おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


銀杏

そういえば年末、大学時代にMayugeが所属してたゼミの同期と当時の先輩がこのたび結婚されたということで、近い代で集まってお祝いのパーティーをしまして。
新郎の先輩は何かにつけて「よい性格さ」を発揮する人で色々と面白かったので、Mayugeもよくこの方がやることに一口乗ったりしてました。

さて、以前に校内にぎんなんを埋めたおもひで写真などアップしましたが、この写真はニケと共謀して埋めたときのもの。実はそれ以前にもこの先輩に誘われてぎんなんを拾い、校内に埋めたことがありました。どのくらいのタイミングで掘ればいいのか分からず、「どうだろうねー」とか言ってる間に忘れて結局掘り出さずじまい。

で、話は戻ってその年末のとき、3次会に移動する途中で先輩がMayugeを見てそのことを思い出したらしく、「ぎんなんはどうなっただろうね?」と突然言われまして。

たしかそのときは実験のためにゼミ室で徹夜してたんですが、夜半に台風が通過し、夜が明けると校内の街路樹から大量のぎんなんが落ちてたんですよね。そこでで同じく徹夜してた先輩とゴミ袋にいっぱいのぎんなんを回収して袋を3重くらいに厳重に封印し、眠かったのでとりあえずゼミ室前の廊下に一旦置いてそのまま帰宅しました。そして翌日、夕方頃に通行人から「ぎんなん臭い気がする」という いいがかり 苦情があり、急遽向こう隣の肥料学研究室からスコップを借りてきて日も暮れた敷地の隅で先輩と穴を掘ってぎんなん埋め。

薄暗がりの中、あまり人目に付かなそうな場所を探して砂利や木の根に苦戦しつつ二人がかりで穴を掘っていたところ、先輩が唐突に納得したような声を上げまして。

 「ニュースとかでよく、山に埋めてあった死体が、土が流れちゃったり、動物が掘り出したりして見つかって、それで発覚して犯人が捕まる話があるじゃない? ああいうの聞く度に、『バカだなぁ』って思ってたんだよね」
 「せっかくそこまでするならもっと深く掘ってちゃんと埋めればいいのに、なんでそんな半端なことするんだろうって」
 「けど今ようやく分かったよ、これ、人埋められるような穴って掘れないよ。多分ああいうのって、がんばって掘ったけどどうにもならなくて、それで浅い穴に埋めて土だけかけて帰っちゃったんだね」

ぎんなんを埋めながら発想がそこに行くか、と思いつつ、やはりこういう発想の妙さが面白い人でして。
で、当時そんな妙な話題になったことを思い出して先輩に話したところ、先輩もそのときの記憶が鮮明によみがえったらしく、

 「あー! そういえばしたねぇ、そんな話。あれは本当にそう思ったよ! うわぁ、懐かしいなぁ」

と予想以上に思い出を楽しんでいただけた様子。外部メモリーとかいうあだ名をもらってる人間としてはなかなか思い出し甲斐のあるところです。
先輩はよほどその記憶が懐かしかったのか、

 「ねぇねぇ、Mayugeと話してたらすげぇ懐かしいこと思い出しちゃったよ~」

と言いながら新婦の方にこのことを話し始めまして。

 「~だから、もし死体を処分しないといけなくなったら、山に埋めるのだけは絶対にやめておこうと思ったんだよね~。いやぁ、懐かしいなぁ」

などと懐かしそうに満面の笑みを浮かべつつ話す先輩から、ふと新婦の方へ目をやってみたら新婦明らかにどん引き中。


‥‥いやなんかごめん。
新婚早々から夫婦の間に微妙な空気を作ってしまってたいへん申し訳ない。

けどたぶん根本的に悪いのは私じゃない。



2011年2月2日(水)00:58 | トラックバック(0) | コメント(2) | 徒然(日記) | 管理

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コメント

銀杏は!

埋めた銀杏はどうなっていたんですか先生!

 by 五街 | 2011年2月2日(水)21:02

あとで見に行ったけど

ニケと埋めたやつはこのありさまでしたが、このときの先輩と埋めたやつは日当たりが悪かったのか土が悪かったのか、翌年以降に見に行っても芽が出た様子はありませんでした。
戦時中に人体実験やってて云々とかいう妙な噂まである建物の横だったのもまずかったのかもしらん。

掘るなよそんな場所。

「誰かに掘り出される心配が無さそうだから」という理由でそんな場所を埋める地点に選ぶ。そんな先輩後輩。


 by まゆげ | 2011年2月4日(金)01:25


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