おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


あやしい手枷作成

のっけからちょっと怪しげな画像というか、一部の趣味の方ホイホイという感じですな。

先日、明治大学博物館で資料集めなどしてた理由である手枷制作がとりあえず一段落。
例の一連のバレエ小道具作成依頼の一つです。

とりあえず注文としては「中世っぽい、木の板でできた手錠をそれっぽい質感でできるだけ軽く」ととのこと。で、先方からはバルサ材ではどうかとか、発泡スチロールで作って表面に木目っぽい塗装をしてはどうかという感じの提案がされてました。
それはそうと、参考になるような資料がないかネットで検索したら、案の定というか何というかその手のグッズ通販してるショップのサイトばっかり出てくるんですが。

考えてみた結果、ちょうつがい及び留め金を本体に固定する部分にはそれなりに強度がないとダメだろうと思い、バルサ材や発泡スチロールを本体部分に使うのはかなり不安な感じ。



ということで薄いベニヤ板と1.5cmの角材を使用することに。
最初イメージしたのはもう少し左右に短い感じのものだったんですが、固定される様子を擬して手を揃えてみたところ、肩幅より狭く手を束ねられると、それだけでかなり腕を動かしにくくなるんですよね。用途がそもそもバレエなので、拘束してる感じを出しつつも動きを妨げるようでは本末転倒。あまり間延びして見えず、かつ肩を動かしにくくない程度の横幅を探ってみました。

ベニヤ板は2mm厚くらいの物なのでカッターナイフで何回もゴリゴリやってると切れます。
写真のように同じ形の板を3枚切り出して、外面に沿って1.5cmの角材を接着し、中が空っぽの手枷型完成。
結局空っぽのままだとちょっとふわふわして心許ないため、同じく1.5cm厚の発泡スチロール板を購入し、これを空洞部分に挟み込みました。



そして側面にも同じくベニヤ板を貼ってつぎはぎ部分を隠して一枚板っぽく。
継ぎ目部分には七面鳥の時の紙粘土の残りを軽く水で溶き、パテ状にした物を塗り込んでヤスリがけ。さらに面取りして紙ヤスリで仕上げて表面加工終了。
左側が板を貼り合わせて紙粘土を塗りつけたところ、右側が面取りとヤスリがけを終えたところ。



白木でも良いような気はしたんですが、ちょっと重苦し目の色の方が雰囲気に合うだろうということで色つきニスで仕上げ。ついでに断面側は発泡スチロールのままでこんな感じです。左右両側はネジを入れるために木製部分にしっかり厚みがあるのがわかるかと。二枚板にせず、敢えて三枚板構造にしたので強度的にもそれなりかと思います。


そしてちょうつがいと留め金を付けて完成。
ちょうつがいと留め金はダークアイアン地に銀色のドライブラシを入れて若干それっぽく。
留め金はドアに錠前とか付けるやつをそのまま流用。ただ、舞台上で本物の錠前とか付け外ししてたら手間取りそうなので、閂を差し込んで留められるようにしておきました。ついでに閂をなくさないように鎖で接続。何となくジャラジャラしてそれっぽくなる追加効果が。
あと、紙ヤスリで念入りに磨いてあるとはいえ、動き回ってる間に木の角がこすれると擦り傷になりそうなので、手に触れる側は茶色のフェルトでコーティング。手首傷だらけとかあらぬ疑いをかけられそうですしな。

完成後、試着してもらってたりして判明したこと。
Mayuge(わりと手が大きめ)だと無理だったんですが、手が小さめの女性だとそのまま手を抜くことができてしまうようです。あと、この位置に留め金と閂を付けると、Mayuge程度の手首の柔軟さと指の長さがあると拘束されたまま自力で両方解除できます。実際に拘束目的での使用を検討されている方はご注意下さい。反撃を受ける可能性があります。

ていうかこれを手に付けたまま反撃すれば鈍器として活用できると思います。防御にも使えそうだし。



Jun.20.2010(Sun)03:00 | Trackback(0) | Comment(0) | 工作 | Admin

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