おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


2014年12月11日を表示

氷(バレエ小道具 2012)

2012年のバレエ小道具としての他にもう一件、氷。
工作の手間的にはむしろこっちがメインでした。
氷の精があひるの子を取り囲んで氷詰めにするシーンがあるらしく、バラバラのパーツを組み合わせると人間を一人閉じ込められるくらいの氷になるイメージだそうで。

 「六角形か、できれば八角形でね、8人が三角形のパーツを持ってきて、なんていうのかしら、モンゴルの‥‥」
 「ゲルですか」
 「そうそう、あんな形に組み合わせられるように作れないかしら」

話を聞いて大人で想像したためサイズ的に難しいんじゃないかと思ったんですが、子供がしゃがんだ状態で収まるくらいで、せいぜい高さ1m弱くらいとのこと。そのくらいなら何とかなるかも。



材質は加工性から透明塩ビ板を使うことにして設計に手を付けてみたんですが、よく考えたら微妙な角度を付けつつ立体に組み上げるためには非常に微妙な角度の三角形と台形を複製しないといけなくてけっこう面倒かも。
最初は角度を算出して切り出して、と考えてたけどそれを正確にやるには小学校の授業で先生が使うようなでっかい分度器が必要になりそう。
ということで紙で立体のミニチュアを作ってこれを分度器代わりに拡大パーツを作る方向で。
まず一番上がコピー用紙で適当に作った手のひらサイズの1/10模型。
あとはミニチュアを使って各パーツの角度を決めつつひたすら塩ビ板切り出し。



切り出し終わったら接着。
塩ビ用接着剤は溶剤系なので面同士がぴったり密着させられるようなパーツは強力に接着できるんですが、外壁をこれで接着できるようにするとなると、八角形の内角が135°だからその半分で67.5°、さらにそれが微妙に適当な角度で八角錐になってる場合、板の断面をいったい何度に削ればぴったり合うようになるんだ。ていうかそんな加工うちにある手引き鋸と棒ヤスリでできるわけあるか。
めんどくさいのでどうするかなーとホームセンターを眺めてたら透明なコーキング剤発見。断面を正確に加工するのはあきらめてこれで適当にスキマ埋める方針で。

あとは合体させたときにどうやって崩れないようにするかですが、最初はフックが隣のパーツに引っかかるような構造を考えたものの多分すぐ壊れそうなので脳内設計の時点で却下。磁石を仕込んでパーツ同士がお互いにくっつく方向に修正しました。
あと密閉されると中の人が息苦しそうなのでパーツから横向きにネジを出っ張らせ、そのネジが隣のパーツの磁石にくっついてちょっとずつ隙間が空くような感じで。



組み上げてみると思った以上に透明で存在感がなかったため、表面にアクリル絵の具でなんとなく氷っぽい模様をペイント。
本当に氷っぽいのかこれがって問い詰められるとなんとも言えませんがMayuge製作ではこの辺が限界ですので。



あひるの子を捕獲せんと踊り回る氷の精の集団。ここだけ切り出すとなにやら怪しげな宗教団体のようですが。
あと氷を割ってあひるの子を救出するおっさん。よく考えたらMayugeの知ってるみにくいあひるの子にはこんなシーンはなかったような気もしますがそこはそれ。

ということで2年前はこんな感じで主に人が隠れる系の小道具作ってました。



2014年12月11日(木)01:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 工作 | 管理

アヒルの卵(バレエ小道具 2012)

採集生活というBlogがありまして。
管理者のFujikaさんは食への探求心とDIY精神に溢れた方のようで家庭菜園からキノコ採取、料理レシピ掲載、日曜大工と様々な活動が日々記録されています。
というとほのぼの日常日記に聞こえますが家庭菜園を作れば品種まとめ表ができ、料理を作れば聞いたこともない異国料理がまろび出豚の足丸ごと一本使って生ハム作成が始まり、部屋の模様替えをすれば明らかに日曜大工の域を越えた工事が始まり、なかなか目が離せない事態となっています。
Mayuge内ではFujikaさんはMayugeとニケを足して2で割り忘れたような人間像でイメージされていますがそれはさておき。

もともとはヤマドリタケモドキを採取しはじめたあと、調理法を調べていてBlogに辿り着いたんだったと記憶しています。たしかレシピを載せてるBlogからキノコの提供主として採集生活へのリンクがあり、さらにキノコ採取記事を読んでみるとどうも見覚えがある気がする柵が背景に写っていて、記事を色々遡ってみたらおそらく生活圏がMayugeとかなり重なってる方だろうと思われまして。
その後も採取やら工作やら料理やらで検索する度にしばしば記事が引っかかることからついでに過去ログも読み、新規記事もチェックするようになってました。
で、先日、きのこネタがあったのでなんとなくコメントしてみたところ、逆にこちらのBlogも数年来見ていると言われてしまいまして。こちらが検索すれば向こうの記事によくぶち当たるということは逆も起こり得る道理。

ということで特に工作カテゴリの記事を楽しんでいただいてるようで、2年ほど前にやったけど記事にしそびれてまあいいかとそのまま放置してた恒例のバレエ小道具のネタをリクエストされたのでこの機会に収録。



2012年の発表会の演題は「みにくいあひるの子」。
どんなシーンで使う物をどうやって作ったのかはこの写真一枚でおおむね伝わるのではないかと思います。
材料はベニヤ板、板きれ、発泡スチロール、紙粘土。

ちなみに端っこに写ってる小さい机みたいなのはVIC's D.I.Y.さんで設計が公開されている改良版作業台。ちょうどこの工作を始めるちょっと前にサイトに行き当たり、便利そうだったので作りました。のこぎりで材木切る場合なんかのために2個セットで作るのが良いようですがそのうちもう一個作ろうと思いつつそのまま。
こちらのサイトも日曜大工的なことをする際に非常に参考になる情報がてんこ盛りな上、読んでると色々と工具が欲しくなります。



ベニヤは3mmほどの薄いものを使ったのでカッターナイフでゴリゴリ加工。
発泡スチロールは今回は5cm厚の板を買ってきて使用しました。職場に山ほどあった発泡スチロール箱のうちめぼしい物はだいたい三輪車七面鳥ネズミになりましたゆえ。
ベニヤ板に合わせて卵形に切り抜いた後、外周を削ってやや立体感のある浮き彫りに。



発泡スチロールの表面に紙粘土を貼り付け、さらに水でゆるめに溶いた紙粘土を指で塗りつけて表面を滑らかに。いっそこのままの方がなんか卵っぽい質感なような気もします。
卵から生まれたひよこがサ○エさんのOPみたいに殻を頭上に掲げて踊るシーンがあるとのことで、裏側には取っ手代わりの板が突き出てます。



乾燥後、アクリル絵の具で色付けし、ニスで表面を固めて完成。
通常卵はあひるだからということでダッグエッググリーン気味で、みにくいあひるの子の卵だけ若干大きめで灰色になっています。
足元の草はプラダンの表面に画用紙を貼ってそこにアクリルガッシュで絵を描きました。

完成後に判明した難点として、紙粘土は乾燥後の強度が意外と低く、移送中にぶつけたりすると簡単に凹みそうです。
なんか子供の頃に使った紙粘土はもっとガチガチに固くなったような気がするんだけど気のせいだったのか素材違うのか。

あと現場では卵本体よりも下草の部分の絵がなぜか評判が良かった様子。



2014年12月11日(木)01:36 | トラックバック(0) | コメント(2) | 工作 | 管理


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