元祖くじら屋 |
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「超高速!参勤交代リターンズ」という題名を聞いただけでイロモノ臭が半端ない映画をニケと見に行きまして。 バタバタしてるうちに公開終了間際になってしまったため上映館の選択肢が少なく、ちょうどいい時間帯で上映してるところがほとんど無くなってたのでわざわざ渋谷まで。 で、映画が終わったあとちょっと時間があったので以前から気になってた「元祖くじら屋」に行ってきました。 以前にも書いた通りMayugeは博愛主義者なのでクジラ肉とかも差別せずに食べる派です。ニケは以前に来たことがあると聞いてましたがわりと気に入ってた様子。
なんでこんな写真かというと店の入口の写真を撮り忘れたからです。
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お通しと鯨のからあげ。ついでに飲み物は獺祭の純米大吟醸50。 お通しは鯨の小腸のマリネ。ちょっとコリコリした食感でナンコツ系。味付けもあっさりめです。 唐揚げは揚げたあと甘辛いタレに浸してある感じで味付けはかなりしっかりめ。歯ごたえが強い赤身肉でほんのり鯨の香りもしていかにもくじら料理食べてますという味。
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お刺身食べ比べセットと舌鹿の子刺身。 食べ比べセットは左側からイワシクジラ赤身、ナガスクジラ赤身、ナガスクジラ尾の身の順。たぶん。 2種の赤身の違いは正直なところあまりはっきり分かりませんでしたが、あっさりした赤身で強いクセもなくて食べやすいです。口に入れると鯨と分かる香りはありますがそれほど強くなく、安いけどクセが強い肉という昭和イメージとは程遠い感じ。 舌鹿の子刺身は顎のあたりの肉だそうでニケが以前に食べたことあるらしく強くリクエスト。 名前を聞いてサシが入ってる肉を想像してたら思ってた以上の鹿の子具合。 口に入れると脂が体温で溶け出してほんのり甘い感じ。ニンニク醤油がよく合いますがアツアツの白米で食べたいところ。
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真ん中がさらし鯨、あと右上から時計回りに何だったかの味噌漬け、百尋、本皮、さえずりです。 仕入れ状況によって内容が変わるとのことでメニューでは鯨の心臓が入っていましたが本日は切らしているようで味噌漬けが代わりの様子。 さらしはクジラの皮や尾羽とのことで魚の皮の湯引きの延長上で脂系の旨味があるプルプルした食感のものを想像してたんですが、食べてみると思った以上に淡白で食感はむしろショリショリという感じ。ゼラチンというよりは寒天っぽいとでもいえばいいでしょうか。上にかかってるのは非常にマヨネーズっぽく見えますが酢味噌です。 味噌漬けはどこの部位だったか忘れたんですがプルッとしたゼラチン系の煮込みっぽいもの。 百尋は先程のお通しと同じく鯨の小腸のスライス。からし醤油でとのこと。かなり薄く削いであるんですがコリコリとナンコツ系の歯ごたえがあります。クセが強いと紹介されてるのを見ましたが個人的にはそれほどクセを感じませんでした。 本皮とさえずりは先程の鹿の子と同じく脂の旨味100%という感じの食べ物。融点が低いらしく室温でも見てる間に表面がゆるんで脂が浮いてきます。やっぱり熱いご飯が欲しい。どちらも見た目で想像するより柔らかめでした。 ということで赤身は全体的に鯨のクセが強いイメージからは拍子抜けするほどクセのない、食べやすい料理でした。あとはとにかく脂が美味しい。個人的には酒のつまみとしてよりも白いご飯で食べたい印象。まあその辺は人によるでしょうけど。
そういえば昔、古典の教科書に井原西鶴の日本永代蔵の一編が収録されてたんですが、そこに「皮鯨の吸い物」という料理が出てまして。これが妙に美味しそうでずっと印象に残ってました。いや本編には名前しか出てこないんですが。 どうもこの店の定食メニューについてくる「鯨汁」というのがそれと同じものっぽいので、こちらもぜひ一度食べに来たいところ。
元祖くじら屋 [食べログ]
・所在 東京都渋谷区道玄坂2-29-22 ・電話 03-3461-9145 ・営業 平日 11:30~14:00、17:00~22:30(金曜のみ23:30) 土曜 11:30~23:30 日・祝 11:3022:30
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Oct.11.2016(Tue)23:33 | Trackback(0) | Comment(0) | くいだおれ(食記録) | Admin
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