ラオスフェスティバル 2012 |
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| 5月26、27日は例によって代々木公園でラオスフェスティバルが開催されてまして、26日の土曜日に見に行ってきました。 ラオスフェスティバルは初です。
ちなみにこの2週間前の12、13日は連休明け恒例のタイフェスティバルをやってまして、バナナの天ぷら食べたいしこちらも行こうかと思ってたんですが、ちょっと用事が立て込んでたので見送りました。ラオスフェスティバルは行ったこと無かったんですが、多分タイの店が浸食してきてるだろうから、タイ料理はこの時でも食べられるだろうとの読みで。
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| ということでいつも通り昼頃に到着。まずは昼食的なものを探索。 右が「ラオス風素麺」と称して売られていたもので、左が「焼き鳥」。それぞれ¥400と¥300。 看板等は全くなく、商品についても名前と値段しか書いてない簡素な店だったため、ここがどういう店でこの料理がどういうものだったのかまったく謎です。
見るからに辛そうな色をしたラオス風素麺のスープはココナッツミルクベースにダシとラー油。東南アジア全力投球という感じの組み合わせ。 しかしこれがどういう化学反応を起こしたのか、コクとうま味とほのかな甘味のコラボがなぜか豚骨を思わせる味。最近流行りの油こってり濃厚トンコツではなく、昔ながらの九州豚骨というか、むしろうまかっちゃん風味。 どうしてこうなった。 最終的にピリ辛も相まって味噌豚骨のような胡麻坦々のような馴染みのある感じの味。予想外の取っつきやすさでした。 麺はおおむねそうめん的なもの。ていうか日本のそうめんを使ってラオスの何かを再現したんじゃないかという気もします。
焼き鳥の方はそこはかとなくスパイシーな風味だけどやっぱり焼き鳥。そうめんの意外さに押されて印象が弱くなっちゃってますが焼きたてで美味しかったです。
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| サワディーという店のラオスセット(¥500)。 ていうかこの店タイだろ。
「サワディー」自体はタイ料理の店でごくありふれた名前で、つくば周辺にも複数存在します。なのでこれだけではどこか分かりませんが、食べログの記事から察するにサワディー 渋谷道玄坂店ではないかという様子。メニューなどあちこちにラオスの気配がしてる店のようです。 インド料理店におけるネパールと同じく、タイ料理店でもラオス人シェフや店員がけっこういるもんなんでしょうか。
それはさておきセット内容。 ムートード(豚肉フライ)、ソムタム(パパィアサラダ)、ガイピン(焼き鳥)、ラープ・ムー(豚ひき肉サラダ)の中から2品選び、これと野菜、もち米がセットになってます。
ソムタムは定番で惹かれるんですが、この他のものが食べたことない風情なのでそっち優先で。結局ムートードとガイピンを選択。 けどよく考えたらガイピンってさっき食った焼き鳥じゃないか。まあいいか。 皮目がパリパリと香ばしく焼けてて非常に美味しかったです。
そしてムートード。豚肉フライという和訳から想像されるものとはかなり違ってます。どちらかというとハードな照り焼き。 一見醤油で調理したような見かけではあるんですが、何か違うもので味付けされてるということは分かるにもかかわらず、豚肉を甘辛醤油で炙り焼きにしたような、これまた妙に馴染みのある味。味付けはけっこう濃いめ。熱々の丼飯に乗せるとよく合いそう。 ついでに下に敷かれたスイートバジルの葉が濃いめの味の肉のあとくちをさっぱりさせて地味に良い働き。
あと2枠はインディカ種の餅米を蒸したもの。と野菜。 インディカ種の餅米というのはタイ方面の料理でときどき存在は聞いてたんですが実際に食べたのは初めてです。見た目がインディカ種のうるち米と同様に細長いだけで、味・食感はわりと普通に餅米でした。おこわよりちょっと固めに蒸してある感じ。
野菜部分については特にコメントする部分は無くちぎりキャベツ。 ふと思ったんですがキャベツの風情といい味付けといい、なんか大阪辺りのガード下の屋台で買ってきたと言っても違和感がない気がします。いや大阪のガード下ではたこ焼きとお好み焼きくらいしか買ったことないですけど。 あとは生パスタ屋台とか。
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| チェーっぽいもの(¥300)。チェーはベトナムですけど。 ラオス青春という謎の団体が出してる屋台で、ただ大判の写真とそこに鉛筆の手書きで「¥300」とだけ書かれていたため、実際にこれが何という名前なのかは分かりません。 ココナッツミルクにタピオカ、マンゴー、あとフルーツいくつかに氷という感じで、だいたい東南アジア系のこの手のデザートの定番な構成。ほの甘くて美味しいです。タピオカは大粒のブラックパールタピオカと透明な小さい普通のタピオカが両方入ってました。
とりあえずあとから検索してみたところ、ラオスのナムワーンというデザートが似てるんではないかと思います。
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| ということで初めてのラオスフェスティバルでしたが、思った以上にタイとの境界が曖昧ではあるものの、妙に日本で馴染みのある味にそこはかとなく似てるものが多く、なかなか楽しめました。 写真は会場の一部ですがこのへんおおむねタイ。
あと、下は会場定点観測。 イベント広場の手前半分を使用せず、思い切って奥側にすべてまとめることでナマステインディアやタイフェスティバルなどより小規模でも盛況な雰囲気を演出してます。 逆にインドネシアフェスティバルは敢えて会場をいっぱいに使うことで通路が広く、歩き回りやすい状態。 Mayuge的には歩き回りやすい会場が嬉しいんですが、祭としては賑やかな雰囲気も重要でしょうし、どちらが良いのかは難しいところかもしれません。
あと、時間が合わなくてMayugeは見れなかったというか、気がついたときにはおおむね終わってたんですが、常設のステージと反対側に特設ステージを設置し、ラオス料理の体験・試食会のようなものもやってたようです。どんなものを作ってたのか見てみたかった。
この他、全体的にMayugeが受けた印象として、ラオスの人がやってる店は商売っ気がないというか、力が抜けているというか、看板とか店名を押し出すことにあまり積極的でない気がします。 一方タイ料理屋ベースの店は看板や店構え、料理の写真と名前入りのパネルなど、アピールに力が入ってるところが多く、こういうところへの出店慣れしてる印象。
基本的に日本人にとって耳慣れない食べ物も多いため、気になっても手を出しかねてる人なんかもいるんじゃないかと思います。もっと店や料理の名前(和訳じゃなくて現地名も)、写真などを前面に押し出してもらえると助かります。 主に私が。
あてにしてたバナナの天ぷらは見た限りどのタイっぽい店でも売ってませんでした。残念。
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2012年8月27日(月)00:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | くいだおれ(食記録) | 管理
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