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2011年11月17日を表示

首都圏外郭放水路

巨大構造物は好きですか?(挨拶)

以前にツインさんがSNSの日記だったかで触れているのを見て気になってた首都圏外郭放水路の見学会に行ってきました。東京の地下神殿とか言われてますが埼玉は春日部にあります。千葉にある東京ディズニーランドとか東京ドイツ村とかと同じようなもんだと理解しておけばいいと思います。

見学会は年に一回、地上でやってる彩龍の川まつりに合わせて地下で行われてまして、去年、一昨年あたりは何かと予定がかぶったり当日に忘れてたりで今まで行けなかったんですよね。

会場周辺に駐車スペースは無いらしいので移動は電車で。
南桜井駅から臨時バスが出てるとのことですが、けっこうぎっしりだったため、散歩も兼ねて江戸川の堤防に沿って徒歩で行くことにしました。こんなこともあろうかと地図を印刷してきておいたんですが、カバンから出すことなく適当に歩いても20分ちょいくらいで到着。

祭の会場に着くと水路の入り口に誘導する係員が配置されており、場所はすぐ分かりました。
けっこう人気らしいので混んでるかと思いましたが行列になるというほどでもなく、階段の入り口からパラパラと列んだ人が立ち止まらずにゆっくり進んでるくらい。
ちなみに到着は午後1時頃。



階段を下まで降りて見上げたところでこんな感じ。
入り口前には、「約100段の階段が続くためヒール・サンダル等禁止、小学生未満不可、あと自力で降りて登ってくる自信がない奴はカエレ」との張り紙アリ。ごもっとも。
能書きで「首都圏の地下50mを走る地下水路云々~」と聞いてたので50m延々と降りるのかと思ってたら、今回見学できる調圧水槽までは20mほどとのこと。
この放水路は、地上から水を取り込んで一旦溜めておける巨大マンホールという感じの「立坑」、江戸川に向けて水を運ぶ横穴の「トンネル」、そして放出前に水流と圧力を調節するための空間である「調圧水槽」で構成されていて、巨大な柱が列んで通称「神殿」と呼ばれているのはこの調圧水槽の部分。



ということでむしろメインの空洞部分である第一立坑とその上の地上開口部。
さすがにこれ以上近づけないようになってますが、この丸い穴が真っ直ぐ下に50mほど続いてるはず。ギリギリまで寄って見てぇ。

使用後はここからクレーンでブルドーザー搬入して溜まった泥とか掃除するそうです。



一角になにか人だかりができてるので近づいてみると、係の人がこの施設の説明をしてました。この放水路が造られるようになった経緯から設備の概要、構造の技術的な説明などの簡単なまとめという感じ。
この迫力のある柱群は天井を支えるためのものというより、巨大な空洞であるこの調圧水槽を地下水の豊富な地盤の中に沈め、浮いてこないように押しつけておくためのものであるという解説が非常に印象的。最初に見たときの印象で「こんな密に柱必要なのか?」と思ったんですよね。いや構造とか強度計算のこととかまったく分かりませんけど。

あと、音楽会と称してフルートの演奏とかやってたんですが、話し声が反響してバックグランドが常時「ざわ‥ ざわ‥」状態のため、いまいち聞き取れない感じ。
多分リハーサルのときは静かな楽器が反響して非常に神秘的な雰囲気になったんでしょうが、人が入って好きなように話してる状況ではちょっと厳しそうです。
かといって強めの楽器じゃそれこそ反響でどうにもならなそうですが。



だいたいこんな感じで写真など撮りつつ存分に中を歩き回っておよそ30分くらい。地上に戻ってきました。
出口側の階段は水槽の壁沿いに登っていく構造のため、できればこの上の方からの眺めを撮影したいところだったんですが、誘導の係員が所々に立っていて立ち止まったり撮影したりしないように常に声をかけてました。まあみんな考えることは同じだろうし、いちいち立ち止まらせてたらここで渋滞して収拾付かなくなるんでしょうけど残念。

写真の矢印で左手前側が出口、右奥の茶色の建物の前に小さく見えるのが入り口です。
それぞれ調圧水槽の両端にあるので、この距離がほぼそのまま水槽の長さ。

あとは祭会場のフリーマーケットとか屋台とかぐるっと一回り見で終了。
2年越しくらいの初訪問でしたが、期待を裏切らない雰囲気と迫力でした。
平日で事前申し込み制の見学会もあるそうで、そちらは今回よりやや詳細な説明が付いてるとのこと。
機会があればそちらも行ってみたいところです。

帰りのバス待ちの行列がえらいことになってたので駅への移動もふたたび徒歩で。



2011年11月17日(木)21:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然(日記) | 管理


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