おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


陸前高田ベルトコンベア

先週の前半にかけて仕事で盛岡に行ってました。

以前、何か他の調べ物をしてる時にデイリーポータルZの記事で陸前高田市の嵩上げ工事に動員されてる巨大ベルトコンベアのことを知りまして。巨大構造物とか好きなのでちょっと惹かれます。
秋ごろには使用を終えて撤去されてしまうらしいしちょっと見てみたいとは思ったものの、そっちの方に行く機会なんか無さそうだなぁとスルーしてました。
ところが急遽仕事で盛岡に行くことになったため、このチャンスにと週末の空き時間を利用して陸前高田まで足を伸ばしました。

これにあたってあらかじめ見学会を主催してるらしいところにメールで問い合わせてみたんですが、2週間くらい待っても何の返事も来ないのでとりあえずこっちは放置。勝手に行くことに。



ちょっと離れた斜面からベルトコンベアおおむね全景。
こんな感じで向こう側の山を丸ごと削り出して市の元中心部一帯を15mほどかさ上げしてます。
ここからだとほぼ全てのベルトコンベアが重なって見えるため本当に縦横無尽に機械で埋め尽くされてるように見えますが、実際に近くに行ってみると意外とまばらです。



先ほどの遠景から現地まで徒歩でほぼ1時間。なにしろバスが1時間1本とかなので歩くしかないんですよね。よっぽど折りたたみ自転車持ってこようかと思ったんですが、いちおう仕事がメインということでさすがに自重。
嵩上げが進行中の元市街地はほぼ通ることができず、一部の主要な道路のみ通行可能でベルトコンベアの隙間を縫うように通っています。
この辺まで来ると道路から上を見上げるとベルトコンベアという感じで、巨大構造物的には見応えがあります。



先ほどの地点から工事現場を挟んで反対側に回り込み、陸側を見たところ。
津波被害で有名になった奇跡の一本松の方に行く通路の途中です。



現在は嵩上げ済みの地面は目測でだいたい5~10mといったところが多いんですが、奇跡の一本松の近くに完成予定の高さまで一足先に土が盛られて展望台になってる場所があると紹介されてまして。そこからだとベルトコンベアにかなり近い高さから見ることができるらしく、わりと期待してたんですが、現地に着いてみたら閉鎖されてました。残念。
理由等は書いてなくて不明。

震災直後、土木の専門家でも何でも無い人から「山を削って市街地全体を埋め立てて高くすればいい」という意見が出たのを聞いたとき、技術的には可能でもコストと時間でまったくもって現実的じゃないだろうと反射的に思ったのは今でも憶えています。もっと端的に言えば「アホか」と思いました。ところが実際には現実の方がさらっとMayugeの想像を上回ってまして。ぜひ一度見てみたいと思ってた現場でした。
まあ最初に聞いた時点ではMayugeはダンプカーでちまちま運ぶのを想像してたんですが、試算ではその方法だと9年がかりの作業になるとのこと。これがベルトコンベアだと工期を2年に短縮できるそうで、一気に計画が現実的になったようです。Mayugeの感覚もあながち的外れではなかったのではないかという負け惜しみも書いておくことにします。

まあなにはともあれ見応えのある巨大機械でした。



May.25.2015(Mon)03:40 | Trackback(0) | Comment(0) | 放浪(旅行・御朱印) | Admin

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