おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


2009年8月10日を表示

一斗缶で石焼き芋

食べ物に関する行動力に定評のあるニケですが、しばらく前から燻製の自作に興味が湧いてるようです。
で、さらにスモーカーも市販品ではなく一斗缶などを流用して自作しているサイトや動画を見付け、これが心にヒットした様子。
さらにそこから関連して一斗缶を利用して自家製石焼芋をやっているのを見かけ、これもやってみたいと。
そんなわけでMayugeの職場に不要な一斗缶の空き缶がないかとういう問い合わせが来ました。ていうか明らかに一斗缶の加工も丸投げしてくる気満々なような気がするんですが。
不要な一斗缶は幸いMayuge職場で数個廃棄待ちで積みあがってるのが見つかり、これを譲り受けることができました。
ということでこの週末はニケ邸で自家製燻製&石焼芋祭。
その後の紆余曲折で、結局スモーカーは入門用にお奨めというコンパクトサイズのをニケが購入し、一斗缶は石焼芋のみで使用することになりました。
長くなりそうなので一斗缶石焼き芋からレポート。

まずは金曜の夜、一斗缶持ってニケ邸まで電車で移動。
京浜東北線で運よく座れたので足の前に一斗缶を置いたら「ベコン。」という音。何事かと思ってこちらを見る人数人。
そのまま訝しげにこちらをチラチラと覗ってる気配がチクチクと伝わってきます。いやべつに可燃性液体とか入ってませんから。
おもむろにフタとか開け始めたら何人か逃げるかなぁとか不穏なことを考えつつ読書開始。本は先日購入した唐沢俊一奇人怪人偏愛記。ていうか現状どう見てもMayugeが奇人です。本当にありがとうございました。
べつに狙ったわけではないんですが。

そんなんしてたら東京駅からMayugeの乗ってる車両に酔っ払いが一名雪崩れ込んできました。普通は一名では雪崩れ込むとは言わない気がしますが、この酔っ払いはまさに雪崩という感じでMayugeの隣の空席を目指して崩れ落ちつつ車内に駆け込んで来まして。しかしタッチの差でそこには別の男性が着席。遅れを取った酔っ払いはそのまま男性の膝にもたれかかるように崩落。しばらくそのまましなだれかかった後、のろのろと立ち上がって車内中から「大丈夫かコイツ」という視線を集めつつドア横のポールまで移動し、そこを自らの居と定めた様子。しかし足に力が入らないらしく、ポールに両手でしがみついたまま無意識にだんだんずり下がり、床に座り込んだら我に返ってまた立ち上がるという、なんとなく間寛平を思わせる動き数回繰り返してまして。おかげさまで車内の注目度No.1の座はこの酔っ払いに移り、Mayuge的には一安心。ナイスアシストだ酔っ払い!
と思ってたらポールを掴み切れなくなった酔っ払いがそのまま受け身も取らずに後ろ向きにぶっ倒れました。後頭部を痛打した感じの音がしたぞ。大丈夫か。
「うう、大丈夫っす」と手を振りつつまたポールにしがみついた酔っ払いですが、ポール横に座ってたおかげで目の前に倒れ込まれる破目になった人がさすがに放っておけなくなったのか、肩を貸して新橋辺りで連れて降りようとしまして。しかしなぜか意識だけはあるらしい酔っ払い、「だ、大丈夫っす」と言いながらポールにしがみついて離れません。そうこうするうちに車掌に異変を感づかれたようで電車は運行停止モードに。そして「車両点検をいたしまーす」のアナウンス。いや点検が必要なのは車両っていうか酔っ払いな。もう車外に引っ張り出されてるんだけど。
どうも車掌が納得するまでにしばらくかかりそうな気配なので、ちょうど向かいに入ってきた山手線に乗り換え、京急に乗り継いで横浜方面に行くことに。やれやれと一斗缶を床に置くと「ベコン。」という音。そして周囲から注がれる訝しげな視線。そこからやり直しか!

なかなか気苦労の多い移動となりました。
正直言って駅構内で鉄道警察に職務質問されないかガクブルだったんですが、とりあえずその辺は大丈夫でした。警察の方々はそこまでヒマでもない模様。

こんなこといちいち書いてるから日記が長くなるんですな。

なにはともあれ一斗缶を持って無事にニケ邸に到着。あと、100円ショップで金切鋸、ネジ、さらに妙に一斗缶にフィットするサイズのバーベキュー網を購入。



ニケ's旦那がなにげに電気ドリルを所持してたので、手伝ってもらって一斗缶の側面に穴を空け、ボルトを通して固定。内側に突き出たボルトに金網が乗るようにしました。さらに側面の下部を切り抜いて炭火投入口を作成することに。金切鋸まで100円で手に入るとは便利な世の中になったものですな。電気ドリルで切り込み口を作ってそこから金切鋸をつっこんでゴリゴリと。程なく「ぺきーん」というアカっぽい音を立ててノコギリが根本からが折れました。むう、所詮安物。使えねぇ。
仕方ないので念のため持ってきておいた植木バサミ(同じく100円)でギリギリと力業切断。切断面はペンチを駆使して気合いで内側に折り込んで処理。最後に上面を缶切り(これまた100円)でクキクキと切り落として完成。缶切りは一斗缶を一周切り抜いたら刃がボロボロになって相打ち風味。
上面を切り開くのは最後にしないと、缶が潰れやすくなって作業が非常にやりにくくなるらしいです。情報をくれた 人柱 先人に感謝。



ここにガーデニング用の小石を投入し、平らにのばしたらサツマイモ配置。さらに芋が埋まるまで小石を追加し、埋まったらその上にサツマイモとジャガイモを配置。これも埋まるまで小石を追加して準備完了。あとはバーベキュー用の炭に火を起こし、下の投入口に放り込んで放置するのみです。
最初は小石がいつまで経っても温まる様子が無く、大丈夫かなぁと思ってたんですが、気にせず放置してたらいつの間にか結構な高温になってました。それとともにサツマイモに火が通る良い香りが漂ってきています。およそ2時間後、小石のすき間から見える上段のサツマイモに竹串を刺してみたところ、けっこう抵抗無く通る感じ。ジャガイモの方は若干抵抗がある感触だったため、まだしばらく放置することに。



そして加熱開始から4時間後、ふと思い出して様子を見てみたところ、炭火もだいたい消えてきたようなので芋発掘開始。
まず表層近くに埋めてあった上段のサツマイモとジャガイモを回収してみました。なにやら若干ぺそっとへこんだというかしおれたような形になってます。
割ってみると中身は黄金色。しっとり柔らかい仕上がりで、水分が飛んだ分濃縮されているのか、非常に濃厚な甘味があります。しおれ具合からして、ゆっくり温度を上げて長時間加熱したため、中身の水分がかなり蒸発してしまったのではないかと思われます。外側は乾燥してパリッとした食感になっており、内部の方は逆に妙にしっとりした蒸し焼きのような仕上がり。
サツマイモは内部のしっとり部分が、ジャガイモは外部のパリパリ部分がそれぞれ美味しい感じ。
ジャガイモに関しては全体的にほっくりと茹で上げる方がMayuge的には好みかもしれません。サツマイモの方はほっくりも良いですが、このしっとり濃厚な焼き上がりはなかなかのものだと思います。時間をかけた甲斐があるというものです。忘れてただけじゃないかとか言わない。



第一弾のサツマイモの仕上がりに大満足のニケがさっそくおかわり要求してきたため、下段に埋めていたサツマイモもそのまま発掘。
掘り出した芋を器に入れたところ、「かろん。」という不審な音。芋の音じゃねぇな。
どうやら上段よりも高い温度に早期から長時間曝されていたと思われる芋は、ほとんど炭かその手前くらいの状態。真ん中辺りは囓ると確かに非常に甘いんですが、なにしろ可食部自体が非常に少ない状態。これはまごうかたなき失敗。
やはり二段重ねにしてどちらも上手く焼こうという考えが甘かったということで、次回からは1段で時々火の通り具合を確認しつつ焼くことにします。

下段の芋は残念な仕上がりでしたが、うまくいった上段の芋の仕上がりは満足のいくものでした。

  一斗缶   :  0円
  ネジ    : 105円
  金網(x3)  : 315円
  缶切(殉職) : 105円
  金鋸(殉職) : 105円
  玉砂利   : 350円

1000円未満で工作時間1時間の割にはなかなかの仕上がりと言えるのではないでしょうか。

ちなみに金網が3枚なのは石の重みに耐えられるか不安で念のために3枚重ねにしたため。あと、余分に空けておいた穴を利用して、3~4段重ねのスモーカーとして活用できるようにと。本当にちゃんと使えるかは不明。




後日、スモーカーに転用してみました。



2009年8月10日(月)22:33 | トラックバック(0) | コメント(2) | 食糧(レシピ・栽培) | 管理


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