スパイシーキッチン |
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しばらく前、なんか妙につくば市内でインド料理店が立て続けに新設されてた頃に土浦にできてたインドカレー店、スパイシーキッチンに行ってきました。 所在は土浦とつくばの境界近くでアリーズケバブにもほど近い場所。東大通りから一本入った住宅地の中。立地としては必ずしも見つけやすい場所ではないと思います。
実は夏頃にも一度ランチに来訪してたんですがその頃色々と(以下略 ということでまずは写真はその夏に来たときのランチ。
ランチセットは、 ベジタブルカレーのAセット(¥650)、チキンカレーのBセット(¥680)、ポークカレーのCセット(¥700)があり、それぞれ日替わりカレー、ナン又はライス、サラダ、焼物、ソフトドリンクが付きます。ナン、ライスはおかわり無料。 この日の日替わりカレーは何だったか忘れたんですが野菜カレー的なものだった気がします。
このときのはチキンカレーなのでBセットですね。 カレー2種にナン、ライス、サラダ、サイドメニューとドリンクまで付いてこの値段はつくば周辺カレー屋でもコストパフォーマンス最強クラスではないでしょうか。むしろこの値段でちゃんとやっていけるのか心配になるレベル。
カレーは中辛で注文したんですが、どちらのカレーも辛さはかなり控えめでした。辛いものが苦手な人でも中辛にチャレンジできそうな感じ。辛くないと物足りないという人は辛口などを指定した方がいいかと思いますが、なにぶん本場シェフのやることなのでいきなり無闇に辛いものが出てきてもMayugeは責任を持ちかねます。 これまた半年くらい前のことなので記憶が曖昧ですが、たしかどちらかのカレーがこれまでのインドカレーではあまり感じたことのない風味がしてた印象があります。なんというか、ほんのり醤油風味のような。辛さは控えめですがどちらも美味しいです。
ナンはパリふわというかちょっと独特の焼き加減。生地が比較的柔らかくてよく膨らんでいるためふわっとしてるんですが、表面がパリッしてるので食感が対照的。小ぶりなのでおかわりでナンとライス両方試すのにはちょうどいいかもしれません。
焼物っていうのは手羽先のタンドリーチキンか何かかと思ったら普通に手羽先。塩。インドカレー店としてはむしろ意表を突いてますが普通に美味しいです。
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ということで2回目の訪問は夕方に通りかかったついででディナー時間。 今回の注文はウッタラカンカレー¥1100。 『当店いちおし!シェフスペシャルスパイシーカレー』とのこと。 これに単品でバターナン¥250、タンドリーチキン(1ピース)¥300を付けました。ちなみにタンドリーチキンは2ピースセットなら¥500。
ウッタラカンとはスパイシータンドールのウッタランチャルカレーを彷彿とさせる名前ですな。して、ウッタラカンとは何ぞや。 食べてたら給仕さんが「辛さドウデスカー?」と聞きに来てくれたので「辛いけど美味しいです」と答えたついでにウッタラカンについて聞いてみたところ、「ヒマラヤのこと」との返事。さらにちょっとしてから「インドの地名」という風に訂正(?)が入りました。まあご当地カレーという感じでしょうか。ウッタランチャルカレーと同じくシェフの出身地なのかもしれません。
と思ったら帰って検索してみたらウッタラカンド州というのがインドにあるらしいですが、1997年まではウッタランチャル州だったらしいです。似てるつーか同じかい。
名前からはメインの具すら想像付かないのでどんなカレーが出てくるかと思いましたが、外見はむしろ普通に日本のカレーっぽいです。ごろっと切った野菜と鶏肉が入った色の濃いどろっとしたカレー。 しかし味と香りはまったく別物で非常にスパイシー。単に辛いだけでなく色々なスパイスの味と香りが非常に強く感じられ、食が進みます。ランチのときと同じく中辛で注文したんですが辛さも段違い。そういえば、使ってる香辛料の種類を言い当てることはできないんですが、スリランカ系のカレーとか今は亡きカレーミュージアムの沖縄カレーなんかで感じたことのあるミルクっぽい風味のスパイスの気配がしました。 辛いだけではないスパイシーで一風変わったカレーを欲してる人なんかにはお勧めかもしれません。この店ができた当時「茨城の美味しいカレー屋さん」スレッドにてランチを試して「スパイスが弱くて物足りない」という感想を書いていた人がいたのを記憶してますが、そういう方には是非試してもらいたいカレーです。 あと、何のスパイスの効果かは分かりませんが、食べ終わったあとも数時間胃の辺りが内部からぽかぽか暖かい感覚がずっとありました。よくわからんけどカレーって薬膳なんだなという感じ。
ついでに言うとウッタラカンカレーとウッタランチャルカレーは名前の由来こそ同じと思われるもののカレー自体は全然別系統でした。辛いだけではないスパイスが非常によく効いているという共通点はありますが。
デンプン部分に今回はバターナンを注文。ただバター増し増しのナンというわけではなく、どうやら生地に一度バター(もしくはギー)を塗って二つ折りにし、それをさらに延ばしてナン型に形成してある様子。なので薄く二枚に剥ぐことができます。写真のナン中央辺りをよく見ると折り返してあるのが分かると思います。薄く二重になってるおかげで全体が余すところなくパリパリになっており、パリッとした焼き加減とバターの風味のナンが好きな人になら絶対お勧めできる一品。 単品ナンはランチのものより大きくスタンダードなサイズ。
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あと単品で付けてみたタンドリーチキン。 ランチの手羽先がシンプルに塩だったのとは対照的にタンドリーチキンはけっこう濃いめのベースにしっかり漬け込んである感じ。他の店のタンドリーチキンとは一風変わった仕上がりです。スパイシーではあるんですが味の浸み具合がなんとなく鶏肉の味噌漬けを思わせる印象。
この他、メニューによると単品のナンにはガーリックナン、チーズナンといった定番の他にあずきナン(¥400)などもある様子。どうもスパイシータンドールとの共通点が多い気がしますが、研究対象として参考にしてるのか、あの店のシェフと関係がある店なのか、どうなんでしょうね。 あと、チキンハリアリ(¥500)というのもどんなものか気になります。はっきりとは分かりませんが検索した結果、ハリアリはミント系のハーブではないかと思われるのでチキン香草焼きのようなものかもしれません。 少々店の位置が目立たないのが難ですが、ランチメニューでコストパフォーマンスの良さを発揮しつつディナーメニューには独自路線もあり、なかなか良い店だと思います。
スパイシーキッチン
電話: 029-843-5416 所在: 茨城県土浦市乙戸1066-10 営業: 11:00~14:30、17:00~21:00(無休)
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Feb.18.2011(Fri)00:26 | Trackback(0) | Comment(0) | くいだおれ(食記録) | Admin
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