おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


2010年12月7日を表示

山羊頭付きデコ三輪車

しばらく作り続けてたバフォメットっぽい山羊の頭ですが、本体部分も含めて完成したので発注主のところに届けてきました。写真は搬入用に梱包した状態。これはこれでなんか別種の怪しさが。

とりあえずこれで今年の手枷とともに小道具工作は完了。この他にすでにあった小道具に電飾を仕込むといういつものお仕事もありましたが。



で、完全体がこんな感じ。
何者なのかわかりにくいと思いますが、山羊の頭付き三輪車デコ仕様。

元々の注文は、悪い魔女の登場時、手下が押す椅子に座って出てくるので、車輪付きの椅子を作って欲しいという話でした。
で、打ち合わせをしてるうちに車椅子的なものが横滑りして最終的に三輪車に。理由は「面白そうだから」。
ということで「三輪車を魔女の乗り物っぽく、イメージは田舎の暴走族で」という得体の知れない、抽象的というかなんというか方向性がよく解らない注文となりました。

なんとなく正面イメージは族車っぽいような気がしなくもない仕上がりではないかと思います。たぶん。



横から見るとかんな感じ。

三輪車は幼稚園児向け?くらいのちょっと大きめのをおもちゃ屋から調達されていて、これをベースにしてなんとかデコせよとの話。とりあえず「魔女っぽさ」について考えていった結果、前述の通りサバトの山羊的なものを装飾するイメージが沸いたのでバフォっぽい物作成と相成りました。

いや頭の中で考えたときはこんなに山羊盛ってなかったんですが、実際に作ってみたら思ったより山羊がデカくなりまして。
脳内イメージでは山羊がこの7割程度のサイズで、三輪車がもう2割ほど大きめだったんですが。

あとは山羊以外の部分どうするかですが、候補としては適当に黒系のボロ布ゴテゴテ貼り付けておどろおどろしい感じにするか、ハウルの荒地の魔女の御輿みたいに貴人の乗り物っぽくするかといったところ。
装飾の参考にと家具屋やリサイクルショップで椅子とか眺めてるうちに、「椅子そのまま乗せちゃえば早くね?」と思いつき、サイズとデザインとお値段が良いくらいな椅子を物色。

結果的に楽どころか今回の工作で一番大変だったのは三輪車に椅子を合体させる工程でしたが。

いや、ただくっつけるだけならどうにでもなるんですが、大人が座って、それを後ろから押されながらけっこうアクロバティックに舞台を走り回っても大丈夫そうな強度を維持っていうと素人工作ではなかなか。

椅子周りの装飾については黒系でおどろおどろしい地味ボロ系が魔女っぽい気はしたんですが、別件で預かってるこの魔女用の杖がかなりストーンでデコってあったため、派手好きでプライドの高そうなイメージが追加されたらなぜか金とか赤とか入ってきて成金趣味に。よし、ついでに石足そう。



山羊部分は発泡スチロールが芯なのでわりと軽いんですが強度がありません。輸送中の破損というか、首が根こそぎもげるくらいの事故が起こりそうな予感がしたので脱着式に。金属レールと木板の組み合わせでスライドさせて簡単に脱着できるようになってます。後頭部の穴の中は目に仕込んだLED用の電池とスイッチ。


背もたれの後ろには手下が押すための取っ手付き。
これまた体重がかかる部分のため、見栄えよりも強度重視で。背もたれが曲面になってて面白いなとデザインでこの椅子を選んだんですが、取っ手を付ける段階で後悔しました。
結局、木片を背もたれの曲面に合わせながら地味に微調整しつつ手作業で削り、おおむねぴったり合うようにして接着、ボルトで固定という感じに。手すりはトイレとかのバリアフリー改造用のやつ。

ということで断続的とはいえ半年くらいちょこちょこ続けてた工作はひとまず終了。

ちなみに乗馬鞭は「鋲がなんかSMっぽい」と言われたので撤去。
参考にした写真に鋲が打ってあったから付けてみただけなんだけど、SMっぽいかなぁ?と思いつつ参考画像あらためて確認してみたところ、鋲が打ってあるのはたまたまメインで参考にした1枚のみ。参考画像はGoogleで画像検索してよさげなのを適当に保存しただけなので、それがどういうサイトからの画像かすら確認してません。
参考にした鋲の打ってある鞭はそもそも馬以外用だったんじゃないか疑惑。

まあ叩く部分ももうちょっと幅が狭い方がいいということなので、その辺を改修して複製品作って4本納入。

バフォ三輪車は発注主の先生とは会えないまま納入してきたため、先方のお気に召したのか今のところ不明。



2010年12月7日(火)22:48 | トラックバック(0) | コメント(2) | 工作 | 管理


(1/1ページ)