おもいつき
 
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2011年5月15日を表示

笠間陶炎祭 2011

29日、GW恒例陶器市に行ってきました。
震災の直後は中止になるのではないかと思っていましたが、笠間、益子ともに予定より少し期間を短縮して開催するとのニュースをテレビでたまたま見かけまして。
行き先は益子にするか笠間にするか迷ったんですが、去年行けなかった笠間 陶炎祭にしました。

とりあえず去年、益子で購入した飯椀がこの前の震災は乗り切ったのに先日の余震で敢えなくご臨終したため、まずはご飯用の茶碗を一個調達するのが目的。
朝には出ておくつもりが夜更かししたせいでそのまま起床時間が遅くなり、昼前に何とか到着といういつものパターン。
初日から来てみたのは初めてでしたが、会場の駐車場はすでに満車近くでギリギリ滑り込みといったところ。

写真の鮮やかなカップ群は東風舎さんの作品。
ブルーの美しいグラデーションに切り込むような曲線のデザインがなかなか好みなんですが、現在カップが使用量以上に色々増えててこれ以上の購入は自粛中なので断念。
あと妙に目力のある猫などの絵を描いたカップや陶板もわりと気になりました。
写真眺めてると使い切れなくてもいいからやっぱり買っておけばよかったとか思えてくるので困りもの。



上段、マーブル模様のタンブラーや茶碗は松陶庵さんの作品。
様々に色付けした土を練り合わせ、器を削り出して鮮やかなマーブル模様を描き出す作風。写真の辺りはわりとシックな色合いですが、鮮やかな水色やピンク、緑などに色付けられた土もあり、作品によってはかなりサイケデリック。
ただ、マーブル模様が一番面白く浮き出てるのは底面~高台の内側にかけてのため、普通に器として使用してるとその部分を楽しめないであろうことがやや残念。

中段、ポップな絵本のような色遣いのミニカー付き茶碗はoz. factory 小堤晶子氏の作品。
Mayugeの普段の好みとは方向性が違うんですが、なんか妙に惹かれる作風。
バスやトラックの他、電車や犬がくっついてるバージョンもあり。

下は盛塩かんたんセット。佐々木茂氏の作品。
盛塩がワンタッチで簡単に作成できるアイデア商品。これで毎日のめんどうな盛塩作成がラクラク済ませられて奥様も大助かりな一品。
そんなにしょっちゅう盛塩作らないといけないような状況というのはオカルト的にわりと緊急事態ではないでしょうか。引っ越しの検討をお勧めします。

いや客商売で入り口に盛る用途が普通でしょうけど。



稲妻のようなラインの入った器は小林政美氏の作品。
記事を書くにあたって検索したところ、このラインは絹糸を使って入れているそうです。
奥の棚に写ってるワインカップに惹かれてわりと長時間迷ってました。結局、白地にグラデーションを入れてる方がMayuge的には好みの色合いだけど、カップは全て黒地のものだったからという理由を付けてなんとかカップ購入禁止の自己ルール尊守。あと中段のシダ模様もわりと好みだったんですが、これは器ではなく香炉。間違いなく使う機会がないのでこれまた回避。しかしこの作家さんの作品もそのうち買ってしまいそうな気はします。

下段はゼンマイ窯にいた猫の足つき器。なんかかわいい。
この他にぽやっとした顔で歩くラブラドールの絵を描いたカップがあり、モデルと思われるラブラドールが店番をしながら床で平たくなってました。



で、今回購入したもの。

左端、グレーの茶碗は陶房土師野 秋山敏氏の作品。妙に深さのあるシルエットと色合いからなんとなく近世以前の飯椀のような印象を受けたんですが、歴史的な知識とか根拠とか特にありません。なぜかは知らないけどそんなイメージが浮かんだというだけ。

お猪口は上でも写真を載せた松陶庵で購入。
お猪口にするか茶碗にするかで悩んだんですが、模様に好みの物が多かったのでお猪口で。いや自宅で日本酒とかほとんど飲まないんですけどね。カップ禁止令との兼ね合いもあって。

あとぱっと見スルーされそうですが、下にある白い陶板っぽいのも購入品。
中村考夫氏。ピシッと鋭角の角が付いた白磁っぽい作風が印象に残る作家さんでした。
購入したものは釉の無い白い素焼きの足つき皿ですが、縁も平坦なのでどちらかというと台という感じ。器としてではなく何か小物を並べる飾り棚にでもしようかと。

さらになんと呼べばいいのか四角い尖ったのは佐藤陶房で購入。
光沢のある釉薬が鋭い鋭角の縁と相まって一瞬金属製に見えるような器。使い道が思い付きませんが目に付いたのでつい。



それからこの睡蓮の彩泥の鉢は誰の作品かメモし忘れましたが非常に綺麗で印象に残ってました。せっかくなので写真掲載。

ということで物欲と戦いつつ今年も楽しめました。
今回、直前になって震災があって中止を心配してたんですが、無事に開催されてよかったです。もっともニュース等によると、やはり被害を受けた工房も多かったようで、特に作品だけでなく窯にダメージを受けたところがかなりあったそうです。復旧も大変そうですが頑張っていただきたいところ。
クジラ恐竜の植木鉢の青木美佐緒氏や、リアルな動物が可愛い大崎透氏、アザミっぽい独特の植物模様の工房ちゃさん等、毎回見に行ってる作家さんで今年は見かけなかった人も多かったのが残念でしたが、次回にはまた新作を拝見できることを期待しています。


あと、下段。

お前月曜日だろ。


過去の笠間陶炎祭
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 2008年 前半後半
 2009年 前半後半



2011年5月15日(日)04:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理


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