おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


カロリー半分

さて、巷でよくカロリー半分とか聞きますね。で、カロリーを減らす際にやり玉にまず挙げられがちなのが砂糖。カロリー半分とうたってる砂糖(モドキ)とかよく見かけます。
ということで図。一番左のSucroseというのが一般に「砂糖」と呼ばれるものの主成分、ショ糖(シュークロース)です。
左右二つのパーツが手をつないだような構造をしていまして、二糖類に分類されます。

これをインベルターゼや酸を用いて加水分解し、左右をバラバラにすることが出来ます。これが図の右上。こうやってショ糖を分解して作った物を転化糖と呼びます。
バラバラにされた各パーツはFructoseとGlucose、日本語ではそれぞれ果糖(フルクトース)、ブドウ糖(グルコース)。市販のお菓子なんかで材料のところ見たらよく載ってます。
これらもそれぞれが糖の一種で、これ以上分けられないので単糖と呼ばれます。

さて、これら糖類はそれぞれで甘みが違いまして、その甘みはショ糖を100として、これを基準に表します。
もともとのショ糖が甘さが100、これに対して二つに分解した後のブドウ糖がうろ覚えですが60くらい、果糖が107くらいだったと思います。
ということで元々の砂糖を化学的に処理してやるだけで、構造的には何も加えなくても(水分子一個使ってますが)理屈上は甘みが二つ合わさって1.7倍くらいになる計算です。

そしてさらに図の右下に向けて。
分解して出来た2つのうち、イマイチ甘くない方のブドウ糖はグルコースイソメラーゼで処理することにより、マッチ棒パズルのように並びを組み替えて果糖に異性化できます。
ということで最初の砂糖から処理していってやれば、理屈上は中身がそのままに甘みが2倍の砂糖、逆に言えば、同じ甘さになるまで使ってもカロリーが半分で済む砂糖ができるわけです。まあ実用性とか商業的にどうかという話はさておき。

あ、構造式とか適当に調べて適当に描いたので、どこか間違っていても苦情は受け付けません。説明も昔の授業のうろ覚えですし。

さて、ここまでが前置き。



OK、これを見てくれ。
一見、その辺のディスカウントストアでも売られているようなごくありふれた粉末ココアだ。
同じパッケージでカロリー1/2といううたい文句の商品が存在してるのもまあよく見る光景だ。
問題はここじゃない。



パッケージの裏側には成分等の表示が規定に沿って印刷されている。これもまたごく平凡な原材料だ。
さて、印をした部分をよく見比べて欲しい。向かって右が通常商品、左がカロリー1/2の商品だ。
これってカロリー半分っていうか単に中身が半分しか入ってないだけj…


おや、こんな時間に来客みたいだ。すぐ戻るからちょっと待っててくれ。


うわ、なんだ貴様ら何をs

バタン

  ガシャーン
パリーン



2006年11月29日(水)02:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理

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