあったんですが、今回、青い島唐辛子の刻んだのが薬味として出てきました。一般に島唐辛子というと沖縄の丸っこい唐辛子のことですが、ここでいう島唐辛子はあれとは別物らしく、長さ3、4cm、太さ5mmくらいのすごく小さな唐辛子です。ただし、むちゃくちゃ辛いです。写真の醤油に刻みねぎのような物が浮いてるのが見えると思いますが、これがそうです。この程度の量を醤油に浮かせただけですでにこの醤油は激辛醤油。この醤油をちょっと付けただけで刺身がビリビリ辛くなっています。ご飯が進む。唐辛子本体を刺身と一緒に食べるなどもっての他。
刺身をヅケにする時もどうやら島唐辛子の刻んだのを一緒に漬けるのが一般的らしく、一昨年来たときにヅケがタッパーで出てきたのでいただいたら、ものすごい辛さで驚愕した記憶があります。いやすごい美味しいんですけどものすごい辛い。なかなかクセになる味ではあります。


ちなみに、島を歩いてるときに地元の方とちょっと話しまして、宿を聞かれたのではまゆうと答えたところ、「ああ、あそこ魚美味しいでしょ」と言われました。
はまゆうの食事で魚が美味しいのは地元的にも周知である様子。


   民宿はまゆう

 住所  東京都新島式根島222-1
 TEL.  04992-7-0318



2008年 追記

Mayugeは2008年の式根島ツアーには不参加だったんですが、ツアー案内のメールによると、民宿はまゆうはご主人がご高齢のため営業を終了し、今後は漁師としての仕事に専念されるとのことです。
料理が非常に美味しかったので残念。





2007年9月21日(金)02:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | くいだおれ(食記録) | 管理

16日午前2部 浸食洞穴

泊海岸は写真でもわかる通り、岩礁で抱え込まれるような形になっています。
この内側は遠浅で波も非常に穏やかで遊ぶには良い場所なのはこの前書いた通り。
で、狭くなってる出口を出るとやや波が荒くなり、水深も深くなる代わりに魚の種類、大きさもちょっと増す感じでして、これはこれで魅力的ではあります。



さらに、出口を出てすぐ右手を見るとこのような風景が見えまして。
岩が浸食されてアーチ状の構造ができてます。
初日にこの風景は見てたんですが、夜、食事しながら話してる時に、このアーチの下に行けるという話を聞きまして。
ということでハコフグを捕獲したあとはこっちを見に行ってみました。


ええと、内側に比べて波が高いのもさることながら、海面とちょうど同じくらいの高さの岩が暗礁のように入り組んでる場所があって、途中けっこう怖いです。
しかもいきなり深くなってて向こう側暗いし。ただ、その辺からちょっと大きな魚とか内側では見かけなかった魚などもいます。流れが強くて写真撮ってる余裕ありませんでしたが。



ということでなんとか到着。穴のところまでよじ登ると正面に新島がぴったり収まってなかなかに絶景。
ちなみに穴の向こうは完全に外海なので波の荒さはこれまでの比ではありません。無理。
天井までは20mちょいくらいありそうです。遠目に見た印象よりかなり巨大。



あと、足下には2~3mくらいのポットホールとおぼしい穴があちこちに空いてました。岩の割れ目や窪みにはまった小石が流れや波で転がって、岩の表面が削られて丸い穴ができるってやつですね。
山の中の急流なんかで数十cmのは時々見かけますが、メートル単位のなんか初めて見たぞ。
ていうか中に入ってる石も数十cmから1mくらいのまであるし、小石ってレベルじゃねぇ。

とにかく全体的に桁外れでなかなか見応えがあります。泊海岸の内側だけでは刺激が足りないという方は是非。泳ぎが苦手という方はやめておいた方が無難だとは思いますが。
苦手といえば、ニケ's旦那がいつの間にか他の人に引っ張ってもらってここまで泳いできてました。旦那頑張った! ニケが引っ張ったときは逃亡したのに!
何気ないところで山賊の信用のなさが露呈してますか。


しかしウェットスーツ着てると、こういう少々怖げな場所に行っても少なくとも沈む心配はないですし、イヤな感じに岩が入り組んでる場所でも波でぶつかって怪我する心配も少なくていいですね。

それはそうと帰りが波の方向と逆行しないといけなくて、泳いでも泳いでも全然進まないんですが。帰れねぇ。
あと、山賊が銛にゴムバンドをセットしたまま持ち歩いてるせいで怖くて迂闊に近くが泳げない。



2007年9月21日(金)00:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 放浪(旅行・御朱印) | 管理


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