おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


小道具本番

ということで一ヶ月間かかりっきりになってた小道具ですが、無事に本番を迎えまして。
せっかく関わったんだからということでチケットを貰いまして、本日見に行ってきました。
演題は前にも書いた通りシンデレラ。
Mayugeはバレエとか生で見るのは初めてだったんですが、なかなか面白かったです。
要所要所で体の各パーツをピタッと止めるのとか地味にけっこう筋力いりそうだなぁとか妙なことに感心してたり。

というと何か悠々と鑑賞してたようですが、実は昨日のリハーサルでガラスの靴の電線が断線して光らなくなったり、星の精ステッキの星が一個取れたりと色々起こってまして。実際には工具一式を持って最終リハ終了直後の楽屋に駆けつけるといった感じになっております。



まずは道化師鈍器。
いきなりからシンデレラの道化師っていったい誰の話だって感じですが、要するに王子様の従者ってことのようで、出演時間はむしろ主役クラス。
でんでん太鼓っぽい物を派手にしてくれという注文でしたが、道化師の衣装、金とオレンジですな。こりゃ派手にしないとバランス取れないわ。
道化師の振り付けがかなり激しく、試しにでんでん太鼓に長めの柄を付けた物を渡したら、リハーサル中に太鼓がすっぽ抜けて吹っ飛んでいったと聞いてまして。そんなわけで鈍器はとにかく強度重視で本体を作ったのでけっこう重くなりました。途中から鈍器と呼ぶようになった所以ですな。なにげに一番手間かかってるかも。
特に柄との接合部を頑丈に作ったつもりではあったんですが、実際に踊りを見てると「うわぁ、あの重さの物が遠心力で吹っ飛んだらどうしよう」と心配になりました。あと横に下げたムーンフェイス様の顔面が外れて吹っ飛ばないかとか。
あと案の定、光は全然見えませんでした。あれ仕込むのにけっこう手間だけはかかったんだけどなぁ。



プラスチック製のガラスの靴。
画像は王子が拾ったところ。写真にはいまいち写ってませんが、それなりに光ってました。LEDライトとか見たらわかりますが、高輝度LEDは正面にだけ光が集まる作りになってますので、靴がこっちに向けられるとむやみに光ってみえるんですが。
そして第一幕でガラスの靴が登場したとき、早くも光が接触が悪い感じにチラ付いてまして。幕間の15分休憩の時にまた急遽修理に舞台ソデに呼び出し。
舞台係の人々がバタバタと大道具セットしてるのが見られてなかなか面白かったです。ちなみに接触が悪かった部分はすでに本職の小道具さんがしっかり直た後でした。
仕事早!

そういえば修理に呼ばれたときに楽屋にいた人に話しかけられまして、「これよくできてるねぇ。特に星とか。既製品じゃないんだって? ここ何使ってるの?」みたいなことを言われて、バレエ教室の人かなーと思っいつつ話してたんですが、その後の他の人との話を聞いてるとどうやら本職の舞台屋さんだったようで。本職に誉められるとは恐縮。いやまあ素人にしてはってレベルでしょうけど。

ちなみにこの後、ガラスの靴をみんなが取り合うシーンで「ぺき」という音とともにヒールが取れていたらしく、実は舞台裏が大騒ぎだったそうです。
幸いにも断線はしなかったため、客席からは全然分かりませんでしたが。



最後に星の精の集団と仙女。真っ暗なところで順番に明かりを灯していく感じなので、わりとしっかり光って見えました。しかし星ステッキはライトがダイレクトに見えてるのに対して仙女の杖はいわば間接照明なので、単品なら光ってるんでしょうけど並ぶと目立ち具合ガイマイチでした。
ということで公演終了後に振り付けの先生からお呼びがかかり、さっそく仙女の杖MarkⅡの作成依頼が。
あと、他の舞台で使う小道具の改良依頼とか。
全体的に小道具の出来は満足だったようで、喜んでいただけて幸いです。まあ色々作れる人っていうのはそれなりにいたんですが、今まで電飾を仕込むのができなかったようで、ガラスの靴を光らせるのとかは長年の夢だったそうで…。
まあ確かにバレエの衣装が主役級のはけっこうキラキラしてるので、単なる透明な靴では客席からはよく見えないんでしょうねぇ。
おかげさまで関係者の中でMayugeの呼び名は「電飾の人」になってたもよう。いや、私としては工作のついでに電飾も仕込んだってくらいの意識なんですが。というか電気の知識とか中学校の授業でやった程度しか無いんですが。

実際のところ鑑賞中も、ちゃんと光るかなぁとか途中で切れないかなぁとか気が気じゃなかったんですけど、まあ致命的な損傷はなくて一安心でした。
けど、あの一連の小道具、今後使い回す強度があるかは保証いたしかねるんですが…。


そういえば本番前の修理中に星の精の中の人が挨拶に来られてたんですが、声がしたのでそっちを見たら「え、誰?」という感じに。メイクがほとんど歌舞伎役者の隈取りかっていう勢いで。しかもたしか役を2、3かけ持ちしてて、最初の役はメイク薄めって言ってませんでしたっけ? 今、本番直前っていうことは、それは最初の役用のメイクですよね?


今回の教訓:

バレエ用のメイクは通常照明で近くから見るとすごい。

照明というか日常的な背景の中で見たせいかもしれない。



Dec.4.2006(Mon)01:59 | Trackback(0) | Comment(2) | 徒然(日記) | Admin

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本当にありがとうございました。

今回の発表会の成功は小道具のおかげの様なものです。
星のステッキだけの予定が、どんどん×2エスカレートしてしまいまして…
それにしても、写真がキレイですね。
客席目線で見たのは初めてなので、ちょっと感動です。

日常背景&照明でのバレエメイクは浮きまくりですよね。
メイクさんの調子も丁度乗った頃にメイクをして頂いたので、
なかなか派手に仕上がってました。
付けまつげもボリュームタイプ使用の他の人に比べ、「普通過ぎる」と言われ、
予備用も使用して2枚付けでした。(まばたきが重かったです)
発表会の翌日は感覚が少し麻痺するので、メイクの加減が分からなくなります(笑)


 by 元星の精 | Dec.5.2006(Tue)00:23

お疲れ様です

元ですか。
こちらこそチケットありがとうございました。

舞台上だとやはりあのくらいのメイクでないと衣装とかに負けるんですかねぇ。

現在は材料など眺めながら新たなる注文、「虫スティック」の作成方法など考え中です。
そういえば今度はこれ、何本作るんだか聞き忘れました。


 by まゆげ | Dec.5.2006(Tue)02:08


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