氷(バレエ小道具 2012) |
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2012年のバレエ小道具として卵の他にもう一件、氷。 工作の手間的にはむしろこっちがメインでした。 氷の精があひるの子を取り囲んで氷詰めにするシーンがあるらしく、バラバラのパーツを組み合わせると人間を一人閉じ込められるくらいの氷になるイメージだそうで。
「六角形か、できれば八角形でね、8人が三角形のパーツを持ってきて、なんていうのかしら、モンゴルの‥‥」 「ゲルですか」 「そうそう、あんな形に組み合わせられるように作れないかしら」
話を聞いて大人で想像したためサイズ的に難しいんじゃないかと思ったんですが、子供がしゃがんだ状態で収まるくらいで、せいぜい高さ1m弱くらいとのこと。そのくらいなら何とかなるかも。
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材質は加工性から透明塩ビ板を使うことにして設計に手を付けてみたんですが、よく考えたら微妙な角度を付けつつ立体に組み上げるためには非常に微妙な角度の三角形と台形を複製しないといけなくてけっこう面倒かも。 最初は角度を算出して切り出して、と考えてたけどそれを正確にやるには小学校の授業で先生が使うようなでっかい分度器が必要になりそう。 ということで紙で立体のミニチュアを作ってこれを分度器代わりに拡大パーツを作る方向で。 まず一番上がコピー用紙で適当に作った手のひらサイズの1/10模型。 あとはミニチュアを使って各パーツの角度を決めつつひたすら塩ビ板切り出し。
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切り出し終わったら接着。 塩ビ用接着剤は溶剤系なので面同士がぴったり密着させられるようなパーツは強力に接着できるんですが、外壁をこれで接着できるようにするとなると、八角形の内角が135°だからその半分で67.5°、さらにそれが微妙に適当な角度で八角錐になってる場合、板の断面をいったい何度に削ればぴったり合うようになるんだ。ていうかそんな加工うちにある手引き鋸と棒ヤスリでできるわけあるか。 めんどくさいのでどうするかなーとホームセンターを眺めてたら透明なコーキング剤発見。断面を正確に加工するのはあきらめてこれで適当にスキマ埋める方針で。
あとは合体させたときにどうやって崩れないようにするかですが、最初はフックが隣のパーツに引っかかるような構造を考えたものの多分すぐ壊れそうなので脳内設計の時点で却下。磁石を仕込んでパーツ同士がお互いにくっつく方向に修正しました。 あと密閉されると中の人が息苦しそうなのでパーツから横向きにネジを出っ張らせ、そのネジが隣のパーツの磁石にくっついてちょっとずつ隙間が空くような感じで。
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組み上げてみると思った以上に透明で存在感がなかったため、表面にアクリル絵の具でなんとなく氷っぽい模様をペイント。 本当に氷っぽいのかこれがって問い詰められるとなんとも言えませんがMayuge製作ではこの辺が限界ですので。
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あひるの子を捕獲せんと踊り回る氷の精の集団。ここだけ切り出すとなにやら怪しげな宗教団体のようですが。 あと氷を割ってあひるの子を救出するおっさん。よく考えたらMayugeの知ってるみにくいあひるの子にはこんなシーンはなかったような気もしますがそこはそれ。
ということで2年前はこんな感じで主に人が隠れる系の小道具作ってました。
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2014年12月11日(木)01:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 工作 | 管理
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