おもいつき
 
いきあたりばったりに。 日常とか
 


2005年10月17日を表示

ドリアン

ちょっと前の話になるんですが友人が遊びに来まして。

写真は友人本人ではなく友人が持参したブツ。
事の起こりはさらに数日前。その友人と電話で話してたときから始まります。
どうやらオークションを眺めてたらドリアン丸ごとが出品されているのを見つけ、衝動的に落札したと。そしてそれをうちに持ってくるので消費を手伝えと。

ご存じの通りドリアンと言えば果物の王様。濃厚な味もさることながら、本場ではホテル、飛行機等への持ち込みが禁止されるくらい強烈な匂いがすることで有名ですな。
ということで、落札したドリアンを熟成させるためにクーラーボックスに密閉してベランダに放置してたらしいんですが、昨日帰宅したら密閉状態を不服に感じたドリアン様がお怒りになったらしく、ドリアン臭が部屋の手前の階段にまで達していたとのこと。だからすみやかに消費しないといけないと。

それを他人の部屋に持ち込むことに関しては何も疑問を抱かなかったのかね君は。

とりあえず到着した友人と共にまずは夕食に行くことに。いや、ドリアン食べた後に外食する勇気ないし。
友人の車に乗り込むとほのかにガス漏れを思わせるドリアン臭。心配したほどじゃないなぁと思いつつ後部座席を見ると、クーラーボックスで密閉した後、さらに上から厚手のゴミ袋で厳重に梱包されたドリアン様。ここまでしててまだ匂ってるのか!

とりあえず食事が終わって帰宅。いよいよドリアン様降臨。とりあえず隣の住人の気配を伺ってみましたが幸いにして不在の様子。ということで遠慮無く開封。

先生!この臭気、固体です!

なんか蓋開けた瞬間に目と鼻に衝撃が来たんですが。
開けた瞬間に「ふゴッ!」という声がどこかから聞こえましたが、ひょっとしたら自分で発した声だったのかもしれません。

しかし心配無用。Mayugeの嗅覚はこの一撃でマヒしましたので、初撃以外はわりと平気です。まあ嗅覚って人間の感覚の中で一番マヒしやすいらしいですしね。



とりあえずたまたま所持していたナタでドリアンを一撃。凶悪っぽい外見とは裏腹に、一旦ヒビを入れてしまえばけっこう簡単に割れます。中にはミカンの房みたいな感じで5個に分かれた果実が入ってまして、色はうっすら黄味がかった白色。質感は固めのヨーグルトか暖まったバターといった感じといえばわかるでしょうか。
つーか本当に室温程度に温かいし。どうせなら持ってくる前に冷やしておいてくれればよかったのに。

いや、待て。それをうちの冷蔵庫で冷やすのはお断りだ。台所の方に持って行くのはやめろ。

とりあえず試食。というかまあドリアン自体は食べたことはあるんですが。
とにかく臭い臭い言われてますが、実際現物を目の前にすると早々に嗅覚はマヒしますし、あとは普通にトロピカルフルーツ食べてるのと変わりませんな。多分ドリアン飴とかドリアンガムとかドリアン饅頭とかそのへんの半端なドリアン臭の食べ物の方が食べにくいんじゃないでしょうか。
とはいえ、ドリアンを囓っていると脳のどこかがまだマヒしてないらしく、感じてないはずの匂いに何か違和感を感じます。なんというか後頭部の方にピリピリと。



まあ、2房目を食べ始める頃にはマヒしたらしく、完全に消えてましたが。あとは友人が持参してたライムを搾ってメリハリをつけたりしつつ、2人で無事に完食。

やっぱすぐに鼻がマヒしますから普通に食べられますね。ガス臭がわからなくなったら、あとは普通にトロピカルフルーツ系の香りが残りますし。味はアボカドみたいなコクがあって、ほんのり甘い感じでしょうか。
まあ王様と呼ぶほどのものかは知りませんが普通に美味しかったです。殻部分が結構あるとはいえ、小さめのスイカくらいある実を2人だけでで丸ごと完食できる程度には。

あと、検索したら種も食べられるとのことだったので軽く塩ゆでにしてみました。「栗とか芋と似たような感じで、特に味はない」と紹介されていましたが、その通りの味でした。皮をむいたら白いデンプン質があるんですが、エグ味も渋味もないから普通に食べられます。しかし何の味もしないから食糧不足にでもならない限り食べるようなものじゃないな。

私信: 私がドリアンにナタを振り下ろしてるところの写真を送ってくれるのはありがたいんだけど、その写真に「ドリアンクラック」などという題名を付けるのはいかがなものかと。



2005年10月17日(月)21:44 | トラックバック(0) | コメント(4) | くいだおれ(食記録) | 管理


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