おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


ふくろうの家

しばらく前からつくば市内にふくろうを愛でながらお茶ができるというふくろうカフェなるものができてるようでして。
その辺で配布してるフリーペーパーに紹介されてたり看板を見かけたりして地味に気になってるという人はMayuge周辺にもけっこういました。
あちこちでちょこちょこ話題には上るんですが「気になるけどあの辺って民家ばっかで店っぽいものなんか無かったような」「看板は見たけどどこか分からない」「それっぽい建物が見えたけど入り口が分からない」など、『気になってるけど一人で行ってみるにはちょっと勇気がいる』というのが大勢の意見。ということでしばらく前、気になりつつ放置してたという面々4人ほどで平日夕方に行ってみたので収録。

店はふくろうの家といいまして、土浦野田線(国道354)沿いの普通の民家の庭先にある離れといった佇まい。駐車場はもはや完全に民家の庭そのものなため、まず車で乗り入れる際に「ここ本当にいいのか?」という度胸試しに遭う感じ。
最近はふくろうの写真が大きく入った看板や「ふくろうカフェ」と書かれた幟などが逐次追加されてていてだいぶ分かりやすくなってきてます。

ドアを開けると思った以上にダイレクトにその場がふくろう部屋。いきなり数羽のふくろうが真正面に鎮座してガン見してます。
店内に踏み込んでみると壁の三面に止まり木が設置され、ぐるっとコの字にふくろうが並んで部屋を囲んでる感じ。10羽くらいいて全員がこっち注目してくるのでけっこう迫力があります。

店は時間制のフリードリンクで1時間1000円。入店するとまず1時間にセットされたタイマーとドリンクバー用のカップを渡され、店のシステムおよびふくろうと触れ合うときの注意事項の説明があります。

 ・羽根などを引っ張らない。
 ・撮影はOKだけどフラッシュは禁止。
 ・触るときは上から。下から手を伸ばすと足で掴まれたり噛まれたりする恐れがあるとのこと。
 ・一部の鳥はお触り禁止(まだ馴れてないものや訓練中のものなど)
 ・手に乗せたい場合は店員まで

少し時間が経ってるのでうろ覚えですがだいたいこんな感じだったと思います。
飲み物はカラオケボックスやファミレスのドリンクバーと同じような感じで、ドリンクサーバーとティーバッグなんかが置いてあります。
あと各種ふくろうグッズの他、ふくろう本体の販売もしているとのこと。「販売も」っていうか業態的にはむしろそっちが本業なんじゃないかという気もしますが。気に入った子がいれば身請けして連れて帰ることも可能なようです。



鳥って基本的に羽を触られるのは嫌がるイメージがあったんですが頭撫でられてもけっこう無抵抗。ていうか場所によっては予想外にズボッと指が入るんですけど。丸っこく見えるのに中身少ねぇ。
とにかく表面撫でてると手触り良いです。

手に乗せるときはかなりがっしりした革手袋を使い、コツを店員さんにレクチャーされながら。簡単に言えば「ぶれない、動かない、傾かない」。
要するにふくろうにとって心地良い止まり木になれればそれだけ長い時間手乗りしてくれますが、「ダメだこの止まり木、座り心地悪ぃ」との判断が下るとさっさと降りようとされます。さすが猛禽類だけあって基本関係が手乗り文鳥とはひと味違う感じ。
いや手に乗ってるとやっぱりかわいいんですけどね。

あと、接客に出てても触ってはダメなふくろうというのも居ます。
この時は2羽が触ってはダメとのことでした。
一羽は何だったか訓練中のために今日はエサを与えられてないそうで、危ないので近寄らないようにとのこと。店内にいる中でも一番大きい個体で、猫より縦横ともに一回り大きいイメージ。目力が強くて威圧感があります。

もう一羽は今日初めて店に出された新人さん。緊張してキュッと細くなってます。
ヨーロッパコノハズクだったと思いますがこちらはかなり小ぶりな種類で、500mLの牛乳パックにすっぽり収まりそうなサイズ。
人間の目線よりちょっと上くらいの棚の上に鎮座してひたすら不安そうに見慣れない客を注視してました。

そうこうしてるうちにMayuge一行以外に理系カップル来店。
どうやら女性の方はふくろうマニアかつ常連ですでに店員さんにも覚えられてるっぽいですが、男性の方は彼女の趣味に理解はあるものの自身はふくろうに特に思い入れは無いといった雰囲気。付き合いで初めて連れて来られたようで、店員さんが男性に向けて注意事項などの説明をしてますが物珍しそうにしつつもやんわりと上の空。
女性の方はすでにお気に入りのふくろうにべったりで「もし飼うとしたら~」などと仮定の話をしてます。Mayuge知ってます。仮定を装ってますがこういうタイプの人がこういう話し方をするときはそれはすでに既定路線です。たぶん近いうちに実際に飼い始めます。ていうか趣味人の女性に鷹揚な男性という組み合わせにひどく既視感が。このまま放っておくと庭を果樹で埋め尽くしたり猪買ってきたり虫食ったりし始めるんでは。
男性の方はそんな未来像は知ってか知らずか「そうねー」などと曖昧かつ気の抜けた返事をしてますが、たぶん女性には消極的肯定と受け取られたかと思います。南無。



えりんぎっぽい。
指で押すと頭を下げます。なぜか二羽連動。
メンフクロウはなんかぬるっと滑らかな質感と非生物的なフォルムで雰囲気が独特ですな。



あとけっこうガン見してくるのでわりと頻繁に目が合います。目ぢから強い。
目が合ってるときや手先などを注目されてるときにこちらが動くと、首だけで追尾してくる動きがなんか妙で面白いです。
ちなみにゴルゴっぽい方が先ほど触らないように説明されたうちの一羽。ワシミミズクだった気がしますがうろ覚え。
説明の必要は無いとは思いますが、気が弱くて触ったらダメな方ではありません。近づいたら危険な方。

「助けてください~」

あ、さっきのカップルの男性が禁止事項その3の「ふくろうの目線の下から手を差し出す」をやっちゃったみたいですね。でっかいふくろうに人差し指を鉤爪で鷲掴みにされてます。噛みついたりはしませんが一度掴んだら引っ張っても振ってもまったく離してくれる気配無し。さすが猛禽類。
ふくろうの方はなんか威嚇するわけでもなく獲物だと思ってる風でもなく、「いい位置になんか手頃なものがあったから掴んでみただけ。べつに興味も無いけど」という風情。片足でがっちり掴みつつもよそ見しっぱなしでまったく興味を持ってるように見えません。かといって手を放す様子も無く。どういう習性なんだろう。
声を聞きつけた店員さんが来て外してました。



そんなこんなでふくろう眺めてたらあっという間に時間終了間近。1時間経つの早ぇー。
ていうかフリードリンクでカップ貰ってたけど飲み物にまったく手付けてませんし。思い出したようにお茶淹れて休憩。そういえばふくろう構いっぱなしで座ってすらいませんでした。
帰る頃になると最初緊張でキュッと細くなってた初接客のヨーロッパコノハズクが、だいぶ人間を見慣れてきたのかちょっとゆったりしてきてました。小さくてかわいいので今回Mayugeの一番のお気に入り。

ということでふくろうカフェ、正直入ってみるまでは鳥見ながらドリンクバー飲むだけと少々見くびってたんですが予想を遙かに上回るレベルで楽しめました。
鳥の目付きとか人によっては好き嫌いがあるかもしれませんが動物好きの方にはかなりお薦め。


 ふくろうの家

  所在:  茨城県つくば市館野459-2
  電話:  029-886-3678
  営業:  月~水 12:00~19:00
       土、日 10:00~19:00(木、金定休)





2014年10月5日(日)01:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | くいだおれ(食記録) | 管理

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